新秩序
 
 これまでのバランスルールで大分バランスは良くなってきたのですが、前回の対戦で、ドラコやヒドラといった植民に有利な種族は、序盤に進化ロボットを手に入れ探査の引きも良いと、あまりにも伸びすぎてしまうことが分かりました。この2つをちょうどよく少しだけ弱くするのが難しかったので、以下のようにルールを一新してやってみることにしました。ドラコ、ヒドラが弱まると、ライバルのいないオリオンが安定して銀河中心を支配できてしまうので、ドラコ、ヒドラに加えてオリオンも今までよりアクションを減らし、他は少しづつ弱めて素のテランに合わせた形です。
・ドラコの末裔は、ディスクを2枚減らす
・ヒドラの発展は、ディスクを1枚減らす
・オリオンの覇権は、ディスクを1枚減らす
・プランタは、植民船を1つ減らす
・エリダニ帝国は、進化経済に3、進化採掘、進化研究所に1の、特別開発割引が付く
・メカネマは、進化採掘に3、進化経済、進化研究所に1の、特別開発割引が付く
 今回は下の子がヒドラの発展、上の子がプランタ、私がテランです。


 第1ターン、ヒドラは進化ロボットを入手し、2個植民できる星域を2つ発見して超順調。バランスルールを変更していなかったら、いきなり終わっていたかもしれません。プランタとテランは、どちらも敵無し2個植民の星域を1つずつ見つけて植民。さらにプランタは改良船体開発と古代のクルーザー入手、テランは金と古代ソースを発見します。
 第2ターン、テランはインターセプター3個で古代艦隊を倒して−3シールドを発見しますが、アクションが足りずに植民は次に持ち越し。ヒドラはさらに3か所に植民し、ニュートロンボムとスターベースを開発します。プランタは探査の結果が悪く、今回は2個植民を一つやっただけ。
 第3ターン、プランタは経済力が低くてアクションが少なく、戦艦とクルーザーを作ったもののほとんど進展なし。ヒドラは資材生産が乏しくて艦隊が弱いため、支配は広がらなかったものの、早くもクォンタムグリッドを開発して次からの伸びが期待できます。唯一テランはまた一つ2個植民の星域を無血支配しますが、欲しい進化経済の出物が無く、技術は全く開発できていません。
 第4ターン、テランはプラズマ砲を装備したインターセプター3個で、大胆にも古代艦隊2個の星域を攻撃して制圧に成功し、さらに支配を広げます。ヒドラはフュージョンソースと進化採掘を開発し、3個の植民をして生産力を伸ばします。プランタも古代艦隊を倒して支配を広げ、技術生産物とクルーザーを発見し、さらにクォンタムグリッドまで開発して、急速に追いすがります。この時点で植民数は、ヒドラが12、テランが11、プランタが8となっています。


 第5ターン、テランには進化経済スクエアがたくさんあるのに、一向に進化経済技術が出てきません。テランは仕方なく進化研究所と改良船体を開発し、植民やアプグレードをするだけで、領土拡大は無し。そして大規模な艦隊を持つプランタが攻めてきそうなので、ヒドラはフェイズシールドと反物質砲を開発し、アプグレードして攻撃に備えます。イオン砲しか持たないプランタは、ヒドラを攻撃するのが難しくなったので、古代艦隊を攻撃して技術生産物を手に入れ、進化採掘を開発して生産力を高めます。
 第6ターン、反物質砲、フェイズシールド、コンフォーマルドライヴという強力な装備の戦艦隊を建造したヒドラは、満を持して銀河中心に乗り込みます。テランも中心を狙っていましたが、これには勝てそうも無いので、代わりに古代艦隊を攻め、進化採掘を開発して終わります。そしてプランタは古代艦隊を倒し、ヒドラに対抗するべくプラズマミサイルを開発。そして現在の植民数は、ヒドラが15、テランが16、プランタが14と拮抗してきました。

 第7ターン、ヒドラは莫大な技術力をもって、グルーオンコンピューター、ワームホールジェネレーターと最重要技術を王様買いし、おまけにナノロボット、フュージョンドライヴまで開発します。プランタも追随してグルーオンコンピューターと進化ロボットを開発しましたが、ミサイルの積載が間に合わず、ひとまずまた古代艦隊を攻めるにとどまります。テランはようやく出た進化経済を手に入れ、経済力を伸ばします。そしては戦艦隊でアクションの終わったヒドラの辺境星域を一つ攻め取りました。
 第8ターン、テランはやっと進化ロボットとフュージョンソースを手に入れますが、他に良い技術が出ていなかったので、後はアプグレードに費やします。ヒドラはクルーザーを3ユニット作って敵の攻撃に備えた上で、モノリスとアーティファクトキーを開発し、これで大量の資材を入手して準備万端。プランタはさらに一つ古代艦隊を倒し、運良く出てきたワームホールジェネレーターを開発して、最後の決戦に備えます。

 そして最終ターン、ヒドラはスターベースとモノリスを作り、さらに全系統で技術を開発し尽くして、優位を確実にしていきます。そしてプランタは、ミサイルを積んだクルーザーやインターセプターで、あちこちのヒドラ領に侵攻して逆転に賭けます。そしてテランですが、欲しかったモノリスもワームホールジェネレーターも取れず、ちょっと挽回の方法が見当たりません。できることと言えば、少しでも技術を伸ばすことと、ヒドラの領域に侵攻してきたプランタを倒して名声を稼ぐこと。テランはプランタの侵入先に介入して手番を終わります。

 さて戦闘は、まずヒドラ本星域でテラン戦艦は、ダメージを受けながらも生き残り、プランタクルーザーを倒しますが、瀕死のテラン戦艦はヒドラのクルーザーに倒されます。そして銀河中心ではテラン艦隊が数に勝るプランタ艦隊に敗れるものの、ヒドラ戦艦の先制プラズマミサイル併用攻撃によって、プランタ艦隊は一方的にやられて全滅します。そして最後敵のいないヒドラ領に侵攻していたプランタインターセプターでしたが、実は砲もニュートロンボムも無かったことが分かり、何もできずに終わります。


 そして得点。プランタが支配ボーナスと高い名声で37VPという予想外の高得点でしたが、銀河中心を押さえて技術MAXのヒドラは39VPでやはり勝りました。そして最終的には最も生産力の高かったテランですが、終盤まで進化経済やディスク増加技術に恵まれなかったのが響いて、結局30VPにとどまり、勝利はヒドラのものとなりました。

 新バランスルールで、今回やった種族同士では概ね良いバランスのようですが、植民船の1減しかしていないプランタは、もしかすると若干強めなのかもしれません。あとテランが序盤にインターセプター3個で攻撃するのは、結構有効なようです。
 
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