SOUTHERN FRONT WP
 
戦略方針

 まずWPの獲得可能なVPは58しかなく、WPの圧倒的勝利(65VP)が物理的に不可能であるのはもちろん、55VP必要な実質的勝利も達成はほぼ不可能です。したがってWPが狙えるのは限定的勝利だけであることがわかります。
 WPが獲得できそうなVPを数えてみると、ギリシャの港湾1、トルコの港湾3、トルコの小都市3、イスタンブールで計9VP、もともと持っているVPが26で、合計35VPになります。したがって45VP必要な限定的勝利を得るには、4ターンまでに黒海艦隊を出撃させるか、6ターンまでに黒海艦隊を出撃させた上で、大都市占領かユーゴスラビア降伏を達成しなければなりません。
 NATOの項で書いたように、第1ターンに全力でトルコを攻撃しないと、イスタンブールの早期占領は不可能で、黒海艦隊の出撃自体が困難になります。したがってWPは全力でイスタンブールをめざし、第4ターンまでに黒海艦隊を出撃させるのが目標となります。
 戦略方針さえ決まってしまえば、SOUTHERN FRONTはパズルに過ぎません。が、とてもおもしろいパズルです。もし自分なりの答の出ている方は、私の結論とどちらが勝っているか、比べてみてください。まだの方はこれから先は読まずに、じっくり考えてみてください。



第1ターンの行動
 ( )内の数字は攻撃力





第1インパルス
 第1梯団サブインパルス
部隊移動攻撃前進迎撃
3B全部
25旅団
17121612
12:1
2R(8)
1612へ
しない
2R(8)1713
3R(7)(8)
1連隊
1812
2R(7)(7)1811
3R(4)(5)1810
2B全部1809
1B(6)
2R(7)
1909
RF旅団1912
ソ連全部Verna
1B(2)SOFIYA
ユーゴ
非参戦時

山岳旅団*1
ユーゴ
参戦時

山岳旅団*3
SOFIYA
へ空輸
残りの
山岳旅団
BUCU
RESTI
第1インパルス
 第2梯団サブインパルス
部隊移動攻撃前進迎撃
3R(7)(8)
1連隊
BSF師団
17131613
10:1
3R(7)(8)
1613へ
する
2R(7)(7)
DF旅団
1612
3R(4)(5)
102G師団
17111610
11:1
1B(6)
1610へ

2R(7)
1510へ
しない
2B全部1609
1B(6)
2R(7)
1710
RF旅団1411
CpF旅団1415
SOFIYAの
山岳旅団
ユーゴ
非参戦時

1804
ユーゴ
参戦時

1804
2002
2204
第2インパルス
 第1梯団サブインパルス
部隊移動攻撃前進迎撃
3R(4)17121611
10:1
3R(4)
1611へ

2R(7)
1B(6)
25旅団
1712へ
する
2B全部
102G師団
1711
2R(7)
1B(6)
25旅団
1610
2R(8)14111412
11:1
2R(8)
1412へ

3B全部
1312へ
しない
3B全部1512
3R
(8)(7)(5)
16131513
11:1
3R(5)
1513へ

2R(7)(7)
DF旅団
1412へ

3R(7)(8)
RF旅団
1612へ
しない
2R(7)(7)
CpF旅団
1612
RF旅団1512
DF旅団1413
BSF師団
1連隊
Varna
山岳旅団
(BU内)
SOFIYA
第2インパルス
 第2梯団サブインパルス
部隊移動攻撃前進迎撃
2R
(7)(7)(8)
14131514
11:1
3R(7)
1514へ
MiG23
があれ
ばする
3R(7)1513
2R(7)
102G師団
1613
1B(6)
25旅団
15121511
11:1
1B(6)
25旅団
1511へ
しない
3R(8)1611
2B全部1610
3B(6)
CpF旅団
RF旅団
1411
DF旅団1415
BSF師団1317
3B(2)1209
3B(2)1210
3B(6)1311
1連隊SOFIYA
へ空輸
ユーゴ
参戦時

SOFIYAの
山岳旅団*2
BUCU
RESTI
へ空輸


 以上の作戦を使うと多くの場合、WP地上軍の損害無しで、イスタンブールと湿地以外のヨーロッパにいるトルコ軍を、消滅させることができます。
 第2ターン以降は、イスタンブール攻撃から黒海艦隊出撃を目指します。部隊は無傷なので、余剰の戦力はギリシャ等に対応できます。



航空作戦

 第1ターンは、当然全制空機を使って制空権をとりますが、制空能力で劣り、作戦機もSu−17だけなので、能動的な作戦はあまりできません。WPプレイヤーターンには、上記の表で迎撃「する」の攻撃に対して、NATOが対地攻撃をしてきた場合のみ、それに対する上空援護を行います。その際1回目はMiG−23*2で、2回目はMiG−27*2で行います。もしNATOターンに地上攻撃を受けたら、状況により対地攻撃をします。
 そして第2ターン以降もできるだけバルカン戦域の制空権を維持するため、最終セグメントで、ルーマニアの全機をバルカン戦域に移送します。
 第2ターン以降制空権が取れたターンは、イスタンブールが落ちるまで、可能な最大の打撃/阻止、対地攻撃をイスタンブールに行います。
 制空権が取れなかったターンは、2ユニット程度を制空に割り当てて、NATOが護衛や上空援護無しで航空作戦をするのを防ぐ以外は、任務を行いません。そうして使用可能機を増やし、後のターンの制空権奪取を狙います。制空権の無いターンにWPが任務をしても、損害を増やすだけです。



補足

 研究は日本版の勝利条件に基づいていますが、ネット上では、WPが31VPで限定的勝利、35VPで実質的勝利できるというイラータもあります。しかし有能なWPプレイヤーは、そのような甘いイラータを採用する必要はありません。
 もしWP圧倒的勝利が物理的に不可能な表を、どうしても修正したいなら、勝利条件を以下のようにして、実質的勝利以上を目指してください。WPは、黒海艦隊が出撃できれば限定的勝利、それが4ターンまでにできれば実質的勝利を得ることになります。

21以下  NATO圧倒的勝利
22−31 NATO実質的勝利
32−40 NATO限定的勝利
41−44 WP限定的勝利
45−48 WP実質的勝利
49以上  WP圧倒的勝利

 
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