DVEさんとの熱戦
 
 台湾のDVEさんとVASSALでCaesar: Rome vs Gaulをやりました。DVEさんがガリア、私がローマです。


 第1ターン、カエサルはTreveriを降伏させると、Local raids併用で素早くゲルマニアを遠征してSuessionesの攻囲に入り、カエサル道も開通して順調です。その間ガリアはゲルマン部族にSequaniを襲わせ、Cadurci族でAquitaniaのローマ影響を飛ばしました。そして第6ラウンドには、DruidでAeduiのローマ支配を消滅させてきます。

 「確率は低いけど、もしガリアがAeduiの寝返りを持っていたら、いきなり終わるな。」ローマはクラッススの支援を使って、Aeduiを全て埋め、カエサルでSuessionesを落としてParisiiに入りました。すると次にガリアが出したのは正にAedui寝返り。危なかった。ローマはぎりぎり難を逃れ、1統治VPを獲得しました。

 第2ターン、カエサルは冬営地間近で蜂起したRemi族を攻囲しますが、目が2、3と続くひどい不運。3回目にやっと出た7からTreacheryでここを落とし、そのまま近くのNervii攻略に向かいます。ところがこれも4、2と災厄に見舞われ、3回目の9でやっと落ちましたが、ケルティカ平定に戻るのが大幅に遅れてしまいました。
 その間にガリアはガリア会議を利用して支配を広げ、ケルティカでもベルギカでもローマの支配を阻止しています。これで最終ラウンド、ローマが統治VPを得るのは難しそうに見えましたが、残していたのはVeni Vidi Vici。ローマはアントニウスでAquitaniaの地歩を築き、カエサルはベルギカのガリア支配を2つ潰してここの支配を確立し、またもぎりぎりで1統治VPを手に入れました。

 ローマはAtrebatesで冬営支配して終わります。

 第3ターン、ローマ軍が直近で冬営したからには、ブリタニアへ上陸するしかないでしょう。ところがInciteを使って素早く遠征を終えようとしたら、ガリアはYou May Believeでこれを止めてきました。ローマはまた時間を取らされてしまい、また何やらまずい感じ。
 そうこうしている内にガリアはあちこちに影響を置いています。この動きはやっぱり。6ラウンド目にはA united Gaulでガリア影響マーカー大増殖。

 ガリアの巧みなアクションにローマはしてやられ、結局統治VPを得られませんでした。残りカードはだいたい分かっている訳なので、ローマはこのターンのブリタニア遠征を諦め、ガリア統治に専念するべきだったのかもしれません。最後にローマ軍はSenonesで冬営します。

 すると第4ターン、ガリアの蜂起は丁度Senonesに加えParisiiとCarnutesで、全てローマ完全支配の所。ガリア部族は全く登場できず2つが服従して、ローマはこれでかなり救われました。そしてローマがまずケルティカ中心部のBituriges攻囲を始めると、ガリアはまたもA united Gaulを出してきましたが、これは許容できないとローマはYou May Believeでキャンセルします。
 難を逃れたカエサルは攻囲を継続し、町はAlesiaで増強されていたものの、1回目はマルス神に誓って(A vow to Mars)2ポイントと好調なスタート。ところが損害で比率が1:1に落ちて成功が6以上になった所で、その後の目は5、4、4。ぐあああ、なんだこりゃ、またこれか。結局征服に5回も掛かってしまったカエサルは、予定のAulerci攻撃を諦め、付近の支配拡大に切り替えざるをえませんでした。するとガリアは最後にSenate outraged。「これも持ってたか。ローマ終わったな。」

 ガリアはローマから引いた2のカードで、どうしてやろうか色々考えます。しかしこのターンはガリア部族が出なかったのと、ローマが攻囲後統治に専念していたのが幸いして、ケルティカ支配を崩すにはぎりぎり足りませんでした。危うい所でローマは1統治VPを獲得でき、早期敗北を免れます。

