魔術師
手品
私はここでレオナトスの別動隊を、がら空きのメディナに向けて出発させる。ここは大都市を一つ落とせば、一帯が連絡切れでまるまる手にはいるのだ。エジプト攻めのため、をかしらさんはここまで戻っている余裕がない。私はキャンペーンを使って一気に首都エクバタナに到達した。
ところがあまりの強行軍に疲れた兵士たちは、三分の一が脱走し寝返ってしまう。今更引き返せない私は突入を命令するが、士気の下がりきった部隊は完敗を喫し全滅してしまう。所詮手品師の手品などこんなものよ。
魔法
一方私を破った杉さんはその後、マケドニアを固めながらも、プトレマイオスの別動隊で、次々と地中海の島々やアテネを落としていた。そのため圧倒的な海軍力を持ち、VPもあと4点で自動的勝利というところまで来ていた。
しかし簡単に取れるVPはもう残っていない。をかしらさんの大軍もエジプトに向かっている。マケドニアを空ければ、私の主力がすぐにまた侵入してくるだろう。
ここで杉さんは小さなチャンスに賭けた。あえてマケドニアを空け、プトレマイオス、エウメネス、カサンドロスで同時にギリシャの3ヶ所に侵入し、一撃でギリシャを支配しようというのだ。確率は8/27しかない。
当然私はマケドニアに侵入を開始し、をかしらさんも都市の裏切り者を持ってエジプトに迫る。失敗すれば杉さんに次のチャンスはない。
そして続く降伏セグメント。
1ヶ所目、降伏!
2ヶ所目、降伏!
最後、3ヶ所目・・・
杉さんは見事全てを一撃で降伏させ、勝利をもぎとった。圧倒的に不利な状況から奇跡を起こした。彼こそが魔術師であった。
正しいルールでさらにバランスのいいゲームになりました。ネット上では、無理矢理ハンニバル化しようとする第二版というものも流布されていますが、全くバランスを崩すものです。
初版ルールでサクセサーズの良さがわからねえよーな奴ぁ!
ぜひとも私にお売りください。お待ちしております。
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