War in the Pacific: 1941-1945
歴史的な資源・戦力の制約の中で戦略を根本から考え直すことのできる、随一最高の戦略級太平洋戦争ゲーム。しかも状況に応じた集中と分散の使い分けや、攻勢で生じる隙に対するカウンターの駆け引きなど、ゲーム性も非常に高い。
今までの太平洋戦争ゲームは、現実無視の荒唐無稽なものを除けば、歴史に沿った展開をルールで強制・誘導され、全体戦略はほとんど変えられませんでした。そのためどれをやっても最初日本がちょっと暴れるだけで後は退屈な一本道の掃討戦になり、太平洋戦争ゲームはそもそもつまらないものと思うしかありませんでした。しかしこのゲームはそれを覆し、日本はどのような戦略を取るのが良かったか(ましだったか)を本気で考えさせる真の戦略級となっています。
日本が太平洋の小島をどれだけ取ろうが、イギリスの植民地にいくら攻め込もうが、アメリカが揺らぐことはあり得ない話で、それで講和に応じてもらえるなどと言う日本の甘すぎる願望は完全に否定されています。また中国戦線の扱いや陸上機による支援網確立、戦力と資源を温存しての逆襲など、日本が堅実な戦いを続けるための手段もきちんと盛り込まれています。そのため歴史上取った無謀な博打に頼らず、どうやって長期戦を戦い抜くのかを、日本は考えられるようになっています。そしてそうなると連合軍にも、それに対応する新たな戦略が生まれるのです。
バランスルール
歴史観を問い直す 2023.1.31
中国とパナマの狭間 2023.3.3
守るべきは他に無し 2023.3.14
お茶の時間 2023.3.19
完成!絶対国防圏 2023.4.1
ジャングルフィーバー 2023.4.8
東経100度線の攻防 2023.4.21
やっぱり届かない 2023.5.6
インドの夢 2023.5.13
空母を倒しても進めない 2023.5.26
ゆるがない戦略 2023.7.27
絶妙なルール変更 2023.9.11
万歳カウンターとスウィープ切替 2023.12.22
荒波に揉まれる木の葉のように 2024.1.23
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