間接的アプローチ
久しぶりにY君とCaesar: Rome vs Gaul。私がカエサルで2連敗中なので、今度こそ勝ちたい所ですが。またY君ガリア、私がカエサルです。
第1ターン、ガリアはカエサルの間近に出たSenones族をガリア会議で保留して、SantonesとNervii族を出し、遠く離れて良い感じ。この配置で部族への連続攻撃は無理なので、カエサルはNervii族だけを倒して、そのままブリタニア探索も順調に終えます。カエサルがブリタニアに離れたこの隙を狙って、ガリアはドルイドでAedui支配を吹き飛ばし、会議からSenones族を召喚して、中央の要所ParisiiとCarnutesに影響を置いてきました。もしローマの手が悪ければ、ケルティカの支配を崩せる危険な連続技です。
しかしカエサルはここで「来た、見た、勝った」。ParisiiとCarnutesの影響を一気にひっくり返してしまいました。ガリアはそれならばと、既にゲルマン人を侵入させてあるSequaniに外交を掛け、ここの支配を破壊。けれどカエサルはこれも最後のカードでゲルマン人を動かして取り戻し、無事1統治VPを獲得します。そして冬期にはBiturigesとAeduiを完全支配しました。
第2ターン、ラビエヌスを得たカエサルは、Senones、Leuciと北東に向かって部族を順調に鎮圧して行き、次はTreveriからゲルマニアを狙っていました。一方ガリアはこの間に「ガリア連合」で大きく勢力を拡大した上、民兵を召集してTreveriの町を強化。
カエサルはそれでもゲルマン騎兵の来援に期待して攻囲を強行しますが、ガリアはさらに付近の影響を広げて、カエサルの補給を切ってきました。さすがにこれはターン内に落とし切れないリスクが高すぎる。カエサルは攻囲を解いて付近のガリア影響を変換し、冬期にも孤立で除去する戦略に切り替えました。これによりカエサルはベルギカでも支配状況が好転したので、次ターンこそゲルマニア侵入か、あるいは2統治VPの獲得に期待します。

第3ターン、カエサルは裏切り者も利用して、ゲルマニア西の入り口を塞ぐEburones族を素早く潰し、予定通りゲルマニア侵入。そしてゲルマニア探索完了のために局所的襲撃を使うと、ガリアは「信じて良い」で打ち消してきました。しかしカエサルはもう1枚襲撃を持っており、探索もあっさり終わらせて中央に向け反転します。
ところがここでガリアは元老院を怒らせ、丁度付近の影響に使おうと思っていた「ローマの友」を持って行ってしまいました。しかもガリアはSantones族をプロヴァンシアに侵入させたり、南方で影響を広げたりしています。ん?これは?
よく考えてみると、このままではケルティカの支配を落としてしまう?これは油断していた!カエサルは最後から2枚目のカードで色々手を考え、Armoriciに2つ影響を置いて、ここがガリアに支配されるのを防ぐことにします。しかしこれは、もしガリアの最後のカードが3だと防ぎ切れないぎりぎりの手。どうなのか?
結局ガリアのカードは3ではなく、ケルティカの支配を崩しては来たものの、カエサルは最後に「ローマの取引」でケルティカを取り戻しました。そして冬営ではParisii付近に戦力を集めて、来年のアンビオリクス登場に備えます。
第4ターン、既に9VPを獲得して順調なカエサル。まずはParisiiの喉元を脅かすSuessiones族を攻め、彼らは降伏しました。しかしガリアはその間にSantones族を強行軍させて、Biturigesの完全支配に穴を空けます。さらに次にはCarnutesを焼き討ちしてこのターンの支配を不可能にした上、Bituriges族を登場させ、Santones族は悠々と本拠に帰還。色々やってくれました。
こうなるとカエサルはケルティカの平定に戻らなければ支配が危うい。そこでまず弱めのSantones族から攻略。するとガリアはBiturigesに傭兵を呼び、ベルギカの影響を拡大し、降伏したSuessiones族を復活させた上、「ガリア作戦会議」で損耗まで回復しました。
もはやベルギカは手のつけようがないので放置。Arverni族登場時期が近いので、カエサルは一旦Arverniを完全支配した後、ケルティカ北西部に向かいます。結局Arverniはガリア最後の外交で穴を空けられてしまいましたが、カエサルも「カエサル軍団」で北西部一帯のガリア影響を取り除き、このターンも1統治VPを確保しました。
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いよいよヴェルキンゲトリクスがやって来て抵抗が激しくなる第5ターン。ガリアはいきなりカエサルの片腕ラビエヌスを帰還させ、ヴェルキンゲトリクスの元に戦力を集めて、ケルティカ中央のカエサル前面で対決姿勢。いかなカエサルと言えど、この強力な軍と戦うのは容易ではありません。
カエサルはひとまず戦いを避け、まずBiturigesの町を攻めて裏切り者で一発攻略。さらに次の西隣Pictones族も一撃粉砕に成功し、素早く中央に舞い戻ります。
カエサルがいない間に色々やろうと思っていたのに、予定が狂ってしまったガリア。しかし不屈のヴェルキンゲトリクスはここでケルティカ深く南下して、Arverni族と共同でAeduiに攻め入り、カエサルとローマの連絡を切るいう勝負手に出ます。カエサル、これは困った。カエサルは攻囲で既に2ステップの損耗を受けており、Arverni族と合わさったヴェルキンゲトリクスと戦うのはリスクが高すぎる。どうする?
間接的アプローチには、こちらも間接的アプローチで。カエサルは逆に北上し、ヴェルキンゲトリクス軍の本拠を降伏させに向かいます。本拠を失うとその部族の兵は解散してしまうので、ヴェルキンゲトリクスもこれを放置する訳には行きません。しかしカエサルを直接攻撃するのも危険。そこでケルティカ中央に戻って主要地域を荒らし、カエサルの攻撃を誘うことにします。
悩むカエサル。うーむ、ひとまず1部族は降伏させたから、ここでヴェルキンゲトリクスに勝負を挑むしかないのか?しかし回避されたら終わりだし、勝てる保証も無い。ならばここはさらなる間接的アプローチ、Arverni族攻撃。戦いを挑んでもだいたい回避されてしまうでしょうが、そうしたら町ごと攻囲するつもりです。ところがここでArverni族は回避に失敗。これでカエサルには8個目の部族が転がり込み、追加1VPを獲得しました。
カエサルあとは1統治VPを取れば勝ち。ガリアは必死のケルティカ支配阻止を開始します。まず「長髪のガリア人」に始まって、「元老院怒る」は「信じて良い」で止められたたものの、3のカード2枚、「地域襲撃」、「扇動と暴力」と強力なカードを連発し、ついにケルティカ支配を崩して最後のガリア手番を終えました。これでカエサルの手に良いカードが残っていなければ、勝負は最終ターンに持ち越しですが、果たして何か?
「来た、見た、勝った」!カエサルはがっちり支配を固めて勝利です。

結果だけ見ればカエサルは安定して統治VPを獲得できた上、探索も攻囲も順調に進んだように見えます。しかしこのゲームは常に難しい決断の連続で、特に最後の直接戦闘か間接的アプローチかの悩ましい選択の連続は難しく、一手違えば流れは全然変わっていたかもしれません。
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