3月15日
 
 たかさんとCaesarXLをやりました。たかさんがカエサル、私がポンペイウスで、ルールはシルバールールです。
 以前やったときはベテラン昇格のルールを間違えていてカエサルが強すぎるかと思っていましたが、実は1ラウンドで相手を全滅させてしまった場合は昇格しないのを見落としていました。

 第1ターン、カエサルはブルータスを陣営に加えます。指揮官は皆強力な効果を与えてくれますが、彼は毎ターン1D6の収入をくれるという能力を持ちます。カエサルはローマとノヴァカルタゴの敵も撃破し非常に順調です。
 これを放っておけないポンペイウスは、ブルータスのいるローマに背信を仕掛けます。1D6戦闘力分のユニットを除去できるカードで、ローマにいるのは6戦闘力なので、6が出ればブルータスを除去できます。そして結果は見事6でブルータスは早くもカエサル陣営を去っていきました。ポンペイウスは悠々支配を広げます。
 第2ターン、カエサルは同盟国の動員。これもまた6を出して、大量の同盟国軍が東方のポンペイウス領に反旗を翻します。

カエサルは外交でガリアの支配を固めたうえでローマに戻り、四方からポンペイウスに圧力を加えます。この危機にポンペイウスはローマ近辺を捨てて兵力を集め、侵攻してきた同盟国軍の半数を撃退します。
 第3ターン、カエサルはキケロの協力を得ることができ、その弁舌によりブルータスを再び陣営に復帰させることに成功します。さらに付近にポンペイウス軍がいなくなったため、イタリア、シシリア、ウティカまで支配を広げ、ついに支配地、収入でポンペイウスを上回ります。
 優勢になりつつあったカエサルでしたが、近くにポンペイウス軍が少ないことで、マッセナ(シシリア)を守るブルータスは2個軍団だけでした。それに目を付けたポンペイウスはアテネとアレキサンドリアに軍団を動員すると、全軍強行軍でマッセナに上陸し、4個軍団で攻撃します。ポンペイウス軍は戦術を用い、ブルータスともどもそこのカエサル軍を全滅させました。さらにアルメニアの同盟国軍も鎮圧し、残るカエサル側東方同盟国軍は1個だけとなります。
 ポンペイウスが勝利に酔ったのも束の間、第4ターンすぐさまカエサルはマッセナに反撃し、逃げ延びたポンペイウス軍は4個の内1個軍団のみ。ポンペイウスは最後の同盟国軍を倒し、戦力を再配置したのみにとどまります。
 第5ターン、ウティカへの外交に成功し再び西方支配圏を確立したカエサルに対し、ポンペイウスは艦隊移動を利用して自らを含む大軍をマッセナに上陸させ、そこの防衛部隊を撃破します。これを持ってローマ侵攻もあり得る大軍です。
 この時カエサルは強力なフォルムカードを得るために必要な金を蓄えていましたが、ローマと主力を失うことになっては元も子もありません。第6ターンにはその金で買えるだけの戦力を買ってローマに集結します。そしてさらにカエサルはレピドゥスを陣営に加えます。彼は毎ターン1ユニットをベテランに昇格させる能力を持つのです。
 この状況を見てポンペイウスはよくよく考えますが、ローマ侵攻どころか、ここにとどまることすら危険に思えます。付近の軍団植民地を次ターンまで保持できれば、フォルムカードが獲得できる状況でしたが、それはあきらめました。ポンペイウスは同盟国部隊を1つ犠牲にしてウティカの同盟マーカーを除去すると、本隊はキリキアに撤退させます。
 しかし一旦撤退はしてみたものの、このままカエサルがベテランを増やし続けたら、ポンペイウスに勝ち目はありません。どうする、ポンペイウス?第7ターンに分散してまた支配を広げたカエサルに対し、後が無いポンペイウスはさらに戦力を増強して再びマッセナに戻ってきます。

 全力を集めて攻めればベテランとリーダー分カエサル側やや有利。どうする?今度はカエサルが悩みます。ここでまた戦力を集結して支配を減らしながらにらみ合いを続ければ、ポンペイウスには東方の収入がある分有利になります。第8ターン、カエサルは意を決し、全軍で攻撃し決戦です。
 実はポンペイウス、このターンに戦術カードを引き当てていました。これを頼みに前進したのです。練度差を跳ね返してポンペイウスは勝利を収め、カエサルはレピドゥスを失いローマに撤退しました。
 そして続くポンペイウスターン。引いたSPQRカードはまさにこの時Ides of March。ローマ、アレキサンドリアにいる最高指揮官が殺されるイベントです。敗戦で求心力の低下したカエサルは、ここで暗殺されてしまいました。ただ用意周到なカエサルはオクタビアヌスを後継者とする準備を整えており、すぐに権力が継承されます。
 さて少し前に共和国の防衛フォルムカードをビッティングで手に入れていたポンペイウスは、ここでイベントが起きたことで、初めてそれを使う機会に恵まれます。ホールドできないカードを引いた時、8ゴールド払うことで、捨て札からリーダーか戦術を手に入れることができるのです。そう、ほんの今倒したばかりのレピドゥスが今や味方です。
 戦力で勝り、合計リーダー能力でも勝ったポンペイウスに、オクタビアヌスでは歯が立ちません。一撃のもとにオクタビアヌスは倒されます。これで最高指揮官がローマにおり、敵の最高指揮官が盤上におらず、25ゴールド分以上の土地を支配するという軍事的勝利条件が達成され、ポンペイウスの勝利となりました。

 やはり正しいルールならバランスは悪くありませんでした。二転三転する戦況にカードや作戦をどう適応させていくか。小さいながらもよくできたゲームです。
 それから一つルールの適用忘れをしていました。敵が退却した時は、勝者のユニット数分だけサイを振り、1の目の数だけ敵を除去するのでした。
 
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