沖本&東郷の戦闘日記
Paths of Gloryが早々終わってしまったので、Y君とアップフロントを2回やりました。日本軍の恐怖を初めて体験した彼は、その夜沖本軍曹に切り掛かられる悪夢にうなされた事でしょう。
沖本の戦闘日記
新手の米兵と遭遇した。奴らは恐れもせず前進してくる。この沖本様の恐ろしさを知らぬようだな。
我々はまず奴らと同じ程度前進して、良い地形を探し射撃戦の態勢をとる。前進は無傷でできたが、奴らも同じだけ前進しているので単に撃ち合っては不利だ。なにせ奴らは精神力はないが、弾薬だけは無限に持っているからな。とりあえず持久態勢で様子を伺う。
すると敵の側面をつける絶好の地点を見つけた。しかもそこは森で防御にも最適。私の眼力の鋭さは天下逸品よ。すぐに火力班にそこへの移動命令を出す。ところが火力班の東郷より「敵の鉄条網で移動不能」の連絡が来る。おのれアメ公こしゃくなまねを。
しかしすぐに私は別の地点を見つけ出す。天才とはこのことよ。再び東郷に移動命令をだす。しかしまた「敵の鉄条網で移動不能、移動中に2名潰走!」。えーい1度ならず2度までも。やむをえん、このままの位置で撃ちまくれ。
激しい射撃戦で敵を1人倒すも、機関銃が完全にいかれた。さすが「撃っている時間より直している時間の方が長い」と評判の軽機だ。しかし敵は釘付けになって動けずにいる。いまを除いて前進の機会はない。
我々は前進を開始するが、敵も必死で射撃を加えてくる。敵は丘から撃ちまくり、我々は側面から攻撃し、互いに一人また一人と減っていく。まさに修羅場。
そうそう、これこそこの沖本様がもっとも実力を発揮する場面。我が班は前進を続けたが、敵陣に侵入できたのは私一人のみ。だが射撃戦で疲れ果てたアメリカ兵など私の敵ではない。「ふっふっふっ、今宵の村正は血に飢えている」のかけ声とともに、奴らは私の自慢の名刀村正(レプリカ)の錆となって、次々と倒れていった。そして気づいた時には敵は散り散りになっていた。ああ自分が恐ろしい。
東郷の戦闘日記
簡単に書こう。沖本軍曹は今日も無謀な突撃を繰り返している。お蔭で我が分隊も残るは4人。沖本軍曹もすでに戦死した。しかし私と小林二等兵は2人で侵入を繰り返す。
勝っているのは奴らの筈なのに、時折見える奴らの顔は恐怖で歪んでいる。それはそうだろう。残り4人になって普通の国の兵士ならとっくに逃げ出している筈なのに、怯むどころか突入してきて、味方をばたばた切り殺しているわけだからな。
結局我々は敗北した。次に配属される軍曹が、突撃主義者でないことを祈る。
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