守るべきは他に無し
War in the Pacific: 1941-1945を、今度は子供が日本、私が連合軍でやりました。前回のプレイ後に考えた「日本が中国占領後、日本本土付近に全戦力を集中したらどうなるか」を試してみます。また前回の結果を受けて、次のルールを使います。
・パナマと南アフリカから出発する艦隊は、1スタックあたり5ユニットまでとする。同時に複数スタックを出発させるのは構わない。
日本は前回同様に2ターンで中国を降伏させ、その後は攻撃せずに日本本土に戦力を集めていきます。1942年の終わりには日本とその周囲に陸海空の戦力がうず高く積み上げられました。連合軍はもぬけの殻となった島々を占領して行き、日本軍との間には台湾とサイパンを残すのみです。
1943年最初のカードはヴェンジェンス作戦。山本長官が戦死し日本海軍は動けなくなりますが、連合軍にとってはちょっと早すぎました。サイパン島を占領し、本土の港に入りきらず海南島に置かれた水上部隊2個を沈めたに留まります。
そして秋になって、このターンはサイの目により資源量で連合軍が大分優勢になりました。ここで動かないとチャンスは無さそうと考え、連合軍は3つの艦隊を集めて硫黄島を攻撃します。もちろん日本も全本土艦隊で迎撃。
アメリカは空母6ユニットを含む33艦隊戦力と2陸上機戦力で合計35戦力。そして日本は空母5ユニットの30艦隊戦力と6陸上機戦力で合計36戦力。日本1戦力有利です。しかしサイの目はアメリカ6日本2でアメリカの勝利。硫黄島占領に成功しました。

さてここからどうしようか考えますが、このゲームでは日本本土と沖縄(九州含む)が陸続きなのです。するとこれらのどこに上陸しても、本土にいる陸軍が少ない資源消費で全部集まって来て、航空支援力も日本の方が上なので支配は絶望的ですし、中国で攻めても同じことです。何か逆転できるカードはないかと捜してみますが、チャンスは原爆しか無いようです。
そこで途中をとばして、連合軍が1945年のカード3枚だけ引いてみます。めくると原爆は無く、日本の勝ち。
日本ハリネズミ戦略は理にかなっているのですが、連合軍に何か手は無いのでしょうか?終わってから色々考えてみました。すると実は勝利条件を勘違いしていたことに気付きました。
「(ゲーム中「いつでも」、)3つある日本の補給源ヘクスの1つに連合軍地上部隊が「存在し」、かつ硫黄島か沖縄に連合軍兵站基地が存在する。」
単独支配することが条件だと思っていましたが、実は補給源へクスにいるだけで良く、しかもいつでもなので戦闘前でも良いことになります。連合軍は硫黄島に兵站さえ置いてしまえば、上陸を止めるカードが出ない限り、次のターンには勝てるようです。
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