やっぱり直しようが無い
 
 問題だらけのA Pragmatic War: The War of the Austrian Succession 1741-1748を大改造して、ようやく良くなったかと思ったのですが、フランスがアムステルダム攻撃に専念すると、やはりVP的にブルボンがほぼ勝ててしまうのが分かりました。
 そこで「チャールズ・アルバート死亡時、ババリアの支配は変化せず、帝国は全てプラグマティック陣営支配となってフランス軍は追い出される。」というルールを加えてみます。史実でオーストリアはアルバート死亡前にババリアを占領していましたが、ゲームではまず無理なので、状況は少し異なりますがこれを自力で取れるようにするものです。またフランスが取りやすい要塞だけ空けておいて、帝国が寝返ったらその要塞を楽に落とす理不尽な点数稼ぎをできなくします。
 Y君がプラグマティック陣営、私がブルボン陣営です。

 1年目、シュベーリンはオーストリアの攻撃を撃退し、シレジアの完全占領に成功。ブルボン絶好調です。
 と思ったら2年目、今度はサイの目が反転し、オーストリアはミュンヘンをあっさり占領したのに、フランスはプラハの攻略に失敗してしまいました。
 3年目はイタリアやババリアで一進一退の牽制合戦。フランス正式参戦前で大きな動きはありません。
 4年目、フランス・プロイセンが参戦しババリアも残りました。ブルボン陣営は、オーストリア侵攻、オランダ侵攻など野心的な作戦もあり得ます。しかし次に帝国が自動脱落すると、取ってもすぐ失われるだけでしょう。そのためブルボンは堅実にオーストリアンネーデルランドに侵攻します。これはド・サクセの能力とサイの目で順調に進み、2か所の攻略に成功しました。しかしババリアの戦力がまだ残っていることもあって、オーストリアの方はイタリアでパルマを取り戻しただけです。


 さてこうなってみると、ブルボン陣営はオランダ方面でド・サクセの能力を生かして攻囲戦を進め、それに勝てないプラグマティック陣営は、イタリアとババリアで攻囲戦をするしかありません。今のままでもブルボンの勝ちで、ド・サクセの攻囲能力からすれば、さらに差は開くだけでしょう。そのためブルボンの勝ちとして終わりにしました。
 さらにVPを調整してバランスをとることはできますが、ド・サクセの強さを変えない限り、お互い別方面で干渉せず攻城戦のサイコロを振り合うだけという展開は変えようがありません。歴史上プラグマティック陣営が戦闘で全敗していることを考えれば、それを反映したゲームでプラグマティック陣営がわざわざ負けるだけの戦闘をするはずがなく、こうなってしまうのも必然です。システム的に、片方が攻囲を始めると相手が連絡線を切って妨害するという駆け引きを期待していたのですが、これはもうどうにも直しようが無いようです。
 
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