混沌の渦
 
 連休前半に集まったのは3人だったので、ウェブ&スターシップをすることにしました。メンバーは前回と同じで、あきよしさんがグインハイファール、Y君がテラン、私がペリーンです。



 前回テランが前半有利に進み、途中痛恨の戦争敗北が無ければ勝っていたと思われました。そのため今回ペリーンはテランとの領土協定を行わず、テランとの争点になる61シグニとLFT661には、先手を取って植民することにしました。そのためグインハイファールに、ミューヘラクレス、シグマドラコニス、カイドラコニスを明け渡すことになるでしょう。

 第1ターン、今回の戦略によりやや有利になるグインハイファールに対し、ペリーンは原住民を刺激して植民計画を狂わせます。もちろんテランとは共同防御体勢を作って、序盤から攻撃を受けないようにします。
 各勢力が植民にしのぎを削る第3ターン、ペリーンは不毛の惑星イベントでグインハイファールを脅し、シグマドラコニスの明け渡しを要求します。植民の遅れで他にも植民したい星系のあるグインハイファールは、この要求を呑みました。その結果イベントはテランに使われ、CD−13の経済価値が2下がりました。

 それ以外は何事もなく、皆順調に植民を進めていた第5ターン、グインハイファールの所有する36オフィウチに、ペリーンの探査船が到着します。ここでペリーンは「カイドラコニスにこのターン植民しなければ、攻撃しないよ」と持ちかけます。
 グインハイファールはカイドラコニスには植民しない一方、ペリーンに社会予算の増加(収入減少)イベントを使って牽制もします。そのためペリーンは自分の番に宣戦しませんでした。しかしなんと直後に、グインハイファールの方から、ペリーンに対して戦争が宣言されます。戦力の少なく何もできそうにないテランは中立を保ちました。
 そして戦争が始まってよくよく見ると、グインハイファールは中規模艦隊、輸送艦、歩兵のセットを3組も用意しており、同時に3ヶ所に侵入します。イベントで収入も減っており、油断もあったペリーンには、歩兵3工兵2しかなく、これを撃退するには明らかに戦力不足です。やむなくペリーンは2個の予備を投入し、2ヶ所で反撃に出ます。
 工兵の数が十分でない中、なんとか両方のウェブネクサスの修理に成功し、この2ヶ所の奪還には成功します。しかしペリーンはCD−20を占領され、予備投入による2VP損失も受けた上に、そこを起点としていた探査船2隻も失う痛い敗北を喫しました。

 その後各勢力は、残りの星系に植民しながら軍拡を進めます。そして第8ターン、4ヶ所(内グインハイファール領3ヶ所)に計7隻の探査船が現れ、全て着陸に成功します。またテランもこのターンに待望のウェブシップ艦隊を完成させ、ペリーンと同盟して、優位に立っているグインハイファールに共同攻撃を開始しました。
 テランはウェブシップの力を遺憾なく発揮し、ベータヒドリ、82エリダニと、価値の高い星系を占領していきます。またペリーンも重要星系ミューカシオペアを攻撃し、守備隊を撃破します。しかしグインハイファールも、逆に空になっていたタウセティを占領し、さらにペリーン領に対して逆襲を開始します。
 激戦が巻き起こると思われたその矢先、戦争終結の目で11が出て、わずか2ターンで戦争が終わってしまいました。結局グインハイファールは10経済力を失う大敗北を喫し、他の2勢力は5ずつの獲得に成功します。

 続く第9ターン、探査船が全く到着しないのを見たグインハイファールは、雪辱に燃えて戦争準備に入ります。まずCD−20をペリーンに帰して、ペリーン中立の約束と守備隊の転用を図った上で、テランに宣戦します。

グインハイファール全面攻勢開始

 もはや機動力では地球に抜かれたものの、未だ戦力で勝るグインハイファールは、直接的アプローチを用い、艦隊や分散した守備隊を攻撃して損耗させ、テランの継戦能力を失わせる作戦に出ます。
 どんな場合でも間接的アプローチが勝るなどというのは、もちろん大間違いです。適切な選択をしたグインハイファールの作戦は成功し、82エリダニ、イプシロエリダニを占領します。攻撃戦力を失ったテランは、占領地を割譲してかろうじて停戦に成功しましたが、グインハイファールは9経済力を獲得する大勝利を得ました。

