The Civil War グラント、ミード検証
ウィルダネス (北軍攻撃)
場所 5007(森・川越え)
北軍 10万人(20戦力)
軍指令官 グラント 指揮修正 +2
部隊指揮官
ミード ★★★+1
バーンサイド ★★−1
セジウィック ★★+1
ハンコック ★★+2
シェリダン ★★+1
ウィルソン ★+1
戦闘修正 +6
南軍 6万(12戦力)
軍指令官 REリー 指揮修正 +3
部隊指揮官
ロングストリート ★★+2
エヴェル ★★0
APヒル ★★+1
アーリー ★+1
ゴードン ★+1
スチュアート ★★+1
戦闘修正 +6
戦闘コラム +5から左2シフトで+1,+2
1864年シナリオの配置が丁度ウィルダネスの直前なので、参加指揮官はこれを使いました。
北軍の損害は1〜6の目に対してd2,d2,d3,d3,d3,d3で、南軍の損害も同じd2,d2,d3,d3,d3,d3になります。南軍の振り直しオプションが1回多いので、北軍の損害は南軍よりやや多い程度でしょう。
しかし史実では南軍1万8千の損害に対し北軍は3万6千と、グラントはこの戦力差ではありえない大敗北を喫しています。グラントはリーと比べると弱すぎて、もっと弱い将軍と比べないと妥当な能力がわからないということになります。
チャタヌーガ (北軍攻撃)
場所 3318(森・山岳道越え)
北軍 7万人(14戦力)
軍指令官 グラント 指揮修正 +2
部隊指揮官
シャーマン ★★+1
トーマス ★★+2
ハワード ★★−2
フッカー ★★+1
戦闘修正 +4
南軍 4万(8戦力)
軍指令官 ブラッグ 指揮修正 −1
部隊指揮官
ハーディー ★★+1
ブレッキンリッジ ★+1
クリーバーン ★+2
戦闘修正 +6
戦闘コラム +5から左3シフトで0
北軍の損害は1〜6の目に対してd2,d2,d2,d2,d3,d3で、南軍の損害はd1,d2,d2,d2,d2,d3になります。北軍の振り直しオプション3回により、南軍は概ね1.25倍程度の損害を受けることになるでしょう。
史実では北軍5800に対し南軍6700の損害と、南軍の損害は15%多い程度です。グラントの指揮能力は、−1のブラッグよりは十分に優れているものの、+3のリーには全く及ばないことから、+1が妥当と考えられます。
The Civil Warに限らず南北戦争ゲームのデザイナーは、何が何でもグラントの方がマクレランより上でなければ気が済まないようです。しかしこのように個々の戦闘結果を客観的に当てはめていけば、マクレランの戦闘指揮能力が、グラントを完全に上回っているのは明白です。+3であるべきマクレランが−1だったり、+1であるべきグラントが+2になっているのは、全くの誤りと言えるでしょう。
それでは最後に南北戦争を代表する戦いとして、ゲティスバーグの戦いを検証して終わることにしましょう。
ゲティスバーグ・2日目 (南軍攻撃)
場所 5103(山岳道越え)
北軍 6万人(12戦力)
軍指令官 ミード 指揮修正 +1
部隊指揮官
ハワード ★★−2
ハンコック ★+1
戦闘修正 +1
南軍 5万(10戦力)
軍指令官 REリー 指揮修正 +3
部隊指揮官
APヒル ★★+1
ロングストリート ★★+2
フッド ★+2
アーリー ★+1
戦闘修正 +6
戦闘コラム −2,−1から左2シフトで1対2
1日目の戦闘は小競り合いに終わっているので、2日目から検討します。
北軍の損害は1〜6の目に対して1,d1,d1,d2,d2,d2で、南軍の損害はd2,d2,d2,d3,d3,d3になります。南軍の振り直しオプションが2回勝っているので、ともにd2の損害になることが多いでしょう。
史実では両軍とも1万程度の損害なので、ミードの指揮能力+1は、妥当と考えられます。
ゲティスバーグ・3日目 (南軍攻撃)
場所 5103(山岳道越え)
北軍 7万2千人(14戦力)
軍指令官 ミード 指揮修正 +1
部隊指揮官
ハワード ★★−2
ハンコック ★+1
戦闘修正 +1
南軍 5万(10戦力)
軍指令官 REリー 指揮修正 +3
部隊指揮官
APヒル ★★+1
ロングストリート ★★+2
フッド ★+2
アーリー ★+1
戦闘修正 +6
戦闘コラム −4,−3から左2シフトで1対3
北軍の損害は1〜6の目に対して1,1,1,d1,d2,d2で、南軍の損害はd2,d2,d3,d3,d3,d3になります。ここに至っては戦力差は圧倒的で、南軍の振り直しオプション2回程度の優越では、南軍d3、北軍d2が良いところでしょう。
史実では南軍1万5千、北軍1万程度の損害だったようなので、ここでもミードの指揮能力+1は妥当であると考えられます。
ゲティスバーグは完璧に史実どおりに再現され、The Civil Warの戦闘システムの的確さがよくわかります。
マクレラン検証へ
インデックスへ