オリンピアスはなぜアンティパトルスがきらいか?
サクセサーズ(AH)で、アレキサンダーの母オリンピアスは、宿敵アンティパトルスの陣営に入れないことになっています。イラータにより、アンティパトルスが死んでカサンドロスの代になっても、やはり同様です。
私は今までこれを単なる歴史的な味付けだと思っていました。カサンドロスは代を継ぐとオリンピアスと戦い、これを捕らえて処刑しています。
しかしこのルールはそれだけの理由でつけられた訳ではないということに、最近ようやく気づきました。
最初の陣営分けで、アンティパトルスとペルディカスが組まれたとします。すると簡単に手に入る正当値は、
勇者 3
アレキサンダー4世 5
ストラテゴ・オブ・ヨーロッパ 2
ペルディカス自身 1
大王の埋葬 2
と13になります。
さらにアンテイパトルスの持つペラには、正当値2のテサロニキが居ます。もしテサロニキとの結婚とオリンピアスのカードを両方引いてしまうと、この陣営は労せずして18正当値を獲得し勝ってしまいます。実はオリンピアスのルールはこれを防ぐためにあったのです。
さすがアバロンヒル、なんと深い練り込みでしょう。今のようにネットで簡単にイラータを配信できなかった分、ものすごく真剣にゲームを作っていたのですね。
インデックスへ