あしか作戦
イギリス攻略の成功率を高めるためには、さまざまな戦略を駆使しなければなりません。
イタリア北海艦隊
もしイタリア艦隊が地中海を脱出しても、イギリス上陸作戦では最低の練度−2になり役に立たないと思うなら、それは間違いです。
まず最初のイギリス上陸をイタリア艦隊だけで行います。もしイギリスが4艦隊程度以下でしか迎撃できなかったら、イギリス迎撃艦隊をドイツ艦隊で迎撃・撃退すれば、突破成功となります。
もしイギリスが全軍(8艦隊程度)で迎撃に成功しても、イタリア艦隊はそのすばらしい練度で海戦に大敗し、多くのイギリス艦隊を道連れにしてくれます。次のターンに今度はドイツ艦隊で上陸し、イタリア艦隊でイギリス迎撃艦隊を迎撃します。イタリア艦隊は大抵全滅し、イギリス艦隊は22戦力も少ない状態で戦わなければならなくなります。
さらにヴィシーが参戦していれば、イタリア艦隊と共に使うことで、ヴィシー艦隊も−2の練度を使うことができます。そしてさらに多くのイギリス海軍を消し去ってくれます。
従ってスエズ運河やジブラタルの奪取は、イギリス作戦に重要な意味を持つのです。
港湾空襲
もしフランスが降伏した後で、イギリス南部の港湾に艦隊がいたら、全枢軸空軍で爆撃します。失われた艦隊は一年間は戻ってきません。しかし普通そこに艦隊はいないでしょう。
そこで狙い目となるのがシブラルタルです。枢軸がモロッコとマルタを支配していれば、全航空基地カウンターを置くことにより、35航空戦力が使用できます。爆撃前には空挺部隊も配置しておきます。イギリス10航空戦力がいたとしても、毎ターン平均8.33戦力づつ除去できます。
もしジブラルタルからイギリス艦隊が逃げ出すなら、空挺降下とイタリアからの強襲上陸で占領します。また艦隊がいても守備隊が3戦力以下なら、空挺部隊、航空支援、沿岸砲撃で2:1攻撃ができます。沿岸の要塞なのでイタリア艦隊による沿岸砲撃を受けることができるのです。
枢軸がマルタを支配していない場合は、北アフリカのドイツ軍が18戦力に制限されるので、ジブラルタル方面には25航空戦力(内イタリア10)と空挺部隊を置き、残りの15戦力はマルタ付近に置きます。イギリスがマルタに艦隊を置いてきたら、それを爆撃するためです。イギリス10航空戦力がいると、毎ターン平均5戦力しか減らせないので、機会があればマルタは占領すべきです。
あしか作戦
スエズ運河を占領すれば1個、ジブラルタルを爆撃すれば2、3個程度、イギリス艦隊を減らすことができます。
また北アフリカ、マルタ、ジブラルタルに、イギリスの航空・地上戦力が多く配置されてそれができないようなら、フランスの守りが薄くなって早期に降伏させることが可能な上、イギリス本土の防衛軍も少なくなります。枢軸は1ターンで地中海の全航空部隊をフランスに戻すことができますが、イギリスは航空・陸上戦力を本土に戻すために海上護衛艦隊が必要なので、艦隊・航空・陸上戦力の全てを1ターンで本土に戻すことはできません。
こうしてイギリス本土の防衛力を低下させたり、あるいはもともと守りが薄かったりしたら、いよいよあしか作戦の発動です。パリ占領直後以外は、キールに4艦隊と機甲2、フランス西部の港1ヶ所に機甲2、カレーに空挺を置いて準備します。
もしアメリカ参戦までに時間があるなら、上陸地点はグレートヤーマスの北(J25)が有利です。ここはグレートヤーマスを占領することで、戦略再配備による増援を受けることができるので、より多くの戦力でロンドンを攻撃でき、失敗しても再攻撃できます。
もし時間的余裕が無いなら、ロンドンの南東(L23)に上陸します。この場合艦隊をフランスの機甲部隊のいる港に移動させてから上陸すると、スカパフローからの迎撃をかわす確率が上がります。もしイギリス艦隊がその移動を迎撃してくれれば、まるもうけです。移動が失敗しても裏返されるわけではないので、キールから強襲上陸できますが、迎撃を試みたイギリス艦隊は再度迎撃できないからです。そして上陸が成功したら、次のターンすぐにロンドンを攻撃します。
