さまよえる政府
ワシントン陥落で再び南軍の勝利に終わった第二戦。三戦目の今回は私が北軍でY君が南軍です。
まず北軍はグラントがいきなり異例の昇進をし、移動の目で5、6を連発。西部で急速に支配を広げます。南軍は逆にデービスのお気に入りブラッグが実権を握り、1、2を連発して全くこれに対応できません。どうもリーはウエストバージニアあたりで戦死したようです。
さらに沿岸都市も上陸を受け、’62年にはわずか18個で南軍の動員上限に達してしまいます。このため西部ではなんとかチャタヌーガの要塞で支えているものの、東部では増加するポトマック軍を押さえ切れず、ジョーおやじ率いるノースバージニア軍はリッチモンドを放棄して後退することを余儀なくされます。
ウィルミントン、チャールストンと退却を続けるノースバージニア軍ですが、(なぜか)そんな状況でも練度は上がっていき、チャールストンが北軍の攻撃を受けた時には過半数がクラックになっていました。これを攻めるポトマック軍も多くのベテランを持っていましたが、ざん壕にこもるクラックには手が出ず、押し戻されます。
とは言え’63年中には南部に残る主要都市はチャールストンとアトランタだけになります。再び攻撃準備を整える北軍に、南軍は全戦力をアトランタに集め、最終決戦に備えます。
そして北軍も大半の軍を集めてアトランタ攻撃を発動しますが、クラックの出揃った南軍の要塞を一撃で破れるはずもなく、また退却します。
すると南軍はまだアラバマに残っていた鉄道網を利用して、政府と全軍をモービル、メンフィスと再び流転させていきます。北軍も必死で追いかけますが、目が悪く滞ります。
そんなことをしている内に、南軍は突然東に向けて全騎兵を走らせます。そうワシントンはがら空きでした。北軍は沿岸に取り残されていた歩兵新兵3部隊を海上移動で呼び戻しますが、それが使える全てです。
そして南軍は河を迂回して背後からワシントンを襲います。兵力はクラック3ベテラン1。北軍は緊急訓練(?)でベテラン2新兵1となります。’64年夏に訪れたこのリンカーン恐怖の瞬間は、かろうじて守備隊が持ちこたえ、崩壊を免れました。
メンフィスから先は南部政府も逃げ場が無く、大量のクラックも反復攻撃を掛ければ最終ターンまでには落とせるだろうということで、ここで北軍の勝利としました。
初めて北軍は勝てましたが、序盤のさいの目は尋常ではなく、ほとんどそれで勝負がついた感じでした。それよりもこんなひどい状況からでも、南軍を降伏させるのは容易ではなく、南部の底力を再認識しました。
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