世界の敵
またアメリカ独立戦争(Decision in North America)をやりました。前回と同じく子供がアメリカ、私がイギリスです。
今回のイギリスの作戦は、深南部とヴァージニアで民兵を荒れ地に移動して補給切れ自滅させ、区域からイギリス軍を無くすることで、アメリカ民兵を除隊させることです。これはヴァージニアで成功し、リッチモンドとボルチモアの民兵が消え、次ターンはアメリカの収入が5減ります。ただ今回は教導教官をヴァージニアで使ってしまいましたが、それよりも深南部で民兵を軽歩兵に替えて、ブーンズ・ボロに行かせた方がより良かったでしょう。
また北部では前回同様ニューイングランドの町を全て押さえてから、ニューヨークへを奪還しました。ただ今回は大分アメリカ民兵を討ち漏らしてしまいました。
一方今回のアメリカは、イギリスを大幅に上回る民衆扇動マーカーを手に入れ、革命進展と欧州情勢に注力して、両方進めることに成功しました。
第2ターン、アメリカは革命を進展させず、欧州情勢に集中します。イギリスにはこれを止められず、またフランスが最速で参戦です。前回で分かった通り、フランスだけ参戦してイギリスの特別増援が無いと、イギリスは戦力が足りず全然攻められません。しかもアメリカは収入のサイを4つも振れるようになり、これからは収入も相当になってきます。
ただ幸いこのターンは、前のターンにカナダがパトリオティックなって収入が倍になったため、イギリス46対アメリカ23とイギリスに圧倒的な収入が入ります。イギリスはこれで戦力を増強しますが、やはりフランス軍がやって来るとこれを食い止めるのが精一杯。ニューヨーク付近の小競り合いに終始します。
また深南部のイギリス民兵は生き残ってしまい、こちらでアメリカの収入を減らすこともできませんでした。考えてみればこの民兵は軽歩兵に改変して西部に進めれば良かった。
第3ターン、もう収入ではアメリカが上回ってきます。地域の支持では均衡しているものの、欧州ではついにスペインまで参戦して、イギリスはもはや世界の敵状態。なんとか事態を打開しなければ。
イギリスは動員で20戦力を作り、プリストン・トレントンを守っていたフランス海兵隊をオーバーランして、フィラデルフィアに突入。工兵がここで迅速に砦を築きます。アメリカは攻囲コストを残していないため、このターンの奪還はできません。イギリスの侵攻は成功です。
しかし第4ターン、これだけやって、深南部の民兵一部解散の効果があってもなお、アメリカの収入はやや優勢です。ここでアメリカは時機到来とついに独立宣言を果たします。
ようやく大規模な増援を得たイギリスですが、私略船により半分は足止め。フィラデルフィアの軍も攻城戦を掛けられたら退却不能で全滅するので、ニューヨークまで後退します。このゲームの砦は、攻城戦のコストさえ払われれば、防御効果は全くなくなるどころか、むしろ退却できない分不利になるのです。
参戦したスペイン軍は、西インド諸島に侵攻してきますが、イギリスにそれを止める余力はありません。イギリスはここからもう4ターン持ちこたえるなんてできるのか?
第5ターン、アメリカはマーカーを使って先手を取ってきます。そして退路を上陸したスペイン軍が断ち、大量動員したアメリカ民兵とワシントン・フランス軍主力が左右からイギリス軍に襲い掛かります。しかもこの年イギリスが引けた戦術マーカーはたった一枚。完全に先手を取ったアメリカ軍は見る見るうちにイギリス軍を包囲殲滅してしまいました。ゲーム終了、アメリカ完全勝利です。

今回は前回より大分持ちこたえたものの、アメリカが欧州重視戦略を取ってくると、やはりイギリスは苦しいです。キャンペーンマーカーの数とアメリカだけ値が大きい民衆扇動マーカーの存在により、これをイギリスが止めるのはかなり難しいでしょう。
いろいろ考えても今の所対策が見つからないので、次回は次の2つのルールを試してみたいと思います。(ローカルルールではなく、選択ルールの範囲内です。)
1.日本版だけに加えられたレキシントンコンコードの収入1を元通り0とする。
2.選択ルールはパルチザンを使用しない。(この選択ルールだけはほぼ一方的にイギリスを不利にしています。)
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