初プレイ
Soldier Kings(AP)をやってみました。5人プレイでY君がプロイセン、sakaiさんがオーストリア、Tさんがロシア、杉さんがフランス、私がイギリスです。元のルールではあまりにイギリスが有利なので、いくつかバランスルールをつけてプレイしました。
当初の大国同士の同盟は結ばれることなく戦争は始まりました。そしてまずフランスが金を注ぎ込んでスペインとの同盟に成功します。これでイギリス艦隊に対抗できると思ったのも束の間、国王の死で同盟は白紙にもどってしまいました。これにはイギリスの陰謀の影が見えます。
続いて逆にイギリスは全軍をハノーバーに送って圧力を加え、オランダを同盟国とします。これで制海権は一気にイギリスに傾きました。
一方北ではロシアが前進を開始し、大金を消費した総攻撃でオストプロイセンを占領します。これに対してプロイセンは、イニシアティブ能力を生かして二重移動を行い、ロシアの主力を包囲し全滅させます。
しかし攻城戦に失敗してしまい、年内にペテルスブルクを支配し、ロシアを脱落状態にしてしまおうという目論見は崩れました。背後から迫るオーストリアに対応するため、プロイセンは引き揚げ、ロシアは崩壊を免れました。プロイセンは二国相手に苦しい戦いが始まります。
フランスはネーデルランドを奪ったり、中立領土に支配を広げたりと領土を広げますが、その分海外でイギリスに領土を奪われ、なかなかVPはのびません。
その後カリブの島々を制圧し、北米を全て支配する勢いのイギリスは、大きく勝利に近づきます。一方順調に全リーダーが登場したプロイセンは、ロシア、オーストリアに対して優勢に立ち始めていましたが、イギリスに脅威を感じたため、フランスと同盟を結んで、両者でハノーバー、オランダを攻撃し共に占領します。その隙にロシアはプロイセンに侵攻を開始しました。
プロイセンのイニシアティブ能力は強力で、同盟を組むと実質先後を自由に選べるに近い効果があります。フランスはこれを利用して、油断していたイギリス本土への奇襲上陸に成功します。
金はあるがマンパワーの不足がはっきりしてきたイギリスは、人はあり余っているがとても貧乏なロシアと同盟し、人買いを始めます。
というところで時間切れ、4年目の夏が終わった所です。この時点では本領損失VP2倍ルールのためイギリスが後退し、勝利条件達成率ではロシアが最大でした。
バランスや細かい部分に手直しは必要ですが、久々におもしろいマルチでした。国ごとに長所短所があり、5人までならどの国も楽しめます。プレイ時間は1年あたり2時間ほどかかりました。時間に応じて何年プレイするかを決められるのが便利です。
同盟関係は、強力なイギリス艦隊に対抗するためのイニシアティブが欲しいフランスと資金援助が欲しいプロイセン、互いに不足する資源とマンパワーを交換したいイギリスとロシアが、有力に思いました。
イギリスについては、金があり余るので無制限に攻城戦をでき、すさまじいスピードで領土を獲得できることが判りました。しかし実はフランスの英本土上陸は簡単であり、イギリスは本国防衛の為に艦隊を拘束されることや、マンパワーの不足から消耗戦に耐えられないこと等の弱点があることも判りました。
それから部隊の質にむらがあるシステムになっているのですが、最強の4・3部隊はちょっと強すぎる気がします。これで無制限攻撃を掛ければ、城塞は何の役にも立ちません。また4・3部隊同士で無制限戦闘になると、なかなか決着がつきません。余ったヒットは次のラウンドに繰り越せることにした方がいいように思います。
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