アメリカ神様
 
 またCATACLYSM (A second world war)をやりました。今回はY君が民主陣営、子供がファシスト陣営、私が共産陣営です。

 ファシストが勝つにはソ連に対する日独共同攻撃しかないのではないかと思ったソ連は、まずシベリア鉄道を通し対日シフト。これを見たせいかは分かりませんが、日本は中国侵攻を始めます。そして意外な行動を見せたのが民主陣営で、英仏は自分のことを放り出して、ひたすらアメリカにプレッシャーをかけます。英仏大丈夫なの?
 第2ターンルーマニアに内戦が起こり、ソ連はマニューバーで介入するも有利な内戦に負けます。日本は中国で南下を続け、沿岸部を制圧し終えたと思ったら、中国共産軍が勝ったことになり、日本の隙に逆襲してきます。
 一方ヨーロッパでは、相変わらずアメリカにプレッシャーをかけ続ける英仏。ドイツはこの機を逃さずベネルクスからパリへ華麗な電撃戦を展開し、フランス一発降伏、さらに外交機会も全てものにしてフランス全土を征服します。ああ、やっぱり手薄にし過ぎた?
 かと思ったら、フランスを生贄にしてプレッシャーを受けまくったアメリカは、日米貿易を破棄して動員状態に入り、日本に宣戦布告。そして真珠港を発った米空母部隊が襲ったのはホッカイドー!まあ考えてみれば世界の果ての小国ハポンにできたことが、偉大なるアメリカ様にできないわけないよね。アメリカは北海道の日本艦隊を相討ちで沈め、その後フィリピンに軍を派遣します。
 第3ターンはアメリカ様の猛攻撃開始。このターン中に日本落とすと沖縄、高麗に進みます。とここで日本が空母も無しに沖縄に反攻し(菊水作戦?)、なんとこれが大成功してアメリカ艦隊が壊滅します。しかしアメリカ様の工業力はそれすらもものともせず、緊急生産をして日本本土へ消耗戦を繰り返し、本土に要塞ができると今度は硫黄島に空軍を置いて北海道へ矛先をシフト。激しい攻防戦の末ついに橋頭保を築きます。
 さてその間ソ連は戦争状態にないので生産力があまり上がらず、パージ中で戦闘にマイナス修正が付く中本気の戦争をする勇気も無く、取り残された中国内の日本軍に攻撃を仕掛けてみます。しかしこれすら一度撃退されてやっとのことで倒す始末。一方周りが平和なドイツは、中小国を取りまくりです。
 などとやっている頃、ついにイギリスがアメリカと同盟を結び、そしてドイツに宣戦。最初はノルウェーからドイツ領デンマークへ向かう構えを見せますが、ドイツは中小国侵攻にかまけてフランスががら空きだっため、イギリスは一転パリを占領した後、そこから一気にベルリンまで突っ走ります。
 そして日本ももう反撃力はないので、アメリカは戦力を大々的にヨーロッパにシフトし、ドイツももうどうしようもない状況になります。第4ターン民主陣営の勝利です。

 いやもう、「アメリカ神様、やれ貢げ」戦略、とてつもなく強力でした。第2ターン(1936年ころ)にアメリカ様に先制攻撃されたら、日本なんかつっぱってるだけの幼稚園児に過ぎず、もう何もできません。
 他の陣営はできるだけ長くステイタスクォーを維持するよう努めるしかないのでしょうか。あるいは共産陣営とファシスト陣営が組んで民主陣営と戦うか?そうか、それで歴史上初めはドイツとソ連は仲良かったのか。ドイツがソ連を攻めた時スターリンが最初信じなかったのは、「ちょっ、まっ、おまえ、正気か?そんなことしたらアメリカどう止める気だ?」ということだと。
 実はこのゲームのルールを最初に読んだ時、なんか平凡な展開のゲームじゃないかと想像していましたが、全然違いました。3回やって3回とも歴史とは全然違うししかもそれぞれ異なる展開で、そしてそれぞれが「確かにそうだよね」と納得のいく結果だという。これこそ「ザ・戦略級」なのかも。

今回気付いたルール注意点
・エイドを置いても刺激される。
・ハワイからフィリピンへは港が繋がっていないので(間にあるのは飛行場だった)、宣戦布告でのアメリカの最初の攻撃はマーシャル諸島にしないと、フィリピンに陸海軍を送れない。
 
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