ボズワース
子供とやった薔薇戦争の2回目。今回は子供がヨーク家、私がランカスター家です。
第1ターンはランカスター家、第2ターンはヨーク家がロンドンを占めるものの、どちらも支持を得られず。しかしここでウォリック伯がランカスター家に味方してきます。
そして第4ターンにはヘンリー7世まで早くも登場し、これにより戦況はランカスター家に傾いていくかと思いきや、なんとここから4ターンにわたってヨーク家が主導権を取り続けます。そのため第3ターンこそランカスター家に5点まで進むものの、北側から順次支配を拡大してきたヨーク家が、第6ターンにはついにヨーク公で初めてロンドンを支配し、点数はヨーク家側5点となります。

そしてここでようやくヨーク家にエドワード4世が登場。これでヨーク家は勝利を決められるかと思いきや、ここから3ターン連続でランカスター家が主導権を握り、第9ターンにはランカスター家がヘンリー7世でロンドンの支配を奪って、ヨーク公は討ち死にします。これで点数はまたランカスター家側に2点となります。

第10ターンにはランカスター家側に5点まで傾きますが、リチャード3世も登場し2ターン連続で主導権を取ったヨーク家は、エドワード4世でノースミッドランド、ウエストミッドランドと進み、第12ターンには三兄弟で三方からサウスミッドランドに総攻撃を掛けます。
ここを守るのは「キングメイカー」ウォリック伯。彼も強いとは言え、集まって来たヨークの兵力は多く、ここの部隊だけでは守り切れません。ここを失ってロンドンに進まれたら、ランカスター家に勝ちは無いでしょう。ヘンリー7世は意を決してロンドンより出陣してウォリック伯の援軍に駆け付け、両家の大軍はボズワースの地にて決戦に臨みます。

ランカスター家の指揮を執るのはもちろんヘンリー7世、そしてヨーク家の運命は末弟リチャード3世に委ねられます。戦力はランカスター家26対ヨーク家25とほぼ互角の戦いです。そしてヨーク家はまずウォリック伯に寝返りの手を伸ばしますが、彼は動かず。逆に3戦力を持つリヴァース伯がランカスター家に寝返ります。これでランカスター家やや有利に始まった戦いですが、リチャード3世は鬼気迫る勢いで敵を倒して行き、ほぼ互角の状況まで詰め寄ります。しかし戦いが半ばまで進んだころ、ヘンリー7世は隙をついて逆襲。一気に4戦力のダメージを与えます。結局リチャード3世は再び巻き返すことができず、少数の手勢と共に敗走します。
勝利に沸くランカスター家。これでイングランドはランカスター家のものと思ったのも無理はありません。しかし勝利の影には不吉な足音が忍び寄っていました。破れて行方不明になっていたエドワード4世は、ノースに逃れて再起の狼煙を上げており、さらにランカスター家はロンドンとウエストミッドランドの支配を失って、形勢はヨーク家側に3点と一気に6点も傾いていました。
さらに第13ターンも、大損害と引き換えの辛勝だったランカスター家にリチャード3世を追撃できるほどの戦力はなく、再びロンドンに戻って支配を試みますが、ウエストミッドランドもロンドンも支配に失敗します。第14ターンにランカスター家はやっとウエストミッドランドの支配に成功したものの、ロンドンの支配にはまた失敗。ヨーク家は戦力を再建し、反撃の準備が整います。
そして最終ターン。点数はヨーク家側に4点となっていますが、ランカスター家がこのターンにロンドンを支配できればまだ逆転できるかもしれません。しかしここで主導権を取ったヨーク家は座して運命に身を任せるつもりはなく、エドワード4世がヘンリー7世の守るウエストミッドランドに、リチャード3世がウォリック伯の守るサウスミッドランドに攻め入ります。

そしてサウスミッドランドでは数に勝るリチャード3世の勝ち。一方ウエストミッドランドでは、数に劣るエドワード4世がオクスフォード伯を寝返らせることに成功し、際どい勝負に持ち込みますが、結局はヘンリー7世が勝ちます。そしてランカスター家はついにロンドンの支配に成功。しかしヨーク家もまたサウスミッドランドの支配に成功しました。その結果最終得点はヨーク家側に1点。ヨーク家ぎりぎりの勝利です。
本当にこのゲームはバランスが良く取れています。同じシステムでもディベロップでここまで良くできるものかと驚きます。またシステム上史実通りの流れになることはまず無いものの、史実に似たロンドンの取り合いや、今回のように同じような決戦が起きるなど、歴史的な事が時々起こるのも良いです
あと前回のプレイでは見落としていましたが、このゲームでは戦闘で総指揮者に選ばれると寝返りの対象になりません。そのため歴史上では決定的な寝返りを演じた「キングメイカー」ウォリック伯は、巻頭記事の説明に反して、星3つの味方貴族と一緒にいない限り寝返ることはありません。しかしこれはヨーク家に強い指揮官が偏りすぎるのを緩和するための工夫なのかもしれません。
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