YENさんと
 
 長野合宿2日目、YENさんとハンニバルをやりました。10CUで頭打ちルールを使い、私がローマ軍です。
 はっきり言って序盤は異常に私の運が良く、これではYENさんがどんな強者でも勝てないだろうという感じでした。アルプス越えは6を出して大損耗。第2ターンの執政官はマルケラスとファビウス。しかもローマには毎ターンキャンペーンが来ます。
 そんな中でもカルタゴは最善を尽くし、サルジニアに牽制上陸をしてマルケラスを引き抜かせた上でイタリアに侵入しますが、キャンペーンによりファビウスに攻撃され、14対14の戦闘で12ラウンド戦った後に戦闘中撤退します。そして次のターンに再び登場したファビウスに攻撃され、戦闘回避に失敗したハンニバルは敗北して、残り1戦力になります。
 ハンニバルはガイドを使ってアルプス越えで逃げますが、蛮族に襲われ0戦力になります。そしてこれに止めを刺すべくサルディニアのマルケラスが上陸しますが、カルタゴはキャンペーンでハンニバルとハスドルバルを合流させ難を逃れます。
 その後カルタゴは矛先をシシリアに変えます。カルタゴの巧みな作戦とローマのガリアシサルピニア鎮圧の遅れによる反攻の遅れで、ハンニバルはシシリア上陸・支配に成功します。
 それに対しローマはスキピオが登場するとすぐに、キャンペーンで先手を取って、シシリア支配の為に分散していたハンニバルをスキピオで上陸攻撃します。ローマ支配であるメッサナ経由でパノーマスにいるハンニバルを攻撃することで、退路を確保しつつ攻撃しようとしましたが、ハンニバルは1/2の迎撃に成功してしまいます。私はその時、上陸でも迎撃された場合は戦闘をせずに元のスペースに戻れる事を忘れていて、そのまま戦闘に入ります。それでもスキピオ14対ハンニバル12のスキピオ攻撃側でスキピオが有利なはずでしたが、長い応酬の末ハンニバルが勝利を収め、スキピオ軍は退却不可で全滅します。
 これにより両プレイヤーのモラルレベルが一気に逆転します。スキピオがいないにもかかわらず、ローマ側が侵攻しなければ負けという状況です。もうだめかと思いましたが、ここであっさり負けてしまっては、相手をしてくれたYENさんに申し訳ないと思い、できる限りの努力をすることにしました。
 まず唯一の望みであるマルケラスに戦力を与えて陸路でシシリア侵入を繰り返しますが、そのたびに迎撃されて戻ってきます。やっと迎撃が失敗した回に攻撃しますが、マルケラスは2度に渡って敗れて引き揚げます。
 シシリア攻撃が難しくなったので、第8ターンの終わりの直前に、ローマは3の強行軍カードを使ってヌミディアに上陸し、最西部3箇所に展開するという作戦に出ます。カルタゴの最後のカードが3でなければ、西ヌミディアを支配できるという狙いです。しかし周到なカルタゴはキャンペーンを残しており、海上移動も成功して、イコシウムのローマ軍は撃破されます。結局ローマは代わりにシシリアに反乱を起こします。
 そして最終ターン、このままならカルタゴの勝ちですが、カードがシャッフルされたので、イベント次第では逆転もありえます。シシリアに支配を置かないとハンニバルの退路がないので、やむをえずカルタゴは先手を取ります。続いてローマはヌミディアに残ったCUで2スペースを支配し、カルタゴはそのCUを撃破して奪還にきます。
 ここでローマは時間稼ぎにと「停戦」を出してみます。するとなんとカルタゴにはこれを無効にできる使用可能なイベントがありませんでした。これにょりカルタゴは全く手出しができなくなり、「ヌミディアの同盟国」か「反乱」か「外交」のうち1枚でもローマが持っていればローマの勝ちという状況になります。そしてローマの持ちカードは・・・
全部持ってました(笑)。
 こうしてローマは最初から最後まで運のみの勝利を飾りました。
 
インデックスへ