魔の地メソポタミア
未だに高いポイントと戦力とアレキサンダー4世を持つかさいさん、マケドニアから正規兵が入り海軍も多くVPも取りやすい位置にいるU1さん、まだまだシルバーシールドを含む十分な戦力と強大な海軍力を持つY君。それにひきかえ私には何もありません。
ただ一つだけあるのは、かさいさんの主力の前に、私の主力があるということだけ。そこにはレオナトスの主力に加えてペイトンの傭兵8ユニットがあり、合わせればアンティゴノスの軍を少し上回ります。
魔の地メソポタミアが呼んでいる!レオナトスはペイトンの軍を吸収すると、魅入られたようにアンティゴノスの軍に突入します。一方アンティゴノスの方も、急を聞いたデメトリウスの援軍が駆けつけ、戦闘能力差を考えるとほぼ互角の戦いになります。そしてその結果、唯一のチャンスに賭けた私に運命の堕天使は微笑みます。かさいさんの正規兵を7つ中3つ撃破し、アンティゴノスも戦死させるという、これ以上はない大勝利を得ることとなりました。
第4ターンにかけて私はメソポタミア、バビロンを支配していきます。そしてY君は入れ替わるように私のフリュギア、カリアを陥としていきます。
そんな折り、かさいさんは背信で私からアレキサンダー4世を奪おうとしますが、目が悪く失敗します。そしてその後私は小将軍1戦力でシリアに侵入しますが、かさいさんはそれに対して1戦力だけで反撃に来るという奇妙な対応をしました。この動きは何かを持っていて誘っているように思えたので、私はシリアへの侵入をためらいました。後になって、入ってきたらキャンペーンを使って攻撃をかけるつもりだった事がわかります。それ位だったら行ってみても良かったのですが、後の祭です。
さてかさいさんの脅威が無くなってみると、U1さんにはVPでの自動的勝利が見えてきたので、主力不在のU1さん本拠はY君の標的になります。そこでU1さんはエジプトを放棄し、Y君の海上封鎖をくぐり抜けてリシマコスをロードス島に上陸させます。しかしロードス島攻略ははかどらず、ギリシャに戻るにはさらに2回の封鎖突破をしなければなりません。
それよりもリシマコスは、1回の航海でカリアを攻城中のクラテラスを攻撃することを選びました。そして海上突破は成功し、戦力・能力とも全く互角の戦闘になって、これに勝てばこの一帯でのU1さんの覇権を妨げるものはいなくなります。しかし惜しくも結果は同点で、海を通っての退却はできないため、リシマコスの軍は敗北します。
第4ターン終了時、結局シリアにも侵入せず、サプライズカードの引き直しでも有効なカードを引けなかった私は、1点差でこのターンの勝利を逃し、アレキサンダー4世を失います。
そしてVPだけの勝負になった最終ターン、ようやく待望のインド象4ユニットを引き当てた私は、それをペイトンに拾いに行かせ、レオナトスでシリアへ侵入します。そして増援で余った分の2戦力を散らし、次のラウンドにはシリアを支配できるようにします。するとここでかさいさんはキャンペーンを出し、支配をひっくり返される前に反撃してきました。
さすがに敵支配エリアで戦うのは分が悪いので、レオナトスは戦闘を回避し、2戦力は回避に失敗した時のための援軍として迎撃させます。その結果回避は成功してレオナトスはメソポタミアに下がり、皮肉にも迎撃に成功してしまった2戦力は、虚しく生け贄となります。
そして続く通常移動で、かさいさんはさらに進むか戻るか悩みますが、私を倒すしか勝利の道はなく、象軍団が合流したらそれも不可能になると、多少不利でも今攻撃する道を選びます。
突入し「いざ決戦!」と意気込むかさいさんの前に、私はカードを出します。
「11時の救い」・・かたかたかた・・こん・・
堕天使に守護されたメソポタミアで、プトレマイオスは戦うことすらできないまま、魔物にとりつかれた部下に殺されてしまいました。
「戦わずして勝つ!」と意気上がる私に、U1さんとY君は焦りを募らせます。2人はヘレスポントス付近で睨み合う形になっていましたが、この状況でぐずぐずしていたら、私一人が伸びて勝ってしまうでしょう。Y君はすぐさま全軍でU1さんのリシマコスを攻撃しますが、引き分けで時間を浪費してしまいます。
そこでU1さんも自分の番に互角の戦闘をY君にしかけます。そしてサイの目はわずかにY君が上回り、ここでの勝利をものにしました。Y君はアフラマツダ&アーリマンで私からシルバーシールドの寝返りを奪っているので、次はいよいよ磐石な戦力で私に最後の決戦を挑もうという所です。
ところが私はシルバーシールド寝返りの代わりにアジア象2ユニットを引いていて、今や象7ユニットを擁する無敵部隊となります。さらに次のラウンドで私の出した反乱が11で、Y君の持つキプロス島を直撃。これでY君はキプロスの2VPと最大艦隊の4VPを失い、残り2ラウンドではどうなっても逆転できないほど差が開いてしまったので、私の勝利となりました。
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