ローマの休日
 
 この休みにハンニバルの名手かさいさんとハンニバルをやりました。第1戦は私がローマ。いつもの10CUで頭打ちルールで、バレー版を使います。

 1・2ターンは静かに進み、第3ターン、万全の構えでガリアからイタリアへの入り口を守るファビウスにハンニバルが挑む。
ふぁびうす「負けちゃいました〜」
そして追撃の結果は?
ふぁびうす「6、完敗ですぅ」
「何をやっとる!ファビウース!」
「こんなに戦力差が開いては、戦っても勝ち目はない。やむをえん。お前の得意なファビアン戦略に切り替えだ!回避しまくれ!」
ふぁびうす「6、いきなり回避失敗しちゃいましたぁ」
「だああ、6のみだろう!もうローマも終わりだあ!」
・・・・
ふぁびうす「勝っちゃいましたぁ」
「うわぁお!!ふぁびうす、わからんやつ!」

 その後兵力を失ったハンニバルは、一旦アルプスを越えて戦力を補充し再侵入する。その間ローマはヌミディアの反乱を利用して、マルケルスらをアフリカに送り、支配を広げる。そしてカルタゴニアに侵入するに及んでは、さすがにカルタゴも反撃に転じ、スペインからハスドゥルバルまで呼び寄せるが、マルケルスとネロはこれをことごとく打ち破る。カルタゴの残存兵力はカルタゴ市内へと逃げ戻らざるをえなかった。
 ここで執政官となったフラミニウスは順調にカルタゴ包囲を進めていた。ところがあと一歩で落城という時に、艦隊で包囲を破られる。フラミニウスの行動力では、この後包囲ははかどらないだろう。
「やはりここはこの人にお出まし願うしかないな。アフリカーヌス!」
 イタリアでハンニバルににらみを利かせていたスキピオが、ついにアフリカに上陸する。もはやハンニバルには時間がない。ローマを守るファビウスを攻め、わずかなチャンスに賭ける。
 必死の攻撃をしかけるハンニバルにファビウスは破れ、スキピオにすぐ続いてハンニバルもローマ包囲を開始する。しかし攻城兵器を欠くハンニバル。奇跡の逆転を期待したが、それも叶わず、順調に包囲を成功させたスキピオの勝利となった。


立場を入れ換えて二戦目。

第1ターン
はんにばる「このハンニバル様にかかれば、パパピオ(戦闘能力2)なんぞひとひねりよ。そりゃー!」
はんにばる「うおー、負けたあー!」
第2ターン
はんにばる「このハンニバル様にかかれば、ネロ(戦闘能力2)なんぞひとひねりよ。そりゃー!」
はんにばる「うおー、負けたあー!」
第3ターン
はんにばる「このハンニバル様にかかれば、ネロ(戦闘能力2)なんぞひとひねりよ。そりゃー!」
はんにばる「うおー、負けたあー!」

何度やれば気が済む!ハンニバル!

 ほうほうの体でスペインに逃げ延びたハンニバル。このていたらくではマケドニアもシラクサイも味方せず、ハンニバルにできたのは、反乱に乗じてアフリカに上陸したネロに反撃することだけ。しかも取り逃がす。

最終ターン
 お互いに自分の領域を固めて動きがなかったため、カルタゴはもう1エリア取らなければ負け。ローマは反乱の起きうる島に守備隊を蒔いてあるので、カルタゴが勝つにはシラクサイの寝返りか直接上陸しかない。
 ローマはシラクサイがカルタゴに行っていることを警戒し、まずスキピオで上陸して一気にカルタゴの首都攻略を狙ったが、失敗しハンニバルに破れて全滅する。
 次にローマはマルケルスでスペインに侵入するが、ハスドゥルバルに破れ、退路がなくまた全滅する。さらにローマはネロでバエティカに上陸する。ハスドゥルバルは東におびきだされて一回では届かない。
 カードは残り少なく、実はカルタゴの手にシラクサイはない。ここでカルタゴが勝つには、サルディニアを支配した上でバエティカも守らなければならない。カルタゴはマイナーキャンペーンを使い、ハンニバルをサルディニアに上陸させた上で、ハスドゥルバルをバエティカに送って最後の勝負に出るが、もしローマに外交があれば両方は守れない。
 そしてローマの手は・・・
「外交」


 第2戦のようなハンニバルが自領にとどまる展開は、素のルールではよくありますが、自作ルールを使ってもやはりたまには起こります。この展開は、互いの本領にはほとんど手出しできなくなるので、途中が面白みに欠け、最終ターンのカードでほぼ勝負が決まるという味気ないゲームになりやすい欠点があります。
 もしこれを完全になくするなら、「第6ターン以降、ハンニバルもカルタゴ支配地域もイタリアになければ、その時点でカルタゴの負け」というルールをつけるのも一法です。
 
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