 第5ターン、ケルティカ5ベルギカ3となったガリア部族に対し、ローマはベルギカ部族をラビエヌスの3個軍団で抑え、カエサルで前年に取りこぼしたAulerciからArmoriciと、一発陥落も含めて順調に攻略して行きました。するとガリアはその隙を突いてArverniとParisiiの部族を召喚し、ケルティカの支配に圧力を加えてきます。そこでカエサルが即Parisiiに入ると、目はまたもや2。カエサル、お前失敗何度目だ。
 この機にArverni族はカエサルをあざ笑うかのようにAeduiへ侵入して来ました。「これはまたAedui引いたな。」侵入を放置する訳に行かないカエサルは、Parisii攻囲を放棄してArverni攻撃に向かい、ラビエヌスも次の攻囲のための援軍に駆けつけ、Aeduiに空いた穴も埋めました。
 そしてカエサルがArverni攻囲を始めると、今度はアンビオリクスが2部族を率いてLingonesからSenonesと、ローマ支配を食い破って侵入して来ます。ただ良いカードが無かったようで、部族呼び出しは次ラウンド回しでした。
 この難しい状況でカエサルはどうするか?ここでアンビオリクスを攻撃に行けば、1損害を受けてまで稼いだArverniの1攻囲ポイントが無駄になる。しかもArverniには2部族が籠っており、落とせればほぼ勝てる重要地な攻囲だ。その一方で残り2ラウンドでは落とせるどうか分からず、落とせなかったら致命的な損失になるだろう。そしてよく見るとアンビオリクスは深入りしていて、今攻撃すれば回避できず、戦闘すれば2部族は倒せる。カエサルは北極星のように揺るがず(Constant as the northern star)、アンビオリクスを攻撃だ!

 このまま攻撃されると退路が無いアンビオリクスは、カエサルを迎撃して戦闘開始です。その結果部族は全滅しましたが、アンビオリクスは逃げ延び、カエサルは1ステップの損耗。完全ではないもののローマは勝ち、部族除去VPをもう1つ獲得できました。また同時にラビエヌスはParisiiの押さえに回り、Senonesの穴も埋めます。
 そして最終ラウンド、やはりAeduiだったガリアのアクションに続き、ローマはBribesでArmoriciのガリア影響を孤立させて、またぎりぎりで1統治VPを獲得しました。

 最終ターン、4軍団が損耗していたローマは緊急補充を受けるか悩みましたが、ガリアの攻勢が厳しいこの時期にプロヴァンシアの空白を作るのは危険と考え、通常補充だけに留めました。そしてやはりガリアはヴェルキンゲトリクスとアンビオリクス両方に3部族ずつ持たせ、SequaniとVolcaeに本格侵攻を仕掛けて来ます。
 この難局に対しローマは、まずカエサルがForced marchでBellovaciの町を降伏させ、これで戦力の減少したアンビオリクスにラビエヌスが襲い掛かりました。しかも丁度代わりに引いて来たのが回避妨害カードRemediesで、アンビオリクスを10以上でしか回避させません。ところがガリアは10を出して奇跡的な回避に成功し、この大作戦を躱してしまいます。
 さらにヴェルキンゲトリクスは奥深くまで侵攻し、プロヴァンシア内部を荒らしてきました。そこでカエサルがさらにAtrebatesを降伏させる一方、ラビエヌスはヴェルキンゲトリクス阻止に駆けつけます。さすがにローマ支援が大きく退路の無いプロヴァンシアで戦うのは危険なので、ヴェルキンゲトリクスはもうひと荒らしすると冷静に帰還しました。


 ここでカエサルはTreacheryを使ってParisiiを一発で下し、前進して来ていたVenetiとPictones族に向かいます。そしてVenetiは二度に渡って回避に成功しましたが、Pictnesを捉えてこれを撃破し、これで除去した部族は11個目となりました。
 すると今度はゲルマン部族がParisiiに入り、ヴェルキンゲトリクスが再びプロヴァンシアに侵入して来ます。そしてガリアはさらにプロヴァンシアを荒らし、アンビオリクスがSenonesに進んで服従した部族の大蜂起を起こしました。これでガリア最終ラウンドには、ローマ支配がケルティカでは4対4で丁度崩れ、Volcaeも喪失。ローマ最後のカードが3でないかぎり、ガリアの勝利です。さあローマのカードは?

 そう、それはまさしく3。ローマはSequaniの支配を取り戻し、軍団をAquitaniaに送って影響を置いて、丁度7統治ポイントにより12VP目で勝利です。ローマは直前にBellovaciを攻めて12部族目の除去で最後の1VPを取ることも考えていましたが、3のカードがあるなら攻めずに支配を固めるべきという熟慮の上での判断が功を奏しました。


 本当にぎりぎりの接戦が続く素晴らしい勝負でした。今回ローマで勝ちはしたものの特にAeduiがらみでかなり危険になったことで、DVEさんがブログで書いているように、第1ターンにカエサル道を開かない方が良い場合もあるかもしれないと思うようになりました。
 DruidかYou May Believeかクラッススの支援を持っていたり、Aeduiと多めのAPを持っている等、1統治VPを安全に獲得できそうな時や、Motus ubiqueが2枚とも来て有効活用したい等なら、道へ行くのも良いでしょう。しかしそうでないなら第1ターンはまだケルティカ支配が盤石ではないので、最初にLegateをAeduiに移動させてここの支配を保全し、冬季ではカエサルの軍団と合わせて2エリアを支配することも考えた方が良さそうです。

 
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