赤道の小競り合い
エクアドル・ペルー戦争(原題 Equatorial Clash 赤道付近の衝突)をY君とやってみました。これは1941年7月にエクアドルとペルーの間で争われた国境紛争のゲームです。
毎ターン両者に与えられるアクションポイントを使って、1回のインパルスでは戦略(主に再配置)、作戦(主に移動)、戦術(主に戦闘)、管理(主に回復)のどれか1つを好きなだけ行い、ポイントが無くなるまで交互に繰り返します。マップは実際に部隊が移動戦闘する主戦線と、配備した戦力とターン一回のサイ振りだけで決まる辺境戦線があります。勝敗は土地の支配、アロヨ大統領の動向によるVPと終了ターンにより決まります。
1回目はY君がエクアドル、私がペルー。ペルーは右端の弱い所から順に一つ一つ最精鋭を使って攻撃して行きます。エクアドルはアクションポイント、海上輸送、戦闘と、とにかくサイの目が悪くてガタガタ。損害を受けながら確実に国境から駆逐され、要衝アレニージャスも守り切れず一発で陥落します。
エクアドルはアロヨ大統領に毎ターン圧力をかけ続け戦力増強に努めましたが、ゲーム後半に差し掛かる頃には次の都市サンタ・ローサがペルー軍精鋭に隣接され、損耗したエクアドル軍では守り切れそうにありません。点数的にペルーの勝利は間違いないので、ここで終わりにしました。

サイの目がかなり偏ったこともありますが、ペルー軍の精鋭を集中した攻撃に対しては、エクアドルもアレニージャスに最精鋭を集めて対抗しなければ止められなさそうです。
同じ陣営で2回目をやります。ペルー軍は前回同様国境を右から順に攻撃しますが、今度はサイの目も平均的で、エクアドルも順次アレニージャスに精鋭を集結していきます。そして第3ターンにペルーは国境左側の都市ワキージャスを残したまま、全航空機を投入してアレニージャスを攻撃しましたが、最大戦力が集まった都市は落ちず、攻撃を中断しました。

第4ターン、ペルーは増援を投入して攻撃の軸をワキージャスに移し、航空機の準備が整った第5ターンには再びアレニージャスを攻撃しましたが、今回も失敗します。第6ターンは湿地に足を取られながら左手を進み、第7ターンは小攻撃と回復であまり進展は無し。
そして今落とせないともう時間が足りないと思われたので、第8ターンにペルーは余力を残さないアレニージャス総攻撃を決行しました。しかしやはりぎりぎり落ちません。そこで両軍は後詰めを投入し、ペルー軍は最終攻撃をしたものの、結局落とせず双方死屍累々。

第9ターンは両軍とも膨大な損害の回復と再終結に明け暮れ、第10ターンも回復、小競り合い、辺境戦線への戦力派遣に終始します。そして第11ターンには停戦協定が成立。最後の攻勢でペルーは辺境戦線への大戦力投入に賭けましたが、アレニージャス無しでは引き分けにも2点足りず、エクアドルの勝利となりました。

アレニージャスが固められるとペルーがこれを攻略するのは難しいので、固められる前に攻撃するか、別動隊で奥地へ浸透することを考えた方が良いのかもしれません。
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