魔の地メソポタミア
U1さんとかさいさんが夏休みで帰省していたので、Y君と私を加えた4人でサクセサーズをやりました。U1さんは初プレイです。
組み合わせは、U1さんがアンティパトロスとリシコマスで、ヨーロッパを固めます。かさいさんはアンティゴノスとプトレマイオスで、地中海を狙いやすい形。Y君はペルディカスとクラテラスで、正規兵8象2の大戦力。私はペイトンとレオナトスで、戦力も海軍も王族も得られないので、しばらく耐えないといけなそうです。
まず最初から戦力が集中している上に、エウメネスまで引き当てたU1さんは、傭兵の募集もそこそこにギリシャへ向かい、アテネから順に制圧していきます。
一方地中海東岸では、Y君のクラテラスがフェニキアに向かいます。しかし私がキプロスで嵐を起こしたため、Y君はフェニキアを支配するものの、ヘラクレスのいるダマスカスはかさいさんに取られてしまいます。
その間私は、いずれ逃げるにしても最低限の布石として、レオナトスでリディア、カリアの首都を押さえます。そしてそのついでにかさいさんのアンティゴノスから脱走兵を奪おうとしますが、傭兵1ユニットに留まります。
その後Yくんのクラテラスは増援を得てさらに強化され、それを恐れたのか、かさいさんのアンティゴノスは一向に首都から離れようとしません。そんな時突然私はレオナトスでアンティゴノスを急襲します。
「なぜ?戦力も能力もアンティゴノスの方が上なのに。」
「負ければメディアで復活して合流できるからね。」
と言いながら私はカードを出します。
「反抗」
「勝つ気満々じゃないですか。」
正当性で勝っていないと使えないので、普通王族を持っていない攻撃側でこれが役に立つことは希です。しかしかさいさんはユーサーパーなので私の勇者の証は失われず、レオナトス自身の王家の血筋によって、私は正当性1つだけ勝っていました。一転有利となったこの戦いをレオナトスはみごとに制し、その後フリュギアに支配を確立していきます。
第1ターンは他にも異変が続発します。1つはY君がフェニキア侵攻に忙しく、略奪したスサに守備軍を置いていなかったので、そこに反乱が拡大して、スジアナが以後永久に中立化します。またアウタリエイタが侵攻したマケドニアに、Y君がさらに外交を仕掛けて支配を崩し、U1さんはマケドニアからの正規兵をもらい損ねることとなりました。
第2ターンになると、Y君は正当性最大による正規兵に加えてセレウコスも手に入れ、どうにも手のつけようのない戦力になってきます。そしてその力を背景に、ペルディカスはメソポタミア、クラテラスはロードス島を支配します。
次に有力なU1さんは西に遠く、ギリシャ制圧とマケドニア回復に専念しています。とても戦力でかなわない私とかさいさんは、手の出しようがありません。かさいさんはプトレマイオスの分遣隊でキレネを制圧し、アンティゴノスの主力をとりあえず陸づたいに北上させます。そして私も戦力を合流させた上で、1VPにしかならないアトロパテネを制圧するくらいです。もうY君を止めることはできないのでしょうか?
第3ターン、ロードス攻めを終えてVP最大ユーサーパーとなったY君は、次の獲物を探すクラテラスで、反転フェニキアにいるかさいさんの主力アンティゴノス軍に襲いかかろうとします。しかしキプロスはまたも嵐で攻撃は中止。安全な退路なしでの攻撃を恐れたクラテラスは、その後攻撃よりもキプロス制圧を優先します。後で判ったことですが、この時かさいさんはシルバーシールドの寝返りを持っており、嵐はむしろY君を助けることになっていました。
仕掛けてこないY君にしびれを切らし、逆にかさいさんがアンティゴノスで大戦役を行います。目標はメソポタミアを固めるY君のペルディカス。事前にアンティゴノスはペルディカスの主力である王室軍団に雄弁を奮い、これを中立化させています。
ペルディカスの不利は免れませんが、戦闘回避をして失敗すると地域戦力の支援も失ってしまいます。象軍団の活躍に期待してペルディカスは迎え撃ちます。しかしやはりアンティゴノスは戦闘の天才。象の突撃など軽くかわしてペルディカスを打ち破り、4つもの王室軍団とアレキサンダー4世を手に入れる大戦果を得ます。
これで勝利の最有力者がY君からかさいさんに移りました。しかもかさいさんはヘラクレスを持っているので、このターン中になんとかしなければ勝ってしまいます。そこでギリシャの制圧を終えていたU1さんは、Y君に海上通過の許可を取り付け、裏切り者でエジプトの支配を崩した上で上陸します。これでかさいさんのこのターン中の勝利は阻止できる見込みになり、皆一安心です。しかしここで私は考えこみます。
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