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 Pacific Victoryの2戦目をやりました。今度は私が連合軍、Y君が日本軍です。ルールはVer1.1で、選択ルールは無し。ただし日本軍守備隊だけは歩兵から分離できることにしました。


 開戦当初日本軍の上陸作戦は、マニラでは海兵も使って占領に成功しますが、シンガポールで失敗。さすが東洋のジブラルタルです。それ以外はバリクパパン、マノクワリ、ラバウルを占領します。
 一方連合軍はボルネオの重巡とシンガポールから撤退した陸上機で哨戒線を作り、第2ターンのセイロン侵攻を阻止するとともに、アメリカ海空軍の大半を増強のために本土に帰還させました。

 第2ターン先手をとった連合軍は、パレンバンに海兵隊を送り、日本艦隊のみによる占領を阻止します。日本軍はシンガポールを占領し、オーストラリアにも進撃を始めます。

 第3ターンはモンスーンのため、日本軍はセイロン、パレンバンを占領できません。しかし代わりにパース、フィジーに到達して、がら空きのオーストラリアを封鎖してしまいます。
 アメリカ軍は艦隊の第1波がミッドウェイに進出します。イギリスはインドでは陸軍を生産するものの、海軍は全くインドを見捨ててアメリカ艦隊に合流します。

 第4ターンからは日本軍の進撃が再開され、セイロンを封鎖し、パレンバンを占領します。
 また日本軍はミッドウェイのアメリカ艦隊を警戒して、マーシャルに艦隊を呼び戻しますが、アメリカ艦隊はそれを見てサモアに逃げ出します。実はダミーだったのでしょうか?

 第5ターンに日本軍はセイロンを占領します。またサモアの艦隊を見てフィジーの部隊を引き揚げたため、オーストラリアの封鎖は解けますが、代わりにメルボルンを占領します。
 アメリカ艦隊はサモアからオークランドに移動し、オーストラリア救出体勢に入ります。

 第6ターン1943年の開始とともに、連合軍の大反撃が開始されます。タウンズビル、ガダルカナルに空軍を移動して、ラバウルの日本軍主力の増援を阻止した上で、ニューカレドニアの日本軍3ユニットに7ユニット、ブリスベンの1ユニットに2ユニットをぶつけます。さらに本土からは第2波艦隊がミッドウェイに前進します。
 それに対し日本軍は、航空哨戒を突破して潜水艦2ユニットをニューカレドニアに送り込み、残りの主力をギルバートに移動して第2波に対応します。
 ブリスベンは連合軍が空母4重巡4ステップ、日本軍は重巡で、日本軍は消滅します。
 そしてニューカレドニアは、日本軍潜水艦6海軍航空隊6海兵1に対して、連合軍は空母8戦艦4重巡4陸上機4海兵隊6の強力な戦力です。日本軍主力から逃げ回っていたこの艦隊は、実はダミーではありませんでした。退路の無い海軍航空隊は是否もなく攻撃を掛けますが、連合軍の損害は空母1戦艦1重巡1しかなく、日本軍は潜水艦2ステップが脱出した以外は壊滅します。連合軍最初の反攻は成功しました。


連合軍の第一次反撃成功


 第7ターン以降、日本軍はインドを全て占領しますが、連合軍は海兵隊の威力を見せつけ、第8ターンにポートモレスビー、第9ターンにラバウル、ラエを占領します。

 そして第10ターンに連合軍は先手を取って、マーシャルに駐留していた日本軍主力に総攻撃を掛けます。
 連合軍は空母23隻!空軍4戦略爆撃4でほぼ最強のスタック。日本軍は空母10大和級3戦艦3重巡3陸軍航空隊6です。日本艦隊は航空攻撃だけでいきなり6ステップの大損害を受け、空母は一発も撃たずに逃げ出します。ここでも連合軍は圧倒的勝利を収めます。

 ここでY君が用事のため終了となりましたが、現在の進撃度から見て、最終ターンまでに連合軍が台湾を占領し、日本の海外領土を全て補給切れにし、連合軍が作戦的勝利を得るのは容易と思われます。


終了時の様子
中央の開かれたユニットは両軍の空母



 今回はインドで遅滞できたことと、連合軍の太平洋での反撃が早さと損害比でかなりの成功を収めたため、連合軍に有利な状況となりました。
 有効なインド洋作戦も、太平洋での反撃をうまく防げないと、連絡線を切られて成果が水泡に帰してしまいます。

 またハワイ作戦の可能性について終了後に検討してみましたが、ハワイには2ヘクス以内に大基地が無くて補給がつながらないため、ここを封鎖することはできません。
 すると地上軍に損害を与えても補充されてしまうため、一撃で地上軍を撃破しない限り占領できないことになります。最大スタックでは歩兵8ステップが配置できるので、3ラウンドで16命中を与えなければならず、連合軍が油断していない限り占領は困難でしょう。
 すると日本軍が決定的勝利を目指すなら、インド・オーストラリア作戦に絞られて来るようです。
 
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