雪崩
Triumph & Tragedyが早く終わったので、急遽CATACLYSM (A second world war)をやりました。前日に丁度ルールを読み終え駒を切ったばかりで、ルールもうろ覚えのまま説明して開始です。
このゲームは3人で1933年から全世界規模の第二次大戦をやろうという野心的なゲームです。戦闘はかなり簡略化されている反面、国家の政権維持という概念が入っており、迂闊なことをすると戦争で負けるのではなく自滅してしまうことがあります。また参戦度を上げて国民を戦争に駆り立てないとまともに戦えなかったり、中国その他の内戦があったり、独特のルールが多いです。それから太平洋の島々には何の価値もなく、日本のパールハーバー空襲は「Youは何しにハワイまで?Meを助けるため?」という感じになっているのも珍しい所。勝敗は終了時の国外領土の数ー取られた領土の数で決まります。
今回はY君がファシスト陣営、子供が共産陣営、私が民主陣営です。(訂正)
’33年。ひとまずやることは皆参戦度上げ。西側はStatus quo(現状維持)が邪魔なので、旗(政治アクション)を取って安定度チェックをし、早く政権を崩壊させて同盟国を減らし、Status quoを取り除こうとしますが、チェックに英仏どちらも成功。結局このターンはどちらも崩壊しませんでした。参戦度はイタリアとアメリカ以外再軍備になります。
’35年。迫るドイツの脅威に、フランスは要塞と戦車を完成させて対抗しますが、果たして持ちこたえられるのか。と思っていたらソ連が先に動員状態へ突入。Status quoも解除されます。
そしてソ連はルーマニアとポーランドに侵攻し占領。さらに良いタイミングで政治姿勢を軍事改革に戻し、確率3割しかない宣戦布告に1発成功。しかし戦車と空軍を持って有利だったにも関わらず、ソ連はドイツに撃退されます。一方英仏はどちらも政権が転覆し、新政権後はプロパガンダの成功で両政権は安定します。
’37年。生産力が4となり、戦車を完成させたソ連は、再びドイツに攻撃。今度はもう順当にソ連が勝ち、ドイツは戦力を失いながら敗退を続けて、オストプロイセン以外のドイツはソ連の占領下におかれます。しかしなぜか政権は揺るがず。ただ来年は間違いなくドイツが降伏するので、これでソ連の勝ちとしました。

ソ連に都合よく進んで、一方的な展開になったので、まだゲームのあやとかは良く分かりません。ただ独特のシステムで、1日で戦前から地球規模の二次大戦をできそうなゲームということで、興味は尽きません。
2回目のルール読了後までで気づいたルールです。
・戦争状態なら軍事行動をビルドに替えられる。
ドイツはもっと持ちこたえられた可能性もあります。ただ先に工場を全部押さえられたら、出し場所がなくなってさすがに終わりです。
・スタック制限が厳しくなるのはRの方で荒れ地ではない。
これってソ連国内ではどこでも、ソ連2個スタック対侵略者1個スタックで戦うことになる訳で、ドイツはソ連なんか倒せそうにないような。
・同盟しても戦争状態になるまでは同盟国内に入れない。
・戦闘後リグループができる。
・戦争状態でないと海に部隊を置けない。戦争状態でも敵基地のある所には置けない。
・本国エリアを奪うと旗がもらえる。
・中立国侵攻に失敗すると、他国のものになる可能性がある。
・戦争相手に刺激されることはない。
・War offensiveはそのターンに収入を得た限定工業資源からも入る。
・海上移動中は常にどれかの味方港からレンジ内にいる必要がある(拡張レンジで移動するときは拡張レンジ内)。
・潜水艦は移動時に敵を通過できる。飛行機は移動時に敵飛行機がいないエリアを通過できる。
・奇襲を一度受けた陣営は、奇襲修正はもう受けないが、奇襲を使っての宣戦布告無し攻撃はされうる。
・敵支配の沿岸に海上戦闘を掛けて勝っても、海軍が居座れるわけではない。
・旗を得るのはリソースを得る前なので、西側が旗を得ることによってStatus quoが消えたら、そのターンから海外収入は入る。
さてここでいくら読んでも良く分からないルールが制空権です。
ルール10.3では、空戦解決後により多くの空軍を持つ方が制空権を取り、同数の時はどちらも取れないと書いてあります。
一方ルール10.7を見ると、戦闘には戦闘の余波の解決も含まれてます。そして10.9.3の空戦の余波では、空戦で負けた側は後退し、引き分けなら攻撃側が後退し、それは陸海戦の前に行うとなっています。
すると制空権決定時には両者の空軍が残ることは有りえず、10.3のルールが無意味になります。また2ユニットの空軍を投入しても1ユニットに対して何の有利も無く、むしろまとめて2ユニットとも除去される危険がある分不利です。ルールをそのまま読むとこういう結論になりますが、本当にこれでいいのでしょうか?
さらに分からないことに、10.5の最後の海戦の例では、引き分けた英空軍が後退せずにそのまま対艦攻撃を行っており、ルールと矛盾しています。
これについて答えを探したら、オフィシャルのものらしいイラータが見つかり、10.9.3を次のように変更していました。
・陸海戦前には空戦の余波を行わない。
CATACLYSM Post-Publication Support Document
またこのイラータにより
・シビリアンの攻勢は2個で1軍事行動になり、リザーブと引きを合わせて初めて可能。
・危機表の平時3−1の3は4−4でなく3−3。戦時3−3の5はオーストリアでなくインド。
となっていました。
インデックスへ