英雄ブエル
For the Peopleの第2戦をやりました。今度は立場を入れ換え、私が北軍、Y君が南軍です。
第1ターン北軍はポトマック軍でワシントン前面のボーレガードを破り、さらにミシシッピ川の入り口を守るセントフィリップジャクソン要塞を占領し幸先の良いスタートを切ります。しかし南軍最後のアクションで、リッチモンドの喉元にあるモンロー要塞は陥落します。
前回のプレイで中立州を慌てて取っても余り良いことはないのが分かったので、第2ターン以降もあまり中立州の支配は広がりません。代わりに南軍は早くもリッチモンドに軍を作り、ワシントンを狙いますが、戦力が足らず実現しません。そして北軍はミシシッピ川の入り口のニューオリンズに上陸します。
第3ターン南軍はバンドーンを派遣しニューオリンズを奪回します。しかしそれによってテネシー州が薄くなったので、北軍はミシシッピ川の北の入り口コロンブスの砦を陥とし、その勝利を持って奴隷解放を宣言します。さらに南軍はリトルロックに砦を築いていなかったため、北軍はアーカンソー、ルイジアナと南下していきます。
ここで南軍の救世主リー将軍の登場です。この危機を見て、リーは西部に投入されます。ポープ、バーンサイドのコンビでテキサスまで荒し回っていた北軍ですが、リーの攻撃には為す術もなく、戦力の大半を失って最初に出発してきたセントルイスに逃げ帰ります。北軍はリーのいない東部で攻勢をかけてみますが、芳しくなくワシントンに撤退します。
第5ターンに登場した南軍ジャクソン、ロングストリートも西部に投入され、コロンブスが奪還されてミシシッピ川の北口が非常に堅くなってしまいました。ゲームも中盤というのに南軍は結局最初の領土をほとんど奪回してしまい、戦意も北軍と変わりません。
グラントが来るまで手の無い北軍は、フロリダに上陸し、砦を作ります。しかし南軍はこれをASジョンストンのテネシー軍で撃破します。北軍はあきらめず、今度はその少し北にあるサバンナに上陸します。また北軍はあまり進撃できていないものの、多数の戦闘で互いの損失が大きくなっており、増援の多い北軍は戦力の優越が拡大しています。
ここで北軍に待望のグラントが登場します。南軍の優秀な将軍が皆西に行っているので、北軍は戦力を大量に東部に輸送してマナサスに予備戦力を蓄えるとともに、グラントをポトマック軍に編入します。
グラントの信条はただ一つ「突撃を繰り返せば数で勝つ」です。まずマクドゥエル指揮のポトマック軍でリッチモンドを攻撃し、負けてからグラントに交代させて戦意低下をおさえる作戦を立てました。
しかしリッチモンドを攻撃した直後、南軍はエリート旅団を含む軍団を引き抜いて北に向かわせます。これは北軍に踏み潰されるだけの謎の行動に見えます。北軍はキャンペーンカードを使い、軍で謎の北上部隊を攻撃し、分離した指揮官でマナサスから援軍を連れてこようとしました。
すると南軍は足止めカードで軍の移動を阻止してしまいました。そう。北軍の使ったのがキャンペーンでなければ、がら空きのワシントンは陥落していたのです。しかし結局予備部隊の攻撃で別動隊は撃破されました。
この危機にジャクソンは援軍を率いて、はるばるリッチモンドへ向かいます。北回りのルートをロゼクランに押さえられていたため、サウスカロライナ回りで進軍せざるをえませんでした。ところが何と、テネシー軍を撃退してサバンナで耐えていたブエル将軍(能力1)が、1のみで迎撃に成功し、こともあろうにジャクソン(能力3)を撃滅してしまいます。
結局グラントによる数度の反復攻撃の後、リッチモンドは陥落し、士気喪失した南軍プレイヤーは降伏しました。ブエル将軍はグラント将軍と並んで歴史に残る英雄となったのです。
前半南軍の将軍は優秀ですが、消耗戦に巻き込まれるとどうしても苦しくなってしまいます。またあらゆる方向から攻撃される南軍は、プレイが難しいようです。
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