うつろいのムアディブ
長岡ポーカー&ブリッツの例会では初めてとなるデューンをやりました。朱鷺羽想さんがフレメン、はやるさんが皇帝、たかさんがギルド、かさいさんがハルコンネン、私がアトレイデです。
ルールは特別カラマ能力以外の選択ルールを使い、同盟した場合の勝利条件を2人同盟は4要塞、3人同盟は5要塞としました。
アトレイデ家にはベネジェセリットの目論見どおりポウラという女の子が生まれ、当主になるころにはムアディブと呼ばれるようになっておりました。しかしその実の父は皇帝シャダム4世でありました。
第1ターン、フレメンの拠点シーチタブルの隣のロックアウトクロッピングにスパイスが発生します。これを取り合うフレメン13戦力とアトレイデ7戦力。アトレイデはユエ博士の命と引き換えに、クイサッツハデラッハとなります。他には皇帝がハバニャリッジシーチに降下しました。
第2ターン、砂嵐はアラキーンを包み、そして早速登場したシャイフルド。アトレイデは皇帝と同盟を組み、他の3人も同盟を組みます。そしてオウ・ギャップに出るはずだったスパイスは、砂嵐で消し飛びます。
この状況で主な動きは皇帝がギルドのテュークスシーチに1戦力を降ろしただけ。これは無効果カード捨てかな?ところがふたを開けてみると皇帝はフェンリング伯爵を使い、シールドで守るエスマーテュークを毒殺して、無損害勝利!
アトレイデ「さすがでございます、お父様!お祝いに私の秘密、いろいろ教えてさしあげますわ。」
皇帝「おうおう、愛い奴じゃ。戦勝記念に何でも買ってやるぞ。」
トレチャリーカード情報や戦闘情報と引き換えに、カードを皆タダで買ってもらうアトレイデでありました。
第3ターン、またしてもフレメンの拠点近く、ハガベイシンに発生するスパイス。兵器を手に入れたフレメンと潰し合いをする勇気のある者はおらず、スパイスはフレメンが無血で手に入れます。
第4ターン、スパイスはハバニャエルグ。丁度誰も有力な戦力を送れない中、アトレイデはハジャを使ってこれを刈り取ります。
第5ターンは、アラキーンが砂嵐に覆われ、6時方向の果てシエラゴサウスに12スパイスが発生。前のターンから発生場所を知っていたアトレイデは、ハバニャエルグからこれを取りに行く心積もりでしたが、丁度テュークスシーチとハバニャリッジシーチを両にらみにするためウィンドパスノースまで来ていたハルコンネンが先に入ります。
兵力に劣るアトレイデは諦めてポーラーシンクに移動します。そして皇帝の番。チャンスと見てフレメンのシーチタブルに降下します。うまく行けば皇帝アトレイデ同盟の勝利です。ギルドは阻止のためハバニャリッジシーチに降下します。
まずシーチタブルの戦い。両軍最高のリーダーを使い、皇帝はシールドと毒、フレメンはシールドと銃器。兵力差を覆し、皇帝の勝利です。
アトレイデ「なんてお強いの、お父様!陛下の威光は宇宙に満ち溢れております!」
続いてハバニャリッジシーチの戦い。予知するとギルドの兵器はレーズガン。兵力はギルドの方が上なので、皇帝に勝ち目はありません。
皇帝にささやくポウラ。「それならシールドを使って、みんな吹っ飛ばしちゃえばいいのだわ。」
ギルド最高のリーダー、スタバンテュークとギルドの大兵力を巻き添えに、みんな吹っ飛んだかと思ったその時、
ハルコンネン「そいつぁ、裏切り者だ!」
吹っ飛んだのは皇帝だけでした。
アトレイデ(ちっ!使えないおやじね。威光もなんにもありやしない。)
言ってることがさっきと違うぞ、ムアディブ。
第6ターン、ポーラーシンクに近いウィンドパスノースにスパイスが出ますが、砂嵐が近いので誰も取りに行かず、フレメンもシーチタブル奪還のため隣のプラスティックベイシンまで移動します。
第7ターン、フレメンはシーチタブル奪還の戦いを仕掛け、ハルコンネンはフューネラルプレインのスパイスを刈りに行きます。そしてシーチタブルの戦いは、
ハルコンネン「おっと、そいつも裏切り者だ!」
アトレイデ(ほんっとに役立たずのク○オヤジだわ。)
そこまで言うか、ムアディブ
第8ターン、ここで2度目のシャイフルド登場。普通同盟の組み替えはそんなにしないものですが、ポウラはベネジェセリットの狙い通り、
