大災厄
 
 ひさしぶりとなった旅行で春日山近くの海辺の温泉に行き、Lords of the Sierra Madreをやりました。青猫さん、北から帰ってきた少佐、杉さん、をかしらさん、あっちゃん、私の6人です。

 私と杉さんはアメリカ、少佐と青猫さんはメヒコ(メキシコ)東側のチウァウァ(犬のチワワの由来と言われる)、あっちゃんとをかしらさんは収入の高い鉱山が出やすい西側のソノラから始まります。
 序盤にソノラで起きた洪水で、あっちゃんとをかしらさんは突然本拠の農園を失ってしまいます。をかしらさんはすでに持っていた別の農園に引っ越しますが、あっちゃんは宿無しになってしまいます。
 「自分の本拠がなくても、ソノラに政府軍を持つのは重要だよ」という私の勧めに、多くの人はそうしていました。しかしハレー彗星の噂が流れて、多めに政府軍を買収していた人は損失を受けます。
 その後最初の鉱山を手に入れたをかしらさんが、分析試験でも無難に2収入を出し、逆転して優勢になったように見えました。1年に1回しか収入が入らない農園に比べて、鉱山は毎季節ごとに収入が入るので、価値が高いのです。
 ところが完成してまもなく、2ターン連続で鉱物相場暴落イベントが起こり、をかしらさんの鉱山は閉鎖されてしまいます。ソノラは災厄続きです。
 その後皆が順次鉱山や精錬所(鉱山と鉄道で繋がると、鉱山の収入を増やすと共に、自分もその鉱山と同額の収入を得る。ただしどの精錬所を使うかは鉱山の持ち主が選ぶ。)、鉄道(鉱山、精錬所、農園の連結に使われる毎に収入が入る。収入は鉱山、精錬所に劣るが、放火されず、イベントやストライキの影響も受けにくいので安定している。)などを購入して事業拡大を目論んでいる時期に、農園収入の下落やら金融パニック(毎ターン全員に入ってくる投資資金が途絶える)やらが重なり、皆収入が激減。建設資金が不足して、未完成会社を手放すはめになる人が続出します。
 そんな中をぎりぎり乗り越えた杉さんと私が、それぞれアリゾナに鉱山と精錬所を完成させて一歩抜け出します。今回はウエルギスタ(ストライカー=営業を停止させる。普通はそれを材料に見返りをもらう。)が出ていないので、生産は順調です。そしてその後また鉱物相場の下落で収入が減ったりするものの、序盤から農園に鉄道をつないでいてわずかに収入で勝っていたことと、自分で推奨した通りソノラに連邦軍を保持していたことが幸いし、私はソノラに自前の鉱山を獲得して単独優位に立ちます。
 そんな折り、杉さんはアリゾナで2つめの鉱山を競り落します。分析試験の結果次第では逆転のチャンスです。ところがその完成前に、私はアリゾナでの訴訟カード(会社1つに所有権争いをしかけることができる。リーダーシップが高い方が有利。)を全力で購入します。私はその数年前に大学(1年ごとに1づつリーダーシップが上がる)を手に入れていて、リーダーシップは最大の4になっています。当然のごとく杉さんの鉱山が完成するのを待って訴訟を起こし、楽に勝訴して鉱山を奪い勝利を決めました。

 このゲームは盤上の移動が少なく、それぞれの領土というものもないので、ビジュアルイメージが描けず、記憶だけではリプレイを書くのが難しいです。次の機会には競売カードと購入者くらいはメモを取ってみたいと思います。せっかくなので後で思い付いた、今まであまり使わなかったカードの使い道を書きます。
 コンスピラシーやレボルシオンで赤カード(ならず者)を奪えるが、ウエルギスタを奪うのが最も効果的。リーダーが捕まればまた競売に出されるものの、少なくとも抑止力にはなる。
 フェデラーレス(メヒコ連邦軍)に味方の赤ユニットを食わせ、レベルを上げて大統領選挙に出す(メヒコでは犯罪)。するとそのフェデラーレスは赤くなるので、放火・誘拐・略奪ができるようになり、赤旗革命(カードに示す地域のオレンジのフェデラーレスとポリシアユニットが赤くなり、カード使用者のものになる)に奪われなくなる。白ユニットやレボルシオンと合流するとさらに強力。もしもその上ドイツ情報部との秘密交渉が出れば、大量の兵器を手に入れるチャンス(アメリカ警察を赤ユニットで除去することが条件)。
 コンスピラシーの中でオレンジカード(メヒコ政府軍)でも奪えるタイプのものは、赤旗革命になっても、その連邦軍の片方を奪える。上に書いた赤フェデラーレスを奪うこともできる。

 ところでドイツ好きの女性青猫さんは列車砲を使いたかったようですが、なにかいい使い道はないものでしょうか。
 
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