フリードリヒ最大の危機
かさいさんの買ったGJのフリードリヒ最大の危機をやってみました。私は反プロイセンを持ちます。
移動の目が良くあっさりザクセンをたいらげるプロイセン。オーストリアはシレジアに侵入するも、転進してきたフリードリヒに斜行戦術で撃破されます。
しかしオーストリアは3枚の緊急動員で戦力を回復し、フリードリヒに逆襲。ところがこれももう1枚あった斜行戦術に再び撃破され、苦境に立たされます。
プロイセンはさらに転進してプラハを落とし、付近にいたオーストリア敗残軍を補給切れ殲滅しようとします。しかし先手を取って補給を回復したオーストリア軍は、逆にプロイセンの補給を切って退路を断ち、これを撃滅しようと攻撃します。しかし残存部隊だけでは戦力が足りず、破れて壊滅的状態に陥ります。
もう士気喪失し投了しようとする私でしたが、まだ何とかなるというかさいさんの説得にもう少し続けてみます。新たなカードでそれなりに兵力を回復した所へフリードリヒの攻撃。そしてプロイセンの戦闘カードは斜行戦術と側面攻撃でした。しかしオーストリアも丘陵、湿地、森林のフルセット。フリードリヒは斜行戦術に望みを託しますが、発動前にぼろぼろになり、やむをえず撤退します。
しばらく回復に専念し、翌年の増援を加えて態勢を立て直したプロイセンは、まずポーランド南方まで迫ってきたロシア軍の撃退を優先します。今度は斜行戦術、奇襲、側面攻撃のフルセットで勝利を確信するフリードリヒでしたが、ソルティコフ公爵が出したのは丘陵、湿地×2、森林×2。奇襲は無効化され、側面攻撃も1枚を無効にしただけではもう1枚が残ってしまい結局効果なし。万全の布陣に斜行戦術だけでは歯が立たず、フリードリヒはまたも敗れて撤退します。
戦力回復後フリードリヒは、プラハ攻囲中のオーストリア軍を攻める賭けに出ようか思案しますが、またフルセットがあったらと思うと怖くて踏み切れません(事実有りました)。フリードリヒはシレジア防衛に専念します。
フランス戦線ではそれまでイギリス軍が優勢に進めていましたが、ロシアがベルリンに隣接するに至り、イギリス軍は急遽ベルリンに入って防衛に当たります。これにより風前の灯だったフランス軍は一気に盛り返し、反撃を開始します。
これを救うためザイドリッツらが一軍を率いて急行しフランス軍を攻撃しますが、相手は能力1の将軍にも関わらずフルセットが有り、ザイドリッツは撃退されます。
プロイセン・イギリス連合は各地で守勢を余儀なくされ、ブレスラウ、そしてドレスデンもオーストリア・ロシア連合軍に落とされて、プロイセン側の策源は8つ。後はプロイセンの番が来るか、最終ターンが来るかすれば反プロイセンの勝ちという状況で、残るは1ターンになります。ところがこの絶妙なタイミングで、長らく生き延びていたロシアの女帝エリザベータが死去。プロイセン陣営は首の皮1枚つながり、引き分けとなりました。
以前の信長最大の危機のシステムを流用したゲームということですが、信長の方は侵攻ルートや攻撃順序がほぼ固定されていて変化に乏しく、何度もやれるゲームではありませんでした。しかしこちらは移動ルートが多く、拘束される戦力もあまりないので、自由に行動ができて信長より良いと思います。
また七年戦争のゲームで戦争全体を1日でできる初めてのものではないでしょうか。今回のプレイでは8時間半程度でした。
一方戦闘でのカードの効果は大きく、第2ラウンドに倍の損害を与えるというプロイセンの斜行戦術は防御側の時は無敵の強さです。そして反プロイセンも防御側の時だけ使える3枚のお札(丘陵、湿地、森林)のフルセットは、斜行戦術をも吹き飛ばす威力で、なおかつ一方的に騎兵突撃ができて敵は逃げることすら困難になるという恐ろしさ。そのため互いにある程度の枚数のカードが揃う中盤以降は、かなりの確率で双方が必要なカードを揃えているので、お互い決戦を躊躇し地道な展開になりやすいと思います。(後先考えないギャンブラーは別ですが。)
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