海の怪物
Y君と久しぶりにFor the Peopleです。いつもの2000年ルールに作戦備蓄の選択ルールを使い、私が南軍です。
マイナーキャンペーンで先手を取った南軍は、東部国境付近の戦力をリッチモンド付近に引き揚げ、フィリップジャクソン要塞に兵力を輸送します。これに対し北軍はサバインシティーに上陸してきます。
第2ターン南軍はニューオリンズに鉄甲艦を配置し、砦をここに置かなくてもミシシッピ河の入り口を守れるようにします。そしてさらに要塞線カードでインディアナとイリノイの進入口両方に効率良く砦を置き、どちらでも河を渡れるようにします。そしてリー登場の前にケンタッキーの支配にも成功し、南軍は好調に見えました。
ところが北軍は今回予想外にも上陸修正をどんどん上げてきました。1、2、1と上げ、まだ序盤なのに修正が4にもなります。これを背景に北軍はフロリダ湾岸の重要港湾や沿岸要塞を次々と陥落させていき、東西湾岸海域は完全に封鎖されます。
実はこの時ルール間違いをしていたことに後で気づきました。ジョージアのコロンバス守備部隊を破って北軍が上陸してきましたが、ここは資源都市で*の戦闘結果を無視できるので、本当は戦力が残っている限り上陸は成功しません。正しいルールならこれほどひどくやられてはいませんでした。
第4ターンにはリーが登場しますが、北軍に上陸されてフロリダやジョージアを攻められているので、付近の資源都市を守るためジョージアで軍に編成します。するとコロンバスにいた北軍は極西部の方に逃げてしまいます。そこでリーは西部集中ブロックで戦力を呼び、フロリダにいる4戦力の北軍を3倍の兵力で撃破します。しかしここで使った時間でマクレランはイリノイとインディアナの防御体制を固めてしまい、急いで北上しましたがここからの侵攻はできずじまいでした。その後もリーは南方で暴れまわる北軍の対応に追われ、結局北部侵攻は一度も成功しませんでした。
さらに北軍の上陸部隊によりニューオリンズの鉄甲艦も撃破されてしまいましたが、南軍はここは簡単に落ちないことを前提にして、砦を作り切ってしまっていたので、ミシシッピ以西に渡る為の砦を再建することができません。そのため極西部を攻められても救援に行くことができません。南軍危うし。
ここで北軍はマクレランの軍を強化した分、ワシントンの守りが若干薄めになっていました。はっきり不利を意識した南軍は、ジョージョンストン、ジャクソン、ロングストリートのヴァージニア軍に、戦略的集中で戦力をかき集めワシントン直撃の大博打を命じます。しかしこれは1/2の確率の迎撃をしっかり成功されて敗北します。もちろん迎撃が失敗したとしてもワシントン決戦はそれほど有利とは言えず、所詮は無謀な賭けでした。
ジョージアのコロンバスに再び兵を送り込んでくる北軍に対し、南軍は泥で足止めした所をリーで奇襲し大勝利を得て一矢報いるものの、所詮リーは1人。一時的にニューオリンズを奪還して極西部への道を回復しますが、北軍の上陸修正が高い状態ではいつ再奪還されて連絡線が切れるかわからず、極西部に深入りはできません。アーカンソーを支配に来た北軍師団をいくつか除去して時間を稼いだものの、北部侵攻が全くできなかったのは大きく南軍の不利は濃厚になります。結局海からの攻撃も極西部の進撃も防ぎきれなくなり、北軍は川沿い補給のつなぎ放題の状況で、フロリダ、テキサス、アーカンソー、ルイジアナと南部州は次々と陥落していきます。
なかなか来なかった増援カードがようやくまとめて来たタイミングで、南軍はジャクソンを指揮官とする小さな軍を作り、ケンタッキー、ヴァージニアからの侵攻に対して持ちこたえようとしました。しかし遂に南大西洋海域まで封鎖されるに至っては、最終ターンまでに戦意が0になるのが確実になり、1864年初頭南軍は降伏に至りました。
コロンバスのルール間違いであまりに一方的な展開になってしまいました。これがなければリーは南方を放置して東部等へ転戦することもできたでしょう。しかしそれでもニューオーリンズが守りにくく、落ちたら砦を再建できないのは厳しいので、やはり不利は変わりなかったでしょう。
ニューオリンズを鉄甲艦だけに任せて他で砦を使ってしまうのは、ここが落ちた時に対応できずリスクが大きすぎました。こんなに上陸修正が上がることはあまりないとはいえ、モニター艦で除去されたり、他から敵が回ってくる可能性もあります。またマクレラン戦略が開発された現在では、北部侵入口を2ヶ所作ってもリスクに見合った効果はなく、普通にニューオリンズに砦を作った方が間違いなさそうです。次回はマクレラン戦略と正面きって戦えるよう、現在作戦を研究しています。
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