ASL傑作シナリオ三選
今までやったASLのシナリオで独創性、作戦の高度さ、バランスに優れたものを3つ選びました。ただし独創性の高さ、作戦の高度さは尋常でないので、初級者の方にはその良さを十分実感できないかもしれません。またサードパーティー製で入手しにくいのも残念な所ですが、Closing the Pincerはアーカイヴで公開されていますし、Not to lose faceは有名なCritical Hit社製で何度か再録されているので比較的見つけやすいでしょう。
PBP20 Hard to kill 倒し難し (Critical Hit # 4.2)
ドイツ攻撃予想勝率20% アメリカ防御
戦力的には防御側のアメリカが優勢なのですが、パンターが強くマップも細くて側面を狙いにくいので、ドイツが堅実に攻めるとアメリカの守り方が非常に難解。戦車戦でかなり不利なアメリカは、煙幕、APCR、煙幕迫撃砲、キャニスター弾、緊急起動といった多彩な機能を使いこなし、攻防の場所、集中と分散、戦闘のタイミングを良く考えなければなりません。

狙いすぎ
SSパンターに逆襲の花束を
豹にかける呪術
Mortain7 Closing the Pincer 挟み撃ち (アーカイヴ公開)
ドイツ攻撃予想勝率47% アメリカ防御
攻撃側のドイツ軍はまず半分ほどがたった1へクスから侵入し、防御側のアメリカ軍はそこに隣接して待ち伏せできるという狂ったスタート。当然このドイツ軍はバタバタ倒されていきますが、何とか生き残った部隊と後からの増援で態勢を立て直し、最後には互角になるという奇跡のシナリオ。運だけかバランスの悪いものがほとんどの脱出勝利条件で、しっかりバランスが取れているという点でも秀逸です。

狂気の蟻地獄
ASL News 35 Not to lose face メンツを潰さぬよう (Scroungin' ASL News)
中国・イギリス攻撃予想勝率53% 日本防御
ジャングルの中で待ち受ける日本歩兵を、中国歩兵とイギリス軍のスチュアート軽戦車で攻めます。ジャングル内で密集して守る日本兵は強く、イギリス戦車は不向きなジャングルを1へクス1へクス前進し、中国兵はどこからどのように接触するか綿密に考えて、日本軍を削って行かなければなりません。集中決戦戦術の粋を極め、1へクスごとに神経をすり減らして戦う超高難度シナリオ。

全方向日本軍
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