かさいさん初プレイ
 
 かさいさんの初For the Peopleです。いつものとおり2000年ルールで、かさいさんは南軍でのプレイです。

 第1ターン私の手に奴隷解放宣言が来たので、この条件を満たすべく作戦的集中を使ってポトマック軍でジョージョンストンに攻撃を試みますが、2回続けて回避されて失敗します。北軍はしかたなく解放宣言カードを3として利用し、西部湾岸海域で上陸封鎖をします。南軍は孤児旅団の編成とバミューダでの封鎖突破で戦力を充実させます。
 第2ターンは北軍には3のカードが1枚も無く、上陸もできず封鎖や上陸修正も上がりません。逆に南軍に来たのは全部3のカードでマイナーキャンペーンが1枚含まれます。南軍のケンタッキー支配はなんとか阻止するものの、南軍は綿花の王様と海外工作員を使ってさらに戦力を増強します。
 北軍はなんと第3ターンもまた3のカードが来ず、ろくに動けません。今度は南軍も3のカードがありませんが、南軍は2の将軍が豊富なので困ることは無く、ASジョンストンで軍を作ってケンタッキーの支配に成功します。北軍は2ターン続けてポトマック軍がワシントンから離れたまま戻ることができず、かなり不安な状態でしたが何とか持ちこたえました。
 第4ターン、南軍は登場したリーをリッチモンドに置きここで軍を編成し、東はリー西はASJ体制とします。今度は北軍もカードが良く、3のカード3枚に加えて封鎖2枚と上陸修正を2上げるカード(全部で1枚しかない)が来ます。ASジョンストンがケンタッキーから河を越えてインディアナ州に侵入してきたのに対し、北軍はその付近に2SPをばらまいたまま放置し、フロリダに上陸したバーンサイドを前進させます。ここでフロリダの脱落を危惧した南軍はテネシー軍からバンドーンの軍団を分離し遠路派遣します。しかしジョージアまで進出していたバーンサイドは、うまく後退しフロリダの脱落に成功しました。南軍はインディアナ侵攻で戦意を稼ぐことには成功しますが、バンドーン派遣の費用対効果はいまひとつとなってしまいました。
 第5ターン北軍は登場したプリザントンを入れてイリノイで軍を作り、弱い敵を攻撃してこのターン再び来た解放宣言をしようとしますが、機会を窺っている間に南軍はジャクソンのいる砦に兵を集めてしまい、実現は困難になります。北軍は代わりに軍をインディアナに動かして、ASジョンストンの前進を阻止する形にします。手詰まりとなった南軍はリーに出撃を命じ、マナサスまで進みますが、マクドゥエルは迎撃に成功します。これに北軍が勝てば解放宣言もできて万々歳でしたが、さすがに砦のない所での戦闘では分が悪く、南軍の勝利に終わります。しかしあちこちに兵を分散していた南軍には、元々倍もいたこの方面の北軍をこれ以上攻める余力はありません。ほとんど成果を得られずにこのターンを終わります。

 という所でかさいさんの初プレイは終わりになりました。なかなか勘所を掴むのが難しいこのゲームでかさいさんはがんばりましたが、戦力、戦意、封鎖の点で南軍は難しい状況でしょう。序盤の増援カードは多かったものの、戦闘や損耗で戦力をけっこうすり減らしてしまいました。南軍は兵力が足りないので、全ての場所に兵力を送ると大事な所で兵力が足りなくなることが分かったと思います。またワシントンに十分な戦力がある北軍に対して、歴史どおりにリーを東部に置いても成功は期待できず、ASジョンストンの北部侵攻では迫力不足だということも分かります。
 このゲームのCRTで攻防それぞれの損害の和は、大中小の順に35:32、17:15、10:7で、単純比では1.09:1、1.13:1、1.43:1となり、修正にもよりますが小規模になるほど概ね防御側有利になります。ゲーム全体では北軍の増援が南軍の倍程度来るので、南軍は戦闘で倍の損害を与えてようやく互角ですが、倍を超える損害など北軍はまず許してくれません。しかも攻撃側では手番を消費する分さらに損になりますから、戦意を稼げる大規模戦闘や重要地点の奪取以外では、南軍はできる限り攻撃を避けた方が良いでしょう。なお資源都市や首都以外の互いに優秀な将軍がいる中規模戦闘で攻撃側の勝率が高まるのは、そのような場合に機動戦が起きやすいことを表しているようです。


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