反攻の行方
Triumph & Tragedy(GMT)のショートシナリオをやりました。たかさんが枢軸、かさいさんがソ連、私が西側です。
1939年、西側はいきなりアメリカ参戦に成功、ソ連はノルウェイ、スウェーデン、スペイン、ブルガリアとの通商、ドイツもトルコ、ポーランドとの通商を含む多くの外交に成功しました。そして枢軸はポーランド、ソ連はペルシャに侵攻し、共に占領します。(ポーランドの通商は意味なかった?)
1940年、西側はスペインとハンガリーに対する外交に成功。枢軸はブルガリア、ハンガリー、デンマーク、北欧といった資源地帯を押さえることができなかったため、開戦に踏み切れずに終わります。
1941年、枢軸は低地諸国を衛星国とし、フランスに侵攻します。西側はフランスを大して強化しておらず、簡単に陥落します。そしてデンマークも占領されます。同時に通商破壊戦も開始されますが、枢軸の海軍は少なく、強化されていた英海軍により大西洋は一掃されます。その間にソ連は北欧の武力完全制圧を達成します。
1942年、英本土上陸は難しそうなので、独ソ国境で緊張が高まります。もはや先に攻撃して奇襲効果を得たほうの勝ちと、先手を取ったソ連が対独宣戦します。そしてポーランド南部への集中攻撃を行いますが、思ったほどの戦果が上がりません。
それどころか夏に先手となった枢軸は、逆にポーランド北部からベラルーシ方面へ逆襲。一撃でここを全滅制圧してしまいます。ソ連はポーランド北部を攻撃して、枢軸軍の包囲を試みますが、ぎりぎり1ステップが残ってしまい、枢軸の補給は繋がります。
ああ?目の前のレニングラードはたった1駒が守るのみ。次に枢軸が先攻を取ってしまったら、簡単にそこを占領して枢軸が勝ってしまいます。ソ連は枢軸の周到な罠に嵌ったのか?
そして最後番の西側は、この状況を見て決断します。春の内から上陸のためにやってきていたアメリカ歩兵と共に、イギリスは3空軍、1艦隊の支援のもと2個歩兵でパリへ向けてフランス逆上陸を敢行します。守るドイツの2ユニットを開けてみると、一つは潜水艦でパリを守るのはフルの歩兵1個のみ。空爆で戦力を半減させ、次に先手を取れば占領できそうです。
そして緊迫の秋のコマンドフェイズ。先手を取ったのは西側でした。そして枢軸には秋のコマンドがなく緊急コマンド(攻撃できない)です。西側はパリへの反撃を防ぐために、手薄そうな低地諸国にも1戦力歩兵を上陸させ、陥落のめどが立ったパリから空海軍を持ってきて支援します。無事パリは陥落し、低地諸国は落とせなかったものの、上陸した歩兵は生き残りました。枢軸はやむをえず包囲される寸前のベラルーシの軍をポーランドに引き揚げます。

1943年、トルコは枢軸と手を切り、西側と通商を始めます。西側はさらに勢いに乗って手薄な枢軸領内に攻め入りたいところですが、なんと春のコマンドカードがありません。その間に枢軸はポーランドを捨ててドイツ本国を固めてしまい、今の戦力ではドイツ侵攻は難しくなります。
そこで西側は、地中海の制海権を奪取しつつ、アルプスを越えてイタリアに侵入します。ここにはドイツ軍が派遣されていて、一撃で奪うことはできませんでしたが、フル戦力3個の航空支援を受けて、来年早々には支配できそうです。
枢軸の撤退によりポーランドまでは占領できたソ連ですが、枢軸は河森山を利用した防衛ライン築いており、その先は容易に突破できそうにありません。そんな状況で西側のイタリア侵攻が成功しそうなのを見て危機感を抱いたソ連は、戦力を東に回しインド攻めを画策します。
そして1944年、西側に宣戦布告したソ連は、夏にデリー攻略を開始しますが、強固な要塞に阻まれ一撃占領に失敗。しかも秋のコマンドカードがなかったため、結局年内に攻略することはできませんでした。しかしイラクから英植民地に侵入した別働隊は、無防備のスエズを占領してしまいます。イギリス迂闊!
一方ソ連が東に戦力を引き抜いて弱体化したのを見た枢軸は、特に手薄な北欧に侵攻を開始し、ノルウェイ、スウェーデンを共に奪うことに成功します。これで厳しくなっていた資源を大分回復できました。
イタリア北部を制圧した西側は、バルカン侵攻か、ローマ攻略かの選択を迫られますが、やはりイタリア降伏のメリットは大きいだろうとローマを目指します。ローマは山越えで陸軍が進みにくく、イタリア軍は4ユニットも居て困難そうに見えますが、イタリアはろくに増強されていないだろうと踏みました。開けてみると果たしてイタリア軍は弱体で、西側陸海空軍の総攻撃にあっさり落とされました。西側はさらに海軍支援のもとスエズにも上陸し、ここも奪還成功です。
というところであと1年を残して時間切れとなりました。この時点で表面上のVPは、枢軸11、ソ連14、西側16で、枢軸に勝ち目はない状況です。ソ連は翌年にはデリーを落として2VPを増やすでしょう。しかし西側の人口と資源には余裕があり、もし必要ならほとんど守りようのないバルカンを等を奪って補うことができるので、今やコストが最低の3に落ちている工場を容易に2つ作って2VPを増やせます。さらに平和の配当も西側の方がソ連より2多かったので、西側が優勢でしょう。
第1ターンにアメリカを参戦させられたこと、海軍力が優勢で通商破壊戦に容易に勝てたこと、フランスからイタリアへの侵攻がうまく行ったことが、西側成功の要因だと思います。一方で、優勢になってくるとインドはソ連に狙われやすいので、山側の防衛線に要塞を築いて防備を固めておくべきでした。
それにしても枢軸は、ソ連か西側が油断していないとなかなか厳しいようです。外交、武力によりできるだけ資源を確保し、1940年までにはどちらかに宣戦布告するべきと思われます。そのためには北欧方面の確保が重要になるでしょう。
インデックスへ