国の運命は指導者で決まる
 
 久しぶりにGMTのHellenesです。前回413年からのシナリオがスパルタ有利過ぎたので、シチリア侵攻時からやる415年キャンペーンなら、歴史上の大失敗を回避してアテネもなんとかなるのではないかと思ってやってみました。Y君がスパルタ、私がアテネです。

 415年、海が穏やかになる真夏を待って、アテネ第1次遠征隊はシチリアに上陸し、親スパルタの小島を落とします。しかしスパルタは2枚の陶片追放を引いており、アテネの有能指導者アルキビアデスをいきなり追い落とし、自国の無能指導者も失脚させました。アテネは苦しい。
 414年、アテネは第2次遠征隊も投入してまた1つシチリアの都市を落とします。しかしスパルタはさらに都合よく、有能なライサンダーを指導者に選出して来ました。有能指導者はアクションカード使用ごとにアクション数を1増やすことができ、アテネが失ってスパルタが獲得すると、差し引き年に最大10アクションも違ってくるのです。これはアテネ絶望的では。
 413年、アテネはシラクサイに内戦を引き起こし、ここの攻略を狙います。そうなっては困るスパルタは、ここで威信3を払ってアテネに宣戦布告します。そして即ペルシャの支援を要請。これでスパルタはアクション数が毎回+2になり、早くも新型艦隊の建造が可能になります。この年スパルタはテッサリーを占領したものの、威信はアテネに6となりました。またアテネはアクション差を埋めるため、この年の終わりに重税を開始します。
 412年、アテネはシチリアからの帰還部隊でアンブラシアを奪取。さらに本国の大艦隊で遠洋航海に成功し、スパルタに占領されていたトラキアの首都を奇襲攻囲します。そして用意していた裏切り者を使って強襲。スパルタはアレス神の助けを借りて抵抗しましたが、アテネ軍の激しい攻撃に攻め落とされました。
 これでアテネの威信は10に達し、このまま年末を迎えれば和平の提案で五分以上に勝てる。しかしスパルタがそれを許す筈は無く、キオス艦隊を召集し、東方での反乱を扇動して、アテネの威信を減らしてしまいました。

 さらにずっと優勢だったアクション数によって築かれたスパルタ大艦隊まで出撃し、アテネを封鎖して来ます。アテネ艦隊は不利ながら決戦を挑みますがやはり破れ、もう打つ手の無いアテネは負けを認めました。

 413年シナリオに比べればアテネは遥かにましな状況ですが、最初から指導力で逆転されてしまっては厳しすぎました。ただそれが無かったとしても、どの道後半のシナリオはアテネが短期戦で勝ちを目指し、それに失敗したらスパルタが勝つという決まった流れにしかなりそうもないので、前半のシナリオの方がおもしろいと思います。

インデックスへ