地球最後の日に対する回答
 
1に対する回答

 もしグインハイファールによってソルが第1ターンに占領されてしまったら、ゲームはどうなるでしょうか。
 第2ターンにグインハイファールは、占領したばかりのソルに基地を設置します。すると第3ターンにはペリーンに先んじて、イータカシオペアとシグマドラコニスに植民できます。その後テランを全く気にしなくていいグインハイファールは、ペリーンに取られる可能性のある星系を優先的に植民していきます。
 その結果ペリーンの植民できる星系は、上方方面では61シグニとBD+56のみ、180度方面でBD+33ともう1ヶ所、後は開始星系付近下方の4星系でしょう。それを合計すると植民完了時の経済ポイント総計は、初期の50+28で78程度となります。一方グインハイファールの総計は残り全部であり、ソルとアルファケンタウリを除いても128程度になるでしょう。
 これだけ経済力が開くと、ペリーンの探査船がグインハイファールの星系に到達したとしても、まず占領できないでしょう。戦争が始まる前に再配備があるので、たとえ輸送艦が無かったとしても、グインハイファールは全軍を持って来ることができます。1.5倍の敵に正面攻撃を掛けて勝てるはずがありません。それどころか手薄になった他の星系を、逆に占領されてしまうかも知れません。もちろんテランは実質脱落状態なので、頼ることはできません。グインハイファールのすばらしい大勝利がほぼ確定してしまいます。

 つまりペリーンはそれを防ぐために、第1ターンはソルを守ってやらなければならないのです。それにはテランと協力して、アルファケンタウリにウェブネクサスを作る必要があります。ウェブ距離が延びてから戦争になるので、距離3は丁度つながります。



2に対する回答

 それではタウセティとイプシロンエリダニはどう守ればいいのでしょうか。
 よほどお人好しのペリーンでなければ、ここにネクサスを置いて守ってくれるということはないでしょう。第2ターンのテランは金がないので、ネクサス代は全てペリーン持ちになると思われる上、ここを守ってやってもペリーンの取れる星系が増えるわけではないからです。
 もしペリーンが丸抱えで守ってくれたとしても、ここに作った基地は、戦争でペリーンが救援にくる前に簡単に破壊できます。グインハイファールが先に宣戦できるため、これは防げません。基地が作れなければ、やはりこれ以上の植民はできず、国力はまだまだ足りません。
 さてここで重要になるのが、何気なく書かれているルール7.35の1つ目の黒丸のこの部分です。

「ペリーンのウェブネクサスは、ペリーンの星系から12MP以内で、しかもペリーンまたはテランの星系からテランのジャンプ可能距離内にある星系にのみ設置できます。」

 つまりテランは、テランの植民ができない地域でも、ペリーンのウェブネクサスを置いてやることができるのです。言い換えればグイハイファールの星系を、ペリーンにくれてやる能力があるのです。これはグインハイファールがペリーンと協力しても、グインハイファールの星系から10MP以内、つまり自分の土地を分け与えなければならないのと大きく異なっています。
 この能力が、序盤のテランのグインハイファールに対する最大の武器です。もしテランから何かを奪えば、それより多くのものをグインハイファールから奪えるという強力な脅しになります。例えばミューカシオペアやBD+63をペリーンに取られることを考えれば、グインハイファールは、イプシロンエリダニやタウセティを見逃して、CD−13やBD+6にテランが植民することを、容認せざるを得ないでしょう。
 ただしこの能力が意味を持つのは、大きな星系にあらかた植民が終わるまで、4ターン頃までです。また第1ターンのソルのような大きな獲物に対する抑止力にはなりません。過大な自信は禁物です。
 
次へ
前へ
インデックスへ