初プレイ
For the People(GMT)をプレイしました。アバロンヒル版も含めての全くの初プレイです。複数の作戦カードを貯めて「大飯食らい」の将軍を動かせる選択ルールを使用しました。私が南軍でY君が北軍です。
最初は両軍とも戦力が少なく優秀な将軍もいないため、とりあえずイベントや中立州の支配を行います。
そして第2ターンに南軍が増援の指揮官を不用意に全てマナサス(ワシントンのすぐ西)に置いたのを見て、北軍はこれを攻撃します。そう、南軍の指揮は指揮順位最高で防御力0のブラッグが執ってしまうのです。当然南軍は破れ、引き揚げてきたJジョンストンに連れられてリッチモンド前面まで後退します。(注.後で軍団は2人しか将軍を運べなかったことに気づきました)
しかし南軍は東部が荒らされている間に、ケンタッキーとミズーリの支配を確立します。でも第3ターンは増援がないため、メリットはいま一つです。
東部が落ち着くと南軍は防衛ラインの構築を目指します。まず沿岸要塞には守備隊を張り付けます。そしてカンバーランド川を越えて侵入した北軍をジャクソンの軍で追い出し、川沿いに砦の壁を作ります。川向こうの砦には上陸作戦でしか攻撃できないルールのため、これでかなり堅いラインができたかと思いました。
しかしそれに対して北軍は、防衛線を西に迂回してアルカンザス州経由でメンフィスに渡り、背後から要塞線を破壊していきます。ジャクソンは防衛に奔走しますが、戦力不足で守り切れません。
そしてついに北軍待望のグラントが登場し、今度は防衛線を東に迂回してケンタッキー州のサマセットからテネシー州に侵入します。その後両側からテネシー州全体を包囲して支配を奪います。その結果ジャクソンの軍は連絡切れになり、追加の損耗を受けます。
しかも海上封鎖は未だ2レベルにもかかわらず、封鎖突破は失敗しまくり、さらに南軍の戦意は落ちていきます。
戦意が50を割ってしまった南軍は、とりあえずジャクソンを安全な所に後退させ、東部にいるリーとロングストリートの2個軍で、ワシントン攻略の賭けに出ます。
ワシントンには大量の増援が出るのですが、西部に転送されて守備兵力はそれほどでもなく、しかも指揮官は相変わらずマクドウェル(戦闘能力1)です。
マクドウェルはせまるリーの軍に対し一度は迎撃しますが、あえてエリートを投入せず、ワシントン決戦を迎えます。北軍は2つのエリートを使って南軍の勝率を10/36とし、ここは南軍の負けに終わります。しかし北軍もエリートが失われ、次こそ本当の勝負というところです。
ところがその直後にテネシー州にいたグラントが、南部の領内を通って一気にリッチモンドに迫ります。南軍はこの移動ができることを見落としていました。ワシントン攻略の可能性を残すため、ロングストリートが防衛に回りますが、役不足で壊滅寸前になります。
もはや次のターンに南軍がキャンペーンカードを引いて、先にリーを持ってこなければ、リッチモンド陥落という状態になってしまいました。そして無情にもキャンペーンは引けず、リッチモンド陥落で南軍の戦意は十数ポイントとなり、南軍は敗北を認めました。

終了時の様子
ハンニバルと同じシステムのこのゲームですが、決定的な勝利を得にくく、兵力差の小さい主力の戦闘で指揮官戦死が出やすい戦闘システムや、放っておいてもどんどん兵力が損耗していくルール、様々の方法で敵の戦意をくじくことが目標となるなど、ハンニバルとはかなり違った雰囲気で、南北戦争らしい感じになっています。
今回南軍は不覚にも完敗してしまいましたが、次に南軍をする時は
1.沿岸要塞の守備隊は最低限にしてもっと前線に兵力を回すこと
2.できればケンタッキーに早めに戦力を派遣して、オハイオ川沿いに砦ラインを作り、両翼を軍で固めること
を試してみたいと思います。
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