CF+SF連結ゲーム
 
 個別ゲームのWP限定的勝利に必要なポイントを合計すると、105ポイントですが、連結ゲームの限定的勝利は91ポイントであり、14ポイント少なくなっています。ただしSFと違って港がVPにならず、SFの地域内で、WPの支配が期待できる都市以外の港は5ヶ所なので、WPは個別ゲームより実質9少ないポイントで、勝利できることになります。



NATO

 もともと両軍の主力が投入されている西部戦域では、連結ゲームでも大きく戦況を変えることはできません。代わりにNATOは、9ポイント厳しくなった勝利条件を、黒海艦隊出撃阻止で埋めることになります。

 まず予備移動で、イタリア軍を港・都市に移動しておき、NATOセグメントには、トルコに海上・航空輸送します。もしトルコの港が占領されていたら、空中機動ユニットはエーゲ海の島に海上輸送して、自力で上陸させます。
 さらに最終セグメントで、適当な数の航空ユニット(A−10を含む)をバルカン戦域に移送し、第2ターンの制空権を確保します。また長航続距離ユニットは南西戦域に移送して、どの戦域でも作戦ができるようにします。
 攻撃正面の狭いバルカン戦域では、少数の高性能部隊を派遣するだけで、WPの攻撃がかなり困難になります。以後はイスタンブールへの増援路の開通を目指します。成功すればWPはトルコで全くVPを獲得することができず、逆に他の場所で追加の6VPを稼がなければいけなくなります。



WP

 NATOが戦力をトルコに派遣して、黒海艦隊出撃が困難な場合、WPは他の目標を見つけなければなりません。
 まず最初の目標はユーゴスラビアです。第3ターンの増援と幾つかの空中機動ユニットを使えば、第4ターンに攻撃して、容易に降伏させることができます。ユーゴ降伏後はさらにトリエステも占領でき、これで3VPになります。
 その後はユーゴ攻略部隊を西部戦域に回し、残りの足りないポイントを西部戦域で稼ぎます。

 

CF+SF+AF連結ゲーム
 
NATO

 AFが加わっても、NATOの作戦はあまり変わりません。違うのは次の2つくらいでしょう。
 北部戦域では、西部戦域の長航続距離機を制空に使えるので、第1ターンからWPの制空権を阻止できます。それから航空輸送力が15になるので、トルコには航空輸送でも通常師団を送り込めるようになります。



WP

 AFが加わると、WPの必要とするVPはCF+SFより16多くなります。
 しかしWPは第1ターンから北部戦域の制空権を失います。すると例え戦略予備を投入してスウェーデンに侵攻しても、これを降伏させるのは困難で、それにより得るのはMo飛行場の1VPだけでしょう。そのためWPはスウェーデン侵攻を行いません。
 そうすると北部戦域でWPが得るVPは、ソ連国内5VP、フィンランド降伏2VP、ノルウェー北部の飛行場2VPの、計9VPだけで、16−9=7VP不足することになります。その分WPは他戦域でVPを稼がなければなりません。
 NATOが西部戦域で危険な前進配置をしていれば、そこで不足分を稼ぎ出すのは十分可能です。しかし堅実な後退配置をされると、わずかばかりの戦略予備を加えても、西部戦域で7VPを増やすのはほとんど不可能です。すると残る手段は、黒海艦隊出撃しかありません。

 まず第1ターンの戦略予備は、全てバルカン戦域に送ります。そして制空割り当てにMiG−29を加え、ブラックジャックでイスタンブールに打撃/阻止をします。もしWPセグメント終了時に、未使用の制空機が4ユニット以上残っていれば、NATOセグメントにも、Su−24でイスタンブールに打撃/阻止をします。もちろん護衛はどちらも制空値1のユニット2個で行います。
 さらに持って来れるだけの水陸両用部隊と、適当な数の空中機動部隊を、バルカンに送ります。その際SUと表示されたユニットは、ソ連国内のどのヘクスにも初期配置できるので、AFのユニットもSFのマップに置くことができます。
 そして水陸両用部隊はヘクス1317に上陸後、そこから陸上移動して西の港を占領し、NATOの海上輸送を阻止します。また空中機動部隊は戦闘で使った後、港を占領したり、トルコの都市に隣接する山岳に置いて、NATOの航空輸送を阻止したりします。
 第2ターンには、ダーダネルス海峡(西側のトルコ海峡)両岸の隣接港を使って、アジア側に通常部隊を送ります。そしてそれらはNATOの海上・航空輸送阻止を完全にし、空中機動部隊と共にイスタンブール攻撃を背後から支援します。

 戦力の引き抜きにより、西部戦域ではコペンハーゲンが取れなくなる等の影響が出ます。しかし最終ターンまでに黒海艦隊が出撃すれば、トルコの都市も含めて、少なくとも11VPがバルカン戦域で入るので、十分埋め合わせられます。

 北部戦域では、簡単に取れる2つの飛行場を占領し、Tromso付近で壁を作ることと、第6ターンの増援を待って、フィンランドを降伏させるくらいしかすることはありません。航空部隊は、第1ターンにSu−27とMiG−23を制空に割り当て、Tu22Mを西部戦域で使った後に、全て他戦域に移送します。
 
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