教祖降臨
Triumph & Tragedy、今日はかさいさん枢軸、たかさんソ連、私が西側です。
36年、ソ連は外交を引かなかったため、枢軸は通商6、保護国1を作って大成功。しかし重要なルーマニアを通商で放置したまま、わざわざこの時期からアメリカにまでちょっかいを出して、西側の怒りを買います。ソ連は戦力不足でルーマニア侵攻は見送ります。
37年、西側怒りの外交攻勢で枢軸の外交はあまり伸びません。アメリカに手を出さなければ、西側も手札制限を下回ってまで妨害しなかったのに。しかもカードがあったにも関わらずドイツはルーマニアをまた放置したため、さすがにソ連はルーマニア、フィンランドにドイツ通商を潰しつつ侵攻します。
38年、枢軸はトルコを保護国、ペルシャを通商にするものの、相変わらず東欧は放置。ソ連はブルガリア、ベオグラードまで支配に収めますが、枢軸はそれにはろくに対応せず、逆にフランス侵略を開始してこれを占領します。ソ連の侵攻により枢軸はせっかくのトルコ、ペルシャの資源の通商路が引けなさそうに見えましたが、何とイタリアからは空母2×2個が出撃。さらにドイツからも空母3×2個が出撃。
「へ?」
通商路は確保できましたが、こんなに空母を作ってどうするの?空母は脆いので妨害はできても制海権の確保には向きません。そしてその分陸軍は確実に弱くなります。
39年、当然ながらソ連は枢軸に宣戦してイタリアに侵攻し、ローマには早くも赤い旗が翻ります。しかもドイツはあれだけ海軍に資源をつぎ込んだにも関わらず、イギリスに上陸するつもりもないようで空軍を作っておらず、ドイツ空母は集結してきたイギリス海軍によって退却させられます。結局ただ嫌がらせをしただけでした。イギリスは防空レーダーまで開発して備えていましたが不要でした。

ドイツは一体何がしたいのでしょうか?実はドイツの指導者カサイ大神官は、国教であるY教の狂信者であり、先日再降臨した絶対神と崇めるY教祖の導きにより、その教義に突き進んでいたのでした。その教義とはもちろん
「我に蒼き臥竜の生贄を捧げよ」
カサイ大神官の目に映るのはその教義だけで世界の状況は見えていないので、ローマを占領したソ連が今にも勝ちそうで、西側は大陸から叩き出されてろくに陸軍もない(写真の通り1戦力歩兵が3個だけ)この状況でもなお、
「ソ連さん、西側がすぐに上陸してきてルールとベルリンを取って勝ちそうだから協力しましょう。」
と自分だけの神の啓示を主張して譲りません。
40年に入るとまた神の啓示を受けたドイツは
「乾坤一擲」
といいながらドイツ空母をイギリス海軍に突っ込ませて運よく勝利しますが、乾坤一擲でも何でもなく、賞品の無い当たりくじだけ持ったまま、イギリス空軍の攻撃に損害を受けて引き揚げます。陸上では41年一杯までドイツとソ連が一進一退で、西側はアメリカが来るまで北アフリカの占領くらいしかできません。
42年、ついにアメリカが参戦し西側は新開発のLSTを持ってガスコニーとマルセイユに同時上陸します。43年はドイツが相変わらず教義どおり対西側偏重で来ているため、東側でソ連は大勝利し、北欧とバルカンは全てソ連のものになりますが、西側はドイツ軍を攻められずスペインを占領したにとどまります。
西側は44年にロレーヌ、45年にパリを占領し、最後にはソ連に攻撃して少し領土を奪うものの、こんな状況でソ連に点数で勝てるはずもなく、ソ連の勝利となりました。
いえ、違いました。本当の勝者はY教の教祖Y君でした。Y君はそこにいなくともプレイヤーの心を支配する最強のマルチゲーム神です。そのマインドコントロールが解けない限り、我々のマルチゲームは絶対神を崇めるだけの宗教儀式と化し続けるでしょう。
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