ダブルアタック
順序の逆転によるダブルアタックを利用してイギリス上陸を行うと、作戦の成功率が上がります。しかしその実行には困難やリスクも伴います。順序の逆転は2つの場合が考えられます。
1つ目は’40年秋にソ連に宣戦する場合です。ソ連の章で書いたのと同じ要領で、冬から春にかけてイギリスを攻撃します。問題はソ連のダブルアタックとBRPの不足です。特にBRPの問題は深刻なので、早々フランスが降伏した場合か、情勢5(枢軸中小国参戦)をもっている場合以外は難しいでしょう。
2つ目は連合軍が’40年に情勢2(フランス好況)を使った場合です。春にドイツが大生産すれば、夏には順番の逆転が起こります。その後フランスが降伏した次のターンには再逆転が起こり、ダブルアタックが行えます。問題は春の連合軍のダブルアタックによりフランス降伏が遅れることですが、’40年春は防御を固めて、’40年中に降伏させられれば大丈夫でしょう。
ダブルアタック特有の3つの戦術があります。
1.空挺で港湾確保
2ターンを使って、港湾とそれに隣接する敵部隊を除去し、戦略再配備で陸上部隊を送り込みます。
イギリス中部の都市に降下して、次のターンそこに航空部隊(補給不要)を基地変更させ、自動補給により空挺部隊を歩かせて、ロシスを攻撃できることは重要です。
2.ジブラルタル奇襲攻撃
枢軸がモロッコを支配しているにもかかわらず、イギリスがジブラルタルに弱小な陸上部隊しか置いていなければ、最初のターンで航空・空挺部隊を再配備し、次のターンに降下して占領します。
3.ロンドン直撃
最初のターンで最も守りの薄い海浜に上陸し、次のターンでロンドンを攻撃します。イギリスは途中で移動も生産もできないため、普通に攻撃するより地上戦が有利になります。
イギリス要塞には
フランス降伏後すぐに、イギリスが全軍を本土に引き揚げて本土を固めたら、ダブルアタックを使わない限り、直接南からロンドンを攻撃するには陸上・航空戦力が足りません。すると枢軸はJ25に上陸して後続を待つしかありませんが、イギリスがここに機甲2を置いて24防御力で守ると、上陸戦闘でEXになった時、陸上部隊から損害が出てイギリスの反攻を防ぎきれません。
その場合まず北アフリカ、ジブラルタルを制圧し、それによってヴィシーを参戦させます。もしヴィシーの航空部隊が4戦力程度あるか、情勢2(アイルランド抵抗運動)があれば、それを使ってJ25への有利な上陸が可能になります。そうでなければ、あくまで危険な上陸を強行するか、あるいは独ソ戦に切り替えるかの選択になります。通常であれば無意味なだけの独ソ戦も、ジブラルタルを押さえた上で、遅くならない内に開始できれば、辛勝の可能性が出てきます。
イギリス降伏後
もしイギリスを降伏させることに成功したら、次はアメリカの反撃を阻止しなければなりません。
まず強襲上陸可能な全ての港湾に、艦隊を置いて上陸を不可能にします。そしてそれ以外のフランス・イギリスの海浜には、全て4戦力分の歩兵を置き、カーンに10航空戦力を置きます。ただし連合軍の情勢設定が6(アメリカ海軍大西洋に集結)なら、各海浜には6戦力を置きます。これでフランス・イギリスの海浜は全て22(28)防御力になり、アメリカ7(9)個艦隊では1:2攻撃しかできません。あとはポルトガルの海浜にも同じ防御力になるだけの戦力を置けば、アメリカの反攻はかなり困難になります。
すると残りのほとんどの戦力は東部戦線に回せるので、ソ連の攻撃も抑えられます。そしてアメリカの上陸が運悪く成功した時だけ、東部から戦力を引き抜いて橋頭ほを潰すようにすれば、ほぼ確実に逆転敗北を防げます。
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