The Napoleonic Wars 西欧の覇者
 
 同窓会旅行でThe Napoleonic Warsを初多人数プレイしました。私がフランス、杉さんがイギリス、あっちゃんがロシア+オーストリアです。


 フランスはオーストリア方面をダブーに任せ、ナポレオンでポルトガルとジブラルタルの制圧に向かいます。第1ターン中にスペインが離反することはなく、この時期のイギリス軍ではナポレオンに勝てないので、フランスは確実にVPを稼げるのです。
 これに対しロシア・オーストリア軍は、ダブーの軍に攻撃をかけます。騎兵の襲撃で損耗したダブー軍ですが、騎馬砲兵の活躍によりかろうじて連合軍を押し戻しました。
 そして戦争は連合軍の継続圧力により延長されることになりました。

 第2ターン、スペイン半島の制圧を終えて戻ってきたナポレオンは、必殺の生物兵器「赤痢」(笑)を頼みに優勢な連合軍に攻撃をかけます。しかし連合軍の衛生管理は予想以上に良く、逆にナポレオンが病に倒れて敗走してしまいました。人を呪わば穴二つ。
 しかしVP上はまだフランスが上回っているので、連合軍は戦争を継続させます。このターンにはオーストリアが最初のディールで厭戦カードを引いていたのですが、カード交換で捨ててチャラにしていました。

 第3ターン、連合軍は弱ったフランス軍を追撃にかかりますが、大軍を動かすには時間がかかり、フランスが退却を繰り返すと大した成果は上がりません。
 逆にフランスは、深追いしてきた連合軍の脇をすりぬけ、ダブーの小部隊でオーストリア国内を荒らします。結局連合軍はその対応に追われてVPの逆転はならず、また戦争を延長します。

 第4ターン体勢を整え直して今度こそと攻撃をしかける連合軍に、ナポレオンは2度目の回避を失敗して戦闘に巻き込まれます。
 フランスは連合軍徴募兵の脱走を図りますが、裏をかかれて逆用されます。しかしこの脱走は1部隊にとどまり、フランスの築いた野戦陣地の効果と連合軍の目の悪さで、連合軍を潰走寸前まで追い込みます。そしてインペリアルガードの突入でこれに止めを刺そうとしましたが、連合軍騎兵の活躍により防がれてしまいました。
 他にはイギリスがスペインに侵攻してキーを1ヶ所占領したものの、フランスもベニスを占領してVPはあまり動かず、厭戦カードによってフランスの勝利でゲーム終了となりました。


 このゲームの第一印象は「銀河帝国の興亡」です。戦略や作戦機動を楽しむ余地は少なめで、超兵器とサイの目が炸裂する大決戦を楽しむゲームといった感じです。SuccessorsやSoldier Kingsなどど比べると、展開のバリエーションやゲームとしての奥深さでは劣るように思います。
 第1ターンのナポレオンによるスペイン半島侵攻は防ぎようが無く、ナポリと合わせてフランスは3VPの獲得が期待できる上、イギリスの反撃を遅らせることができるので、かなり有力だと思います。
 すると連合軍はこれに対して、オーストリア国境の決戦で勝利するなどして、フランスからVPを奪わなければ負けてしまいます。しかし戦闘の勝敗は運次第である上、結果に関わらずイギリスは勝てません。
 そこでイギリスは他の連合軍にイベントで協力してもらって、プロイセンを同盟国とし、そちらから攻撃する戦略が考えられます。これはオーストリア前面での単純な正面攻撃に比べて、フランスの戦力を分散できる可能性があるので、オーストリアにとっても悪い話ではないでしょう。
 もう少し検証しないと断定はできませんが、今のところこれが最も主要な戦略と考えています。
 
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