介入
 
 ずいぶんと久しぶりにFor the Peopleをやりました。私が南軍でY君が北軍です。


 第1ターン、北軍がウエストバージニアに支配を広げたのに対し、南軍は封鎖突破船の新造で3戦力を受け取ります。実は北軍は強力なファラガット提督を持っていたのですが、南軍の増援が置かれたことで、コロンバスGAやニューオーリンズLAのような重要港湾をただ取りし損ないます。やむを得ずファラガットはモービルALを占領します。北軍は他に封鎖レベルを1上げました。
 第2ターン、北軍は占領したモービルへ兵員を大量に送り、そこからミシシッピに近い重要都市ジャクソンを狙います。これを放置するのは危険と考えた南軍は、ASジョンストンでテネシー軍を作って対抗します(珍しくヒストリカル)。
 テネシー軍に邪魔される前に北軍がジャクソンを破壊するためには、すぐに3のカードを使って、ジャクソンまでのルートを支配しないと間に合いません。しかし北軍にあった3は「外国の介入」だけでした。このカードは特別ルールにより、最後のラウンドにしか3として使えません。しかたなく北軍はジャクソンに2戦力を残して、ペンサコラFLまで後退します。孤立した戦力で支配はできないので、南軍はジャクソンの敵を放置し、テネシー軍でモービルを奪還します。
 第3ターン、ペンサコラの軍団を率いるバーンサイドは、アラバマ、ジョージアと大行軍の末、フロリダ半島へと到達します。これに対し南軍は、テネシー軍で追いかけるのを途中であきらめ、次のリー登場に備えることにします。ケンタッキーを支配し、取り残された戦力をテネシー州北西部に集め、ケンタッキーの渡河点には砦を置きます。ただ砦はイベントで戦力の無いところに置いただけなので、すぐ北軍に破壊されます。
 そして第4ターンには南軍待望のリーが登場しますが、バーンサイドが資源都市を脅かしてきたため、南軍はしばらくテネシー軍にアクションを使わされます。そしてようやく将軍を集め、リーがケンタッキーの西端にあるコロンバスでミシシッピ軍を作るや否や、起きたのは「高くついた失敗」。何とこれが大当たりして、フォレストが何もしない内から全治1年の大怪我に倒れます。
 このターン、結局リーはルイスビルKYの渡河点を押さえるのが精いっぱいで、南軍には何の戦果もなく、フロリダ州を失っただけに終わります。脱出港をかなり保持できてやや南軍有利かと思った形勢は、一気に北軍に揺り戻しました。

 第5ターン、南軍はさらに困った問題に気付きます。何もできないと思って放置しておいたジャクソン市の北軍2戦力ですが、これが邪魔になって、ルイジアナ州やニューオーリンズに登場した増援を鉄道輸送できないのです。しかたなく南軍はジョージア州のコロンブスに、今回登場したジャクソンとロングストリートを置き、ジャクソン市の敵を追い払える形にします。
 さてここで南軍は手札に来た西部集中ブロックを見つけ、有効に使えないかと策を巡らします。このカードは鉄道でつながった所から距離無制限で5戦力までを1ヶ所に移動させて増援し、そこから強制攻撃を発動させるものですが、戦死チェックの時は通常と違って軍指令官も対象になるという、ハイリスクハイリターンなカードです。
 南軍は色々考えた末、まず脱出港への増援でジャクソン将軍に戦力を加え、彼にジャクソン市の敵を撃滅させます。これにより西部集中ブロックのための鉄道が通じます。ここでリーの軍に発動させる手もありますが、リー戦死のリスクは大きすぎます。そこで代わりにテネシー軍で発動して戦力を最大の15とし、6戦力のバーンサイドに大規模戦闘をしかけます。互いに補給切れの戦闘となりますが、軍団に対する軍の有利さが利き、南軍はぎりぎり勝利を得ます。そして退却して1戦力になった北軍残存戦力は、継続移動してきたテネシー軍にオーバーランされます。
 好調な南軍はさらにリーでインディアナ州とイリノイ州への侵入にも成功し、第6ターンの戦略ラウンド前には、南軍の戦意は110となります。そしてこのタイミングで南軍の手に来たのは、南軍の夢「外国の介入」!!
 このカードは、スタート時100の南軍戦意が110以上に上がっている状態で、どちらかのプレイヤーが引いた場合に発効するものですが、南軍が110以上を維持するのは難しく、今回初めてこれを達成しました。北部の戦意は10低下し、封鎖レベルが1低下し、北軍の増援は毎ターン2戦力減少します。

 非常に苦しくなった北軍は、最後の勝負手としてポトマック軍でバージニアに侵入します。南軍はジョージョンストンの軍で北部勢力の拡大を食い止めようとしますが、リッチモンドを守らなければならず、次のターンにグラントが出てくるのを警戒しなければならないこともあって、効果的な防御ができません。
 そして北軍の最終ラウンド、北軍はマイナーキャンペーンを残しており、これで賭けに出ます。まずポトマック軍をリッチモンドに隣接させます。ここでジョージョンストンは2/3の確率で成功する迎撃に失敗。北軍はもう1アクションで軍団を動かして、バージニアを丁度脱落させられるように戦力を配置します。もしジョーの軍がリッチモンドを離れて終わると、次のターンにグラントがリッチモンドを落とせるので、南軍はこの軍団兵力を潰しに行けないようになっています。
 難しい状況となったかに見えましたが、ここで南軍も抜かりなくメジャーキャンペーンを残していました。まず1つ目の移動で南軍は1戦力を動かし、北軍の迎撃をすり抜けてバージニアの脱落を阻止しようとします。しかしこれは迎撃されて失敗。続く2つの移動ではバージニアをあきらめ、一旦北軍に取り戻されたイリノイと、さらにオハイオも支配しに行き、3州で戦意を得ることに成功します。
 これでこのターン北部は戦争疲れも合わせて20も戦意を失うことになり、南部は戦意2倍超による自動的勝利を達成しました。やはり外国の介入の威力は絶大でした。
 
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