オーバーテクノロジー
 
 20年ぶりのウェブ&スターシップを、初プレイの子供がテラン、Y君がペリーン、私グインハイファールでやりました。

 序盤にグインハイファールがテランの星を攻めたならば、テランはぺリーンのネクサス配置に協力するという脅しと、ぺリーンによるソルの防衛協力という、2つの外交定跡を基にゲームはスタート。この状況では序盤の戦争は無いので、各勢力は余剰戦力を削減して植民に力を注ぎます。
 まずはぺリーンの初期探査船がどこに着くかが、序盤の重要な分岐点。第1ターンに到達したのは、ソル上方の要衝61シグニと、対グインハイファールシフトとなる180度方面BD+33でした。そして通常通りテランはアルファケンタウリに植民し、グインハイファールはイプシロンインディに基地を作ります。

 その後グインハイファールは、ケイド、アルタイル、シグマドラコニス、36オフィウチと順次基地を展開し、最大限植民地を広げていきます。ぺリーンも、上方のイータカシオペアとBD+56や、180度方面上方のミューヘラクレスとBD+2など、グインハイファールの手の届かない所に植民しました。
 そしてテランは、まず通常植民できるタウセティ、イプシロンエリダニ、プロキオン。さらにぺリーンが180度方面を優先したことにより、LFT661とCD−515に植民できました。またグインハイファールの宣戦が割に合わないことから、オリオンの植民も許容されました。

 こうして迎えた第7ターン、ぺリーンの探査船が70オフィウチに到着します(オレンジの線)。ぺリーンは空いていれば植民するつもりでしたが、既にグインハイファール支配で全陸軍を再配置されたので、ここでは攻撃をあきらめました。
 しかし第8ターン、今度はカイドラコニス、ミューカシオペア、BD+4の3か所に探査船が出現(黄色の線)。このままではグインハイファールが最高勝利段階に達しそうだったので、ぺリーンはテランと組んでついに宣戦を布告しました。

グインハイファール(緑)、テラン(青)、ぺリーン(赤)
十字星=植民、基地の起点
線=基地展開(緑、青)、探査船(赤)ルート
紫電=ぺリーン探査船侵入

 グインハイファールは経済力の高いミューカシオペアに地上戦力を集中していたので、ぺリーンはそこを避け、後番でBD+4とカイドラコニスを占領します。一方テランはまだ戦力が少なく、グインハイファールの攻撃に対する守備隊を残すと、動く余裕はありませんでした。
 第2戦争ターン、ウェブネクサスを破壊してミューカシオペアが安全になったので、グインハイファールは主力をシグマドラコニスの基地に移し、ぺリーンへの反撃の構えを見せます。そこでぺリーンはBD+4返却の修正をつけて戦争終結のサイを振り、和睦成功。ぺリーンは経済価値2のカイドラコニスのみを獲得し、小さな勝利を得ました。

 その後グインハイファールはさらに経済力を伸ばし、ついに最高の勝利段階4に到達します。ぺリーンは勝利段階2、テランはこれから成長があるとはいえ、12ターンの終わりでまだ勝利段階0です。
 これはもちろんぺリーンとテランが組んでグインハイファールを攻撃するしかなく、二者は時機を伺っていました。そして第13ターン、ついに時は来たり。ぺリーンの探査船が、36オフィウチ、ミューカシオペア、BD+63の3か所に現れ、テランと共にグインハイファールに総攻撃を開始します。

星型=占領地(色は占領者)
吹き出し=割譲地(外枠の色は獲得者)
紫電=ぺリーン探査船侵入

 今やテランのジャンプとウェブ距離は両方最高の15となっており、テランの攻撃は防ぎようがありません。そこでグインハイファールは、各ぺリーンの探査船到着地に歩兵と艦隊の分遣隊を置き、主力艦隊はそこに補給を送るシグマドラコニスの基地を守ります。
 第1戦争ターン、後番を選んだぺリーンは10倍の地上戦力を送り込んで、BD+63の一撃奪取を狙いましたが失敗。同時にテランはウェブシップを使って、経済価値6のベータヒドリを無血占領します。グインハイファールは価値1の星2つの割譲を申し出て戦争終結のサイを振りましたが、その程度では終わりません。
 第2戦争ターン、先後決定権を取れたぺリーンは、先手を取って空にした星を守りに戻ります。そしてBD+63には星系防衛砲を送り込んで、グインハイファールの大規模艦隊を撃退し、地上戦にも勝ってここの支配に成功しました。一方テランは、イプシロンインディの基地を破壊してそこを占領し、グインハイファールが下方へ補給できないようにしてしまいます。
 ターン後半、グインハイファールがテランと戦っても、基地を順に破壊されたら勝ち目はありません。そこでまず36オフィウチの分遣隊で、空のクシブーティスをぺリーンから奪取。そして残りの戦力を統合して、ぺリーンの要衝61シグニを総攻撃します。装甲軍団を含む5倍の戦力で、艦隊支援によりコラムは10対1。グインハイファールは賭けに勝って、一撃占領成功です。
 ここでグインハイファールは、経済価値1の星2個だけでなく、2の星2個の割譲も申し出て戦争終結に成功。割譲で6も経済力を失うことになりますが、次の最終14ターンでもう一度戦争になるのは必至で、そうなれば他の勢力は1や2の星に守備隊を維持し続けられないだろうとの狙いです。

 さて戦争が終わって割譲地を分配し、経済力を再計算してみると、グインハイファールはぺリーンから8取って5取られ、テランには15も取られることになりました。その結果、テランとグインハイファールが共に勝利段階2となったのに対し、ぺリーンは勝利段階1。そしてテランは最終ターンの経済成長で、自動的に勝利段階3になります。
 今のテランには二勢力を相手にしても勝てるほどの超越した技術があり、勝利段階はまず覆らないので、テランの勝利としてここで終わりにしました。
 
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