CENTRAL FRONT 航空作戦
第1ターン(WP)
WPは第1ターンに制空権を取れますが、高性能制空機の数は決して十分ではないので、制空は効率的に行わなければなりません。
まず護衛、上空援護は必ず2ユニットで行います。1ユニットでは任務の成功は期待できず、一方的に作戦機もろとも撃墜される危険性があるからです。特に上空援護1ユニットで対地攻撃を行うと、NATOの対地攻撃を許す元になってしまいます。
またその2ユニットは、できるだけ同じ制空値のものを組み合わせます。もし4と1のように離れた制空値の組み合わせにすると、NATOの制空値5のユニットによって、一方的に4のユニットを撃墜される危険があり、やはり対地攻撃を許す元になります。
そして護衛任務には制空値1のユニットを使います。2ユニットいれば、制空値に関わらず護衛は必ず成功し、高い性能は必要ないからです。そしてその分上空援護に高性能機を使用できます。
打撃・対地攻撃については、地上作戦のところで述べます。
第2ターン以降
プレイヤーズノートには、「(WPは)第2ターン以降は制空権を期待してはいけない」と書いてあります。基本的には正しいのですが、これを「何をやっても絶対に制空権を取れることは無い」という意味に勘違いしてはいけません。WPは適切な航空作戦を行うことで、NATOに制空権維持のための対応をさせたり、あわよくば制空権を奪ったりして、状況を有利にすることができます。
制空権を狙うには2つの手段があります。
1.自分より多くの敵を撃墜する。
2.自分より多くの敵を整備不良にする。
制空権を持たず、制空性能で劣り、整備率の低いWPが、これを達成するのは一見絶望的に見えます。しかしよく考えれば方法はあります。
撃墜
制空権を取れないターンには、WPは以下のように制空割り当てをします。ただし早いターンでは若干数を増やします。
好天時
Su27*1,MiG29*1,MiG21*2
悪天時
Su27*1,MiG29*1,MiG23*1
WPの航空任務は、敵の任務に対する迎撃、上空援護のみ行います。そうするとNATOの戦力を見てから、投入戦力を決められるので、有利な空戦だけを行うことができます。具体的には以下の条件の時に、迎撃、上空援護をします。
制空値4のユニット1つで護衛、上空援護された任務に対して
Su27
制空値3以下のユニット1つで護衛、上空援護された任務に対して
MiG29
護衛の無い任務に対して
MiG21又はMiG23
ただしターンの終わり近くでは、より強力な制空機で迎撃、上空援護をしてもかまいません。
もしNATOが、制空権を取れるぎりぎりの制空割り当てしかしなかったなら、NATOはそれだけの数しか護衛つきの任務を行えません。護衛無しの任務を行えば、WPは一方的に攻撃できます。特に制空値4以下のユニット1つで護衛されたNATOの任務は、2ユニットまとめて撃墜される可能性があります。
これが繰り返されれば、NATOは徐々に航空機を失い、制空権が危うくなっていきます
したがってWPの制空割り当てが少なくても、NATOはそのターンの任務を護衛、上空援護するのに十分な数の制空を、割り当てなければならないのです。それには、制空値5のユニットを使わない限り、1任務あたり2ユニットが必要になります。
整備
そうするとWPは毎ターン少数のユニットだけが任務を行い、残りのユニットは整備完了していくのに対し、NATOは多数のユニットを使い続けることになります。
いくらNATOの整備不良率がWPの半分とは言え、NATOが倍以上の任務を行えば、新たに整備不良になるユニット数は、NATOが上回ってしまいます。これが続くと使用可能機数の差は縮まっていき、最後にはWPが制空権を奪取することも十分起こりえます。
もし2度目のWPの制空権奪取が起こると致命的です。NATOは何としてもそれを防がなければなりません。その方法は2つあります。
1つは、F−15EやF−111での滑走路破壊です。デメリットの少ない方法ですが、対空射撃の厳しい任務なので、運が悪いと十分な成果が上がらないこともあります。また悪天候のターンは対地攻撃の効果が薄いので、兵たん打撃をして、WPの攻勢を阻止したいところですが、それが行えなくなるのも少し痛い所です。
残る方法は、航空作戦の数を減らすことです。WPの目論見通りとも言える苦しい選択ですが、滑走路破壊がうまくいかなかった時や、兵たん打撃が必要な状況では、やむを得ないでしょう。
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