惨劇の序曲
Triumph & Tragedy(GMT)をやってみました。積み木ゲームはだいたい今までいまいちなゲームが多かったし、値段も高いし、正直買うかどうか迷いました。しかし3人になった時できるいいゲームが無かったので、思い切って買ってみました。
かさいさんが枢軸、たかさんが西側、私がソ連で、ショートシナリオです。
まずドイツはイギリスの倍以上の戦力を本国に集中して持っているので、イギリスは本土防衛を最優先して配置しなければなりません。ドイツが最初からイギリス上陸に集中して編成した場合、下手なことをするとすぐ落とされてしまいます。
イギリスは主に陸軍と少しの空母を持つべきでしょう。空軍は敵を通過できるため、奇襲による先制攻撃で簡単に潰されるので、持つのは戦争開始後の方がいいと思います。
ドイツは最初資源が少なく、そのまま戦争を開始すると生産力が激減する(人口、工業力、資源の中で一番小さいものが生産力になる。ただし平時は資源を無視。)ので、まず外交で資源の確保に努めます。当然他の2国は早期に攻撃されたくないので、協力してドイツの外交を阻止しますが、カードの多いドイツは少しずつ外交関係をのばしていきます。
ドイツは低地諸国を占領後、西側に宣戦し、一撃でパリを占領します。パリは要塞を最強にしてありましたが、英本土防衛を考えるとそれ以上戦力は割けません。
ドイツの生産力拡大を阻止するため、(そしてもちろん自分の生産力のため)、西側がフィンランドに対するドイツの保護を崩したタイミングで、ソ連はそれを占領し、さらに続けてスウェーデンにも侵攻します。空母も投入しこれも無事占領成功です。ソ連はまたトルコ、ノルウェーと提携し、スペインを保護国としています。
ドイツはその後潜水艦隊を出撃させますが、イギリス艦隊にやられて大した成果は上がりません。しかし陸上ではデンマークやユーゴスラビアを占領し、さらにイタリア軍がマルタとジブラルタルも占領します。またハンガリーを衛星国とし、ペルシャとも一時提携に成功しましたが、これは翌年関係を切られます。
西側は特に提携、占領には成功していませんが、翌年1942年にはアメリカが自動参戦し、生産力も他と一つ差をつけられているだけです。アメリカ軍が出てくればこれから攻勢に出られるでしょう。
という三者互角の所でこの日は時間切れになりました。普通のターンは1時間、第1ターンはカードが多いので1時間半はかかります。この日は午後からでしたが、朝からやっても夕方までの例会ではショートゲームが精一杯でしょう。
積み木にありがちな「結局戦力集めてどかんと行くだけでしょ」に終わらず、外交、工場建設、中立国攻略を組み合わせながら、人口、資源、工業力のバランスを取って生産力を伸ばしていく感じは割と良いと思います。生産力に直結する外交は影響が大きいので活発に行われましたが、技術開発は効果的な技術がマッチングしづらく、少ししかできませんでした(例えばソ連はほとんど使い道のない海軍レーダーができたのみ)。
まだ全体として良いゲームか、バランスがとれているかは分かりませんが、またやってみたいと思います。
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