三度倒れても最後に勝て
 
 Caesar: Rome vs Gaulを上の子とやりました。子どもがガリア、私がカエサルです。


 第1ターン、ガリア部族はベルギカ、ケルティカ、アクィタニアと分かれて登場。ケルティカのピクトネス族がアクィタニ族に近いので、カエサルはこれらを連続で攻囲し、順調に陥落させたものの抵抗も大きく、カエサル道と合わせて4ステップも損害を受けてしまいました。一方ガリアは外交でセクアーニの影響を裏返してセクアーニ族を蜂起させ、さらに血縁と結婚でもう一部族を登場させました。
 最後カエサルは中央に戻って要所カルヌテスとパリシーを支配し、ガリアは会議を利用してカエサルから離れた南北端に影響マーカーを置きます。ローマはぎりぎりケルティカを支配して1と、カエサル道で1の2VPを獲得。冬営ではプロヴァンシア寄りのアルヴェルニとビトゥリゲスを完全支配します。
 第2ターン、ローマはプロヴァンシアの影響マーカーを消費して、ローマ軍団の損害を全回復。前年に登場したセクアーニ族とベルギカ東部のトレヴェリ族を、今度は無傷で倒して行きます。そしてローカル・レイドもあったので、カエサルはそのままゲルマニアに侵入し、VP獲得に成功しました。
 ガリアはその間にケルティカで反攻開始。まず完全支配で登場できなかったビトゥリゲスに侵入して、部族を召喚します。そしてさらに前進してカルヌテスとパリシーの支配を崩し、ローマからケルティカ支配を奪いました。ローマはベルギカを支配して1VPと、ゲルマニア侵攻の2VP、4部族除去の1VPで、合計4VPを得ます。この年の冬営はベルギカ8か所です。

 第3ターン、カエサルはこの年登場したカルヌテス族を裏切りで一撃粉砕し、ビトゥリゲスを降伏させ、さらにベルギカのベッロヴァシ族まで倒して獅子奮迅。ベルギカ、ケルティカ両方の支配も取れそうで、これはもう勝ったかなと浮かれた気分でいました。
 しかしガリアが最後の2回で出したのは、まずドルイドの感化でアエドゥイの影響マーカー完全除去。そして最後は「アエドゥイ反旗を翻す」。ガリアはアエドゥイ族を登場させた上、さらにガリア会議でこの一帯に影響力を広げ、ローマとガリアの連絡を切ってしまいます。
 これはむごいコンボ。来年ローマ軍団の2損害は補充を受けられず、カエサルも直接軍団の所へ戻れません。この年ローマは2支配VPを獲得したものの、楽観など吹き飛ぶ危険な状況です。

 第4ターン、ローマはとにかくカエサルと部隊の合流、そしてローマへの連絡路を回復しなければなりません。ここでローマはちょうどばらけた全軍団を動かせる絶好のカエサルの軍団を引きましたが、お前のしたいことを信じれば良いを出され水の泡に。仕方なくローマ軍は地道に帰路に就き、道中侵入してきたガリア部族を追い払い、サントネス族を降伏させながら、やっと西側でカエサルと合流します。
 ようやく力を取り戻したカエサルはアエドゥイに進みますが、攻囲の時間は無くルートを通しただけで終わりです。その間ガリアはベルギカでやりたい放題。ローマは一つも部族を除去できず、VPもケルティカの支配で1のみ。冬営も敵が増えてきたのであまり広がれず、北に取り残された2個軍団は危うい状況です。

 第5ターン、やはりガリアは取り残されたローマ軍団を狙ってきます。まずアンビオリクス率いる3部族が攻撃しますが、ローマ軍は回避に失敗。ところがなんとこれが奇跡的にローマの勝利で、ベルギカのエリートも損耗してしまいます。しかし続いてヴェルキンゲトリクスが攻撃すると、またもやローマ軍団は回避に失敗し、ここでは一方的に壊滅させられてしまいます。

 2個軍団壊滅とはローマ屈辱的敗北ですが、起きてしまったことは仕方ない。カエサルは主力でもって、まずアエドゥイ、そして南方に登場したカドゥルシ族を潰して回ります。しかしガリアもパリシーを支配し、カルヌテスを荒らし、アルヴェルニ族を登場させ大暴れ。これによってローマはケルティカの支配を失い、このターン支配VPが入らず、4部族除去の1VPのみ。ローマは来年2VP取らなければなりませんが、そんなことできるのか?。

 最終ターン、ローマはベルギカとケルティカを両方支配するか、ブリタニアに侵攻するかしなければなりませんが、ブリタニアに侵攻しても統治ポイントを3点以下にされたらやはり負けてしまいます。そこでまずカエサルはアルヴェルニ族攻囲に向かいます。そしてここでヴェルキンゲトリクスは、大胆にもカエサルを強襲。切り札の火星への誓いが効いて、同損害ながらヴェルキンゲトリクスは勝利します。しかしカエサルはあきらめず、ポンペイウスの支援を受けて戦力を回復し、今度は北に向かいます。
 このころガリアは3のカードを連続して出してきていて、ベルギカのガリア支配は盤石になっており、ケルティカも登場部族が多くて、ローマが支配で2VPを稼ぐのはもう不可能になっていました。そこでカエサルはブリタニア上陸に賭け、対岸まで進みます。
 これに対してガリアは戦いのトランペットを吹き、連続攻撃をしてでもカエサルのブリタニア上陸は絶対許さない構えです。そしてまずヴェルキンゲトリクスの攻撃。戦力差が3コラムでほぼ互角の戦闘でしたが、ローマはここで三度目の敗北を喫することに。しかもガリアは各地でローマ支配領域に侵入してきます。
 もうだめだ。ローマ軍は敗北を重ね、もうブリタニアに渡ることもできない。終わりだろう。

 しかしこのゲーム、何かを得れば何かを失う。それはローマだけでなく、逆にガリアにも降りかかること。確かにガリア軍は勝ったもの、部族は皆損耗状態。しかも攻撃のため多くの要塞をがら空きにして出て来ています。そうだ、これに賭けるしかない!
 不屈のカエサルの精神は、ラビエヌスがビトゥリゲスの要塞を一発陥落させたのを皮切りに、次々と空のガリア根拠地を降伏させていきます。そして瞬く間に4部族の除去に成功して1VPを獲得し、ケルティカの支配も回復しました。しかし同時にガリアも長髪のガリア人、そして再度のトランペット・オブ・ウォーで、ケルティカのローマ支配を崩しにかかります。
 ローマはこれを辺境の襲撃で持ちこたえるものの、ガリアの最後のカードが良かったら勝てません。しかしさすがにガリアもこれまでの連発で良いカードは尽きていて、残っていたのはただの1。ガリアはこれでプロヴィンス支配を1つ増やしたものの、ローマは賄賂でこれを崩します。ローマはケルティカの支配に成功し、三度の敗戦にも関わらず勝利を掴んだのでした。



 今回も非常に良い勝負でした。ローマがこんなに戦闘で負けるのも驚きなら、それで勝てたのも劇的でした。
 
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