Go Go Saigon!
このゲーム初めてのY君を交え、4人でFire in the lakeのショートシナリオをやりました。初めてのY君は比較的やりやすい北ベトナム、たかさんベトコン、かさいさんアメリカ、私がベトナム政府です。
序盤プレイ外の戦力を参加させるイベントを選んだアメリカ、ベトナム政府に対し、ベトコン、北ベトナムは最大限戦力増強を優先し、特に北ベトナムは巨大な戦力を作り上げます。そして北ベトナム軍は北部のクァン・トリ・スア・ティエンとクァン・ティン・クゥアン・ガイに総進撃。各14駒づつの大山ができます。
しかしここでアメリカの強襲上陸イベントが発生。沿岸沿いの米軍をかき集めクァン・ティンに上陸し、そのまま掃討から強攻を行って、ここの北ベトナム軍を全滅させます。恐るべしアメリカ海兵隊。
カードとパスの関係でアクションが遅れたベトナム政府は、ようやく戦力が整うと、ベトコンに対して中部のプレイク・ダルクで掃討し、南部のキェン・フォンとキェン・ガン・アンシュエンに襲撃をかけながら、支配を広げます。掃討で発見されたベトコンは、このまま撃破されるくらいならと道路に散らばりますが、資源とアクションを浪費していられないベトナム政府は警察を派遣してサボタージュを防ぐにとどまります。ベトコンはタイミングを見ては、テロ、徴税、腐敗と地味ながら確実に反政府活動を進めていきます。
さて北部で撃破された北ベトナム、今度はカンボジアで兵力を再建し、クーラウンドの再配置で北部からも兵を引き抜き、南部に大戦力を集結します。そしてテイ・ニンとキェン・フォンに侵攻し、サイゴンに迫ります。早々に出た2回目のクーラウンドで、勝利条件のためにアメリカは兵を引き抜いてしまっていたので、アメリカには一度で侵攻軍を撃滅できるほどの戦力はありません。そこでアメリカはまず、アメリカの基地があり敵戦力が少ないキェン・フォンの方を、空輸攻撃で撃滅します。
ここでY君が都合で帰宅したので、北ベトナムはたかさんが兼任します。反政府側兼任の場合、クーラウンドでの勝利判定はどちらかの陣営が達成すれば勝利で、最終クー後の勝利判定では低いほうを使います。
北ベトナムは次の番が回ってくると、遂に主力でサイゴンに進軍します。この頃にはベトコンとベトナム政府は、地道に稼いだVPで勝利条件に到達し、次のクーカードが出るのを待っているところでしたが、サイゴンと付近の地域の陥落で、ベトナム政府は勝利条件から大きく後退し、北ベトナムが勝利条件に達しました。

(サイゴンにいる山のような北ベトナム軍はオーバーフローボックスBに表示)
北ベトナムにとっては残念なことに、このタイミングではクーカードが出ず、政府側は反撃に入ります。ベトナム政府は兵力を集めて、及ばないまでも第一撃を浴びせ、次の北ベトナム軍の攻撃に耐える態勢を整えます。しかし次はアメリカより前に北ベトナムとベトコンの連続です。北ベトナムの番でベトナム政府軍を攻撃し、さらにベトコンの番ではロシアの兵器で北ベトナムの戦力を倍加するという強力イベントにより、北ベトナム軍は完全回復します。兼任だからこそできる大技です。
その後アメリカ軍が到着し基地のヘリの支援を受けて総攻撃を掛けますが、このイベントのせいで北ベトナムを全滅させることはできませんでした。ただ総数では政府側が上回り、なんとかサイゴンの支配を奪還することはできました。
さて後はベトコンの勝利を阻む時間があるかどうかというところでしたが、ここで最後のクーカードが出て、勝利条件を満たしているベトコンの勝利となりました。
今までのプレイでは反政府側のサイゴン侵攻なんて最初からほとんどあきらめていましたが、今回はY君の積極的な作戦と、米軍撤退後の空白を狙った絶妙なタイミングで、一時とはいえサイゴンを占領するという大挙が成し遂げられました。でも政府側の目がそこに引き付けられて、最後に勝ったのは結局ベトコンという皮肉も、なにかベトナム戦争らしい感じです。
それから前回もそうでしたが、アメリカとベトナム政府は、自力だけではなかなか勝利条件に近づけず、協力しないと反政府軍の台頭を許してしまいます。少なくとも前半は、ベトナム政府が統治〜援助&訓練〜安定化でアメリカを支援し、代わりにアメリカは空輸&強攻や掃討&空爆で反政府軍攻撃を担当して、協力すべきのようです。またベトナム政府が掃討し、アメリカが勧告でそこを強攻させるとか、ベトナム政府がパトロールで道路のゲリラを発見し、アメリカがそこを空爆するといった連携も必要となるでしょう。
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