CENTRAL FRONT NATO
劣勢な防御側の選択枝は一般に、有利な地形で守るか、退却するかの2つです。マップを見ると、国境付近でWPの攻撃を防げる地形は、北部の大都市しかありません。したがってNATOは前方移動を使って、総退却するしかないことが分かります。
前方移動(北部)
この方面では、大都市を利用して足止めをすることができます。前方移動を使って、ハンブルクとハノーバーに、各1師団と1空中機動旅団を置きます。そしてブレーメンの師団を除く残りの部隊は、ドルトムント付近の大都市等に後退させます。
なお前方移動は「移動フェイズにおけるように移動できる」とルールにあるので、名前通り前に進まなくていいのかという心配は無用です。
そうすると大都市からのZOCのため、WPは北部を通り抜けることができません。かと言って大都市に正面攻撃を掛けるのは、無謀な賭けです。この配置により、少数の部隊で北部からのWPの侵入を阻止できます。
これに対しWPは、中央部から侵入して、ハノーバーとドルトムントの間を抜け、オランダへ向かおうとするかも知れません。しかし前方移動に失敗して経路上に残ったNATO部隊が、WPの進撃を遅らせます。しかもWPがオランダへ進んだ場合、細長く突出する形になるので、側面への反撃が容易になります。
前方移動(中南部)
こちらは国境付近に大都市が十分無いので、前方移動では部隊を可能な限り後退させて、フランクフルト、マンハイム、シュタットガルトに入れ、空中機動ZOCを使った第二線を築きます。また前線で逃げ遅れた部隊等を利用して、第1インパルスではWPがライン河に到達できない程度の、遅滞ラインも作ります。
第2インパルスにWPが大都市線に到達しても、ZOCでそれ以上は進めず、大都市への正面攻撃はほとんど効果がありません。後退に成功した部隊は生き残り、重要な反撃戦力となります。
NATOセグメント
第1ターンにはライン河沿いに戦線を作り、WPに渡河されないようにします。そして第2ターンで順当に制空権が取れれば、もはやWPの前進は不可能になります。
第2ターン以降のNATOセグメントでは、ライン河東岸の大都市等の拠点から、WPの弱い所へA−10の支援を受けて攻撃します。第1インパルスに戦力を集中して攻撃し、第2インパルスには分散して戦線を整えるようにします。
これを繰り返すことで、WPの戦力を毎ターン確実に減らし、少しずつ前進することができます。ライン河東岸の大都市とドイツ−オランダ国境を結んだ線から、もう少し東に進んだ辺りが、勝敗ラインになるでしょう。あとは勝利に達するまで攻撃あるのみです。
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