グインハイファールの戦略
 
 前述の回答によって、序盤にテランを叩けなければ、代わりに積極的な植民によって優位に立たなければなりません。

1.争点の検討

上部方面
 ペリーンが第1ターンにシグマドラコニスへ植民した場合、ミューカシオペアとBD+63には、第4ターンに植民しなければなりません。ペリーンの植民が61シグニなら第5ターンでも間に合いますが、テランの介入の可能性を考えると、第4ターンに植民する方が安全でしょう。
 そのために最も確実かつ効率的なルートは、イプシロンインディ、ケイド、ピシウムのラインです。70オフィウチやアルタイルを回るルートは、ペリーンが61シグニをテランに明け渡した場合、使えなくなります。

180度方面とシグマドラコニス方面
 こちらはイプシロンインディから70オフィウチと延びることで、全ての星系に第3ターンには到達可能になります。もし70オフィウチが先にペリーンに植民されても、代わりにアルタイルに基地を作ることで、BD+33以外は第3ターンに到達できます。
 問題になるのは植民マーカーの制限だけです。効率的に植民して、できるだけ多くの経済ポイントを獲得するよう努めます。



2.序盤の計画

第1ターン 経済ポイント総計45
 維持   計12ポイント
  LFT1747基地、大規模艦隊
 植民   計9ポイント
  イプシロンインディ、82エリダニ、CD3613
 基地設置 計24ポイント
  イプシロンインディ、デルタパボニス
 序盤に戦争しないなら、余計な戦力を維持していては、植民が遅れてしまいます。基地を守るための艦隊だけを残し、他の戦力は破棄します。
 植民は敵に近い所から行います。
 デルタパボニスの基地は、CD−20を狙うためなので、第2ターンにペリーンの探査船が着いたのを確認したら破棄します。もし戦争の可能性が捨て切れないなら、この基地を設置する代わりに、小規模艦隊、歩兵、輸送鑑を維持します。

第2ターン 経済ポイント総計48
 維持   計12ポイント
  イプシロンインディ基地、大規模艦隊
 植民   計12ポイント
  70オフィウチ、ケイド、フォーマルハウトA、CD−34
 基地設置 計24ポイント
  ケイド、70オフィウチ
 このターンは1の植民マーカーが2つしか使えないので、残りはいきなりCを置ける植民価値1の星系に植民します。

第3ターン 経済ポイント総計55
 維持   計20ポイント
  基地3、大規模艦隊
 植民   計9ポイント
  ピシウム、36オフィウチ、ミューヘラクレス
 基地設置 計12ポイント
  ピシウム
 もし空いていればシグマドラコニスに植民します。余った経済ポイントは状況に応じて使います。

第4ターン 経済ポイント総計62
 維持   計24ポイント
  基地4、大規模艦隊
 植民   計9ポイント
  ミューカシオペア、BD+63、41アラエ
 ミューカシオペアとBD+63さえ植民してしまえば、テランの脅しの迫力は大幅に小さくなります。先手を取って植民し、テランが新たな基地を作るようなら攻撃して破壊します。

 こんな感じで植民していくことで、植民完了時にはだいたい96〜103ポイントを確保でき、勝利段階3が期待できます。
 テランがあまりペリーンの植民に協力しないよう、テランを脅したり懐柔したりしましょう。その材料としては直接の脅威以外に、イベントも効果的です。特にテランの技術関係を手に入れた時は、交渉のチャンスです。



3.戦いの時

 中盤にグインハイファールは、テランとペリーンの攻撃にさらされることになるでしょう。しかし国力で上回っているため、1対1の戦いは全く恐れるに足りません。むしろ中盤初期のテランなら、攻撃してその星系の幾つかを奪う事も可能でしょう。しかし経済価値3以下の星系は、守備隊の維持費の方が高くなるため、占領すると軍事的にはかえって不利になります。無駄な宣戦をして、VPを浪費しないようにしましょう。
 問題は1対2になった場合です。テランのウェブシップでいきなり襲いかかってくるペリーンの地上軍は、年を追うごとに危険度を増してきます。その脅威に対抗するには、重要な星系に守備隊を配置して、閉じ篭っているだけではいけません。できるだけ多くの敵重要星系に届く位置に、輸送艦、地上軍、中規模艦隊のセットを配置し、反撃の構えを見せるのです。
 そうすれば敵は守備隊の配置を強要され、攻撃力を削がれる事になります。もし守備隊の置かれていない星系があれば、そこを占領してすぐに割譲を申し出ることによって、こちらの守備隊が全滅する前に、戦争を終結させられるかも知れません。またテランの艦隊が小さい内なら、これを攻撃してウェブシップの行動を制限するのも有効です。
 終盤にはテランのウェブシップの脅威は、絶大なものになっているでしょう。しかしそれが故に、ペリーンとの同盟の可能性も出てきます。ただこの同盟は連携が取りにくく、ばらばらに戦うことになり易いのが欠点です。またテランと同盟を組んで、ペリーンに同時多正面攻撃をかける事も考えられます。いくらペリーンの地上軍がどこへでも行けると言っても、同時に全ての場所に存在できる訳ではありません。ペリーンは全てを守りきることはできないでしょう。
 
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