アトレイデ「今までお世話になりました、お父様。わたくし、ハルコンネン様が好きになってしまいましたの。」
皇帝「待ってくれ、ムアディブや!今までの恩を忘れたのか!」
アトレイデ「金だけの醜いおやじは嫌いなの。もうあなたに用は無いわ。」
貢がせるだけ貢がせると、あっさり乗り換えるアトレイデでありました。
このターンのスパイスはサウスメサでしたが、また砂嵐が近いので誰も取りにいきません。ハルコンネンはここで皇帝を1戦力で攻め、さらに皇帝の戦力を削ります。
第9ターン、アトレイデはここが使い時と天候コントロールで砂嵐をアラキーンに持ってきます。そしてハルコンネンは皇帝の守るテュークスシーチに、アトレイデは1戦力でギルドの守るハバニャリッジジーチに降下します。
すると勝てないと見たか、皇帝は兵力をパスティメサに逃がします。そしてハバニャリッジシーチの戦いですが、ギルドに大損害を与えたものの、圧倒的な戦力差は覆せず、アトレイデは破れ、勝利はなりませんでした。
アトレイデ(ちぇっ。せっかく2番目のリーダーが裏切っていたのに使ってこないなんて。全くあのおやじが裏切られずにギルドの1番が消えていれば良かったのに。)
ムアディブ、そんな都合よく行くか。
そして第10ターン、パスティメサに逃げた皇帝は、ファミリーアトミクスでシールドウォールを爆破します。そしてそのままカルタゴのハルコンネン軍は全滅します。もともと砂嵐の下にいたアトレイデは無傷です。
ハルコンネン「知ってたんじゃないのか!ムアディブ!」
アトレイデ「だって教えちゃったらおもしろくないじゃない。あなたが逃げ出したらあの時勝つチャンス無くなってたし。」
ムアディブ、最初から勝つチャンスほとんどなかっただろ。
スパイスはマイナーエルグに発生。しかしアトレイデはシャイフルドを予知したので、危険を避けて残っていたシエラゴノースのスパイスを取りに行きます。そしてギルドは空のカルタゴを占拠しました。
第11ターン、ここで3度目のシャイフルド登場です。
アトレイデ「ハルコンネン様、あなた、「俺の魅力でお前を幸せにする」って言ったのに、私と結ばれる前に裏切り者みんな使い切っちゃってるじゃないの。」
ムアディブ、それだいたい分かってたことだろ。
アトレイデ「それに一緒に住むはずだった家まで無くしちゃって。」
それお前のせいだろ。
アトレイデ「私甲斐性なしはもういや。私やっぱりエドリック様が好き。お家もいっぱい持ってるし、私をどこへでも連れてってくれるもの。それにあのうろこがたまらないの。」
おい、ムアディブ、何言ってんだ!
ベネジェセリットの思惑も超えて、暴走をはじめるポウラでありました。
アトレイデと組んだギルドはフレメンを攻めて損害を与え、自分だけトライラクスゴーラで回復します。
そして第12ターン、またシャイフルドが登場しますが、
アトレイデ「エドリック様、あなたは素敵。一生あなたについて行きますわ。」
(やっとすばらしい方にめぐり合えたわ。)
ギルド「俺についてくれば、一生幸せだよ。」
(俺だけがな。)
今度はアトレイデがシーチタブルのフレメンを攻めますが、数が多く攻め切れません。第13ターンには逆に皇帝がハバニャ、ハルコンネンがカルダゴ、フレメンがアラキーンの要塞に攻めてきます。これは結局皇帝がハバニャを取ったのみに終わり、全員が1要塞ずつ支配する形になります。
しかしその後もうシャイフルドが現れることはありませんでした。戦力的に最も強いのはアトレイデでしたが、誰も勝たなければ一人勝ちのギルドが同盟相手では、もう勝ちに協力してもらえるはずがありません。アトレイデがそれに気づいても時既に遅し。そのままギルドの勝ちとなります。
ああ一生良い伴侶に恵まれなかった可哀想なポウラ!
アトレイデ以外全員「自業自得だよ、ムアディブ!」
5人の場合の「人数+2要塞勝利」ルールは2対3になりやすく、なかなか勝つのが大変なようです。
そこで変更して、
・同盟は2人までで、2人の同盟は4要塞で勝利
・1人だけ同盟していないプレイヤーは、毎ターンチャリティー後に3スパイスを受け取る。
・外れるのは必ずギルド。
などとしたらどうかと考えています。
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