 第10ターンになると、今奪ったばかりのタウセティも含め、3ヶ所のグインハイファール領に、ペリーンの探査船が到着します。ペリーンはテランに「自ら宣戦する気はないけど、タウセティ奪還に行くなら協力するよ」と誘いをかけます。テランは渡りの船に乗り、このターンも戦争が開始されます。
 ペリーンは強力な地上兵力を持って、BD+63を占領し、タウセティを攻撃して解放します。そしてテランも、守備隊のいないグインハイファールの重要星系、ゼータトカナエ、デルタパボニスを占領していきます。
 しかしグインハイファールもただやられてはいません。積極的に反撃を行い、デルタパボニスを奪還、さらにアルファケンタウリの守備隊を一撃で撃破してしまいます。そしてさらにCD−20も占領して、ペリーンの本拠方面を窺います。
 グインハイファールの反撃によって、余剰戦力の無くなったテランは、ペリーンの要請に答え、残った艦隊で70オフィウチのグインハイファール基地を攻撃します。そしてウェブシップを通って、ペリーン地上軍がそこになだれ込みます。この基地が失われたことによって、CD−20の部隊が補給切れとなるため、グインハイファールは進撃を諦めて、70オフィウチに戻らざるを得なくなりました。
 ちょうどこのタイミングで、ペリーンが取ったばかりの70オフィウチを割譲し、戦争終結に成功しました。グインハファールは再び10経済力を失う大敗北です。

 第11ターンには、さらに7ヶ所にペリーンの探査船が到着します。大攻勢かと思われましたが、予備兵力の増加イベントで戦力を減らされた上、占領地が増えていてこれ以上の攻勢は難しいと考え、ペリーンは宣戦を見送りました。他の二勢力も三連続の戦争で兵力が疲弊していたため、久しぶりに戦争の無いターンとなりました。


束の間の平和

 頻発する戦争で、多くの星系が毎ターンのように支配者を変える混沌の渦の中、第11ターンで1日目のプレイを終えました。ポイント的にはペリーンがやや優勢ですが、まだまだ予断を許しません。


 連休の後半に残る3ターンが行われました。第12ターンは探査船も着かず、皆戦力増強に努めるだけで戦争は起こりません。
 第13ターンにも探査船は着かず、戦力の充実したグインハイファールはペリーンに宣戦します。ペリーンはテランの不況イベントを種に、テランの同盟引き込みを図りますが、結局テランは中立を保ちます。
 攻撃を受ける心配の無いグインハイファールは後手を選び、3ヶ所を攻撃して、運が良ければダブルアタックで一気に陥落させることを狙います。しかし第2ターンのイニシアチブはペリーンが取り、この作戦は失敗したかに見えます。
 ところがペリーンは肝心の反撃作戦で、ウェブネクサスの修理に失敗してしまい、戦況が悪化します。結局ペリーンは、グインハイファールにBD+63(経済価値4)を返すという条件で、停戦に合意しました。
 星系を失ったことはもちろん、補給切れによる戦力の損失がさらにペリーンにとって痛手で、最終ターンを前にして暗雲が立ちこめます。

 そして迎えた最終ターン、テランの好況イベントまで引いたペリーンは、テランに対して「味方に付けば好況、敵対するなら不況だよー」と、外道な脅しをかけます。しかしグインハイファールは、占領地の返還を申し出て、テランを味方につけてしまいました。
 ペリーンの探査船はソルを始めとして各地に到着していますが、再配備でそれぞれがガードされ、テランによって最後の戦いの火蓋が切られます。
 現在勝利段階は全員2ですが、テランはやや低め、ペリーンはやや高めです。しかしグインハイファールは同時に3ヶ所、テランも輸送艦を作って同時に2ヶ所攻撃できます。しかもペリーンは前の戦争での損失に加え、盤外での戦争を起こされ予備も使えません。普通に戦えばペリーンは敗北確実です。
 そこでペリーンは、ソル攻略という困難な大博打に出ます。まず主力の大軍がソルに突入し、残りの軍でミューカシオペアのグインハイファール降下兵に反撃します。
 ところがミューカシオペアの反撃で、またもやウェブネクサスの修理に失敗してしまいます。これでここの奪還はおろか、終了後ソル攻略作戦に転用する計画も水泡に帰します。
 もはやソルの戦いに最後の望みを懸けるペリーンですが、戦闘の間にどんどん領土を奪われていきます。結局あと一撃でソル陥落というところで、テランは占領した星系を割譲してむりやり戦争を終結させました。

 停戦のために高い星系を割譲したテランは、勝利段階2にとどまり、グインハイファールが勝利段階3で勝利しました。ペリーンは段階0の完敗です。ペリーンのウェブ維持の大変さを痛感した一戦でした。


ペリーンの没落
中央の赤いユニット群はペリーンのソル攻略部隊
 
次回のペリーンのためのメモ

探査船の数を少し減らして戦力を増強する。
中盤にはSDBを2個作る。
・予備を投入した時身代わりに戻すため。
・予備の増加イベントに備えるため。
・CRT上10戦力以上で急に強くなるので、中規模艦隊の迎撃に有効。

 
インデックスへ