好勝負
 
 Y君と今日やったハンニバルが非常によい勝負でした。私がローマです。ルールは例の10CUで頭打ちルールです
 いい加減なガイドを雇ったハンニバルは、6をだして2戦力の損耗でアルプスを越えます。カルタゴはイズベダ、ローマはガリアトランスパニアとマシリアの大半を支配します。そして第1ターンの終には、互いにコルシカとヌミディアの反乱が起こり、それぞれ支配を失います。(ヌミディアは外交も使用)
 その後ローマはコルシカを奪還しつつ、西ヌミディアの支配を狙います。そしてターンの終わりに「カルタゴ最後のカードが3の強行軍カードでない限り西ヌミディア支配」という状態にしました。しかしY君の開いたカードはまさにそれ。アフリカ侵攻計画は失敗し、バローは孤立します。
 なかなかマルケラスを引けないローマを尻目に、ハンニバルは南下し、タレントの裏切りを皮切りに、ルカニア、アプリアを支配していきます。そして今度は一転北に方向転換したハンニバルは、10戦力のフラミヌス軍を捉え、二重包囲で全滅させます。
 そしてハンニバルは、残されたファビウスをイタリアの爪先まで追い詰めますが、ファビウスは海上移動でかかとの方に逃げます。しかし今度はマゴが、アフリカから4戦力の象を含む大戦力を率いてタレントに上陸します。しかしファビウスは1/3の確率で迎撃し、みごとこれを打ち破って撃滅します。しかしそのファビウスも結局ハンニバルに捕捉され、またまた二重包囲を食らって全滅します。
 全体にローマは小さい数字のカードしか引けず、マルケラスも引けずで余り積極的に行動できません。しかしカルタゴのシシリア大上陸は、海上の嵐と傭兵の脱走で戦力を大幅に削り、そのターン唯一のキャンペーンカードで上陸したネロがこれを撃滅します。
 そしてついにスキピオが登場し、南部のハンニバルを牽制しながら、少しづつ領土を回復していきます。しかし相変わらず大きいカードは少なく、海外への攻撃はできません。しかしカルタゴもシラクサイ反乱、イタリアを魅了、「私はイタリアに来た!」、カプア鞍替えなどの重要なカードが来ないため、均衡状態が続きます。
 最終ターンが近づくと、ハンニバルは北に移動し、ガリアキサルピニアの防衛に入ります。こうなるとローマはハンニバルを倒してガリアを支配した上で、なお島の全てを守りきらなければ敗北です。シラクサイ反乱がカルタゴに行っただけでも負けてしまいます。
 そして最終ターンのローマのカードは、またもや小さなカードばかり。唯一の3である伝令捕獲を使ってカードを奪いますが、結果はくずカード。万事休すかと思われます。
 まずカルタゴは、ハスドルバルの率いる10戦力でシシリアに上陸します。守るはネロ10戦力。ピンチです。しかしまたもや海上で大嵐。弱ったハスドルバルをネロは撃退します。しかし止めをさそうとしたネロは逆に帰り討ちに会い、上陸軍は逃げ出してコルシカの支配に乗り出します。ローマには海上移動できるカードがないため、これはどうにもできません。
 ローマはもはや最後のチャンスにかけて、ハンニバルとの決戦に挑みます。互いに予備のないスキピオ対ハンニバル。全く互角の闘いです。前のターンに一度破れたスキピオは、戦力を補充して最後の決戦体制にあります。そして最初の戦闘では、威力偵察によりスキピオは小さな勝利を収めます。これが呼び水となりスキピオは3度の戦闘の末に、ハンニバルを討ち倒し、ガリアキサルピニアの支配を確立します。そしてカルタゴはコルシカを支配しかけますが、2戦力しかなかったため、最後のカード「外交」でコルシカはローマの手に戻り、ローマの勝利となりました。またマルケラスは、ついに歴史の舞台に登場できずに終わりました。

 このような最後の最後まで勝負のわからないハンニバルは初めてで、ゲームを満喫できました。
 
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