高度成長
 
 長岡PBの例会でLords of the Sierra Madreをやりました。参加者はかさいさん、みつけさん、杉さん、Y君、私で、最初の2人は初プレイです。
 比較的早い時期にアメリカで出た鉱山を、ちょうどアメリカに本拠を持ち、金も少し残していた私とY君で争い、私が競り落とします。Y君は代わりに近くの精錬所を手に入れ、うまく行けば2人はかなり有利になるところです。
 ただし資金はぎりぎりなので、完成させられるかは微妙な所。しかし運良く完成に漕ぎ着けた私は、分析試験でも無難に2収入の銅山になります。しかも次のターンには銅の精錬度を高めて収入を2増やす特許も手に入れて、後は自前で精錬所を建てれば圧倒的有利になるはずと考えていました。
 ところが今回はその後も鉱山が次々出てきて、鉱山の多いソノラの訴訟(対象にされた会社は再競売される。その場合リーダーシップの高いプレイヤーが有利。)を持つみつけさんが、2つ獲得して有利になっていきます。
 Y君は5つの精錬所の内4つを持って、自分のものを使わざるを得ないようにして収入をのばします。杉さんもアメリカの鉱山1つと鉄道で収入を確保します。新聞を持ってリーダーシップのあるかさいさんは、鉄道に加えて、訴訟を恐れずにソノラの鉱山を競り落とし収入を増やします。
 金持ちの婚約者で収入を1増やしただけで、イベントで銅山収入が1減った私は、6も毎クォーターの収入があっていつもなら有利なはずなのに、なんと全員の中で最低の収入です。最高は鉱山2つと自前の精錬所を持つみつけさんが、18もの収入を得ています。
 皆逆転を狙っていろいろ競り落として開発を進めていきます。そんな中で私とかさいさんは、6つずつ鉄道を完成させて巨大ネットワークを作ります。そしてお互いに鉱山を1つずつ持っています。
「互いに無駄に鉄道を使い合おう!」
私は提案します。
 ここでは国家政策により、鉱山と精錬所の輸送費用は全て国が払ってくれることになっています。無駄に遠回りして鉄道を使えば、その鉄道会社には国から金が入るのです。いつものように必要最小限しか鉄道がないと、あまりこのようなことはできませんが、今回は違います。私は鉄道だけで12もの収入が入るようになり、毎クォーターの収入は20!に、かさいさんも18の収入になりました。
 ここから逆転に持っていきたいところでしたが、なにせ最も少ない人でも毎クォーター12も収入が入る状況なので、革命チェックが始まる2年も前に、金切れによる終了となりました。勝者はやはり鉱山3に精錬所1を持つみつけさんで、私は1差で杉さんに及ばず3位でした。(本当は2位以下はないのですが)
 この世界のメヒコでは、経済が潤って革命が起こらずに済んだのでしょうか?いえいえ、次の支配者となったみつけさんが「腐っている」を連発していたように、経済成長で得られた収益は、あらゆる手段で一部の成金達に吸い取られ、変わらず貧しいままの多くの民衆はやがて革命に駆り立てられたでしょう。

 今回は今までは考えられないような経済大発展でした。悪いイベントがほとんど起こらなかったことと、鉱山がたくさんでたこと、余裕が少しでもあれば皆で鉄道を作ったことがきいたようです。
 また前回のリプレイで気づいたメヒコ軍の非合法化戦略は、すっかり忘れていて試みられませんでしたが、赤ユニットもあまり出ていなかったので、やってもうまくいかない可能性が高かったでしょう。これを積極的に使うようになると、今まであまり戦闘の起こらなかったこのゲームが、ブラディなものに変わる可能性があります。もしかするとあまり使わなかった武器屋も儲かるようになるかも。
 このゲームは1回ごとに想像もつかない新展開の起こる好ゲームですが、だいぶ慣れてきたので、いずれ米墨戦争も起こしてみたいものです。